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死者の日の祭り&古代遺跡&石化の滝 in オアハカ

死者の日のロウソク灯しメキシコの南部オアハカという町でメキシコのお盆を過ごしました。

ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!

高度が約1500mを超えるオアハカはこの時期、昼は暑いけど、夜は過ごしやすい気温でした。
2007/10/31の早朝、メキシコシティからの長距離バスで、オアハカへ到着しました。泊まるつもりの宿までは歩いて行くつもりだったけど、荷物が重くて地図もなかったのでタクシーで行きました。宿は混んでたけどギリでチェックイン出来て一安心。

(2014年9月)この記事はリニューアル版を作成しています。写真も大きいので、ぜひそちらへもアクセスしてくださいね(^^)/
メキシコの死者の日の祭りはハロウィーンが起源?子供の仮装パレードがかわいい
チェックイン後、移動疲れもあって宿でゆっくりしてました。そして昼前から市内観光をしました。まず今夜から開始される死者の日のロウソク灯しを見れる場所を探しました。しかし宿の人も地元の人も全然知らなくて、観光案内所で配ってるツアーパンフを見てやっと分かりました。町はずれのパンテオンという場所で行われるそうです。下見に行ったら砂で絵を描いたり、ロウソクを並べたりと準備してました。
サントドミンゴ教会 死者の日の骸骨グッズ販売 ヒスイの頭蓋骨
その後、サントドミンゴ教会オアハカ文化博物館へ行きました。オアハカ文化博物館には、モンテ・アルバンやミトラからの出土品や宝物が多く展示されています。特にモンテ・アルバンの7号墳墓から出土したヒスイの頭蓋骨や、ヒスイのネックレスなど宝物類は必見です!
博物館を見学してから外へ出ると、サントドミンゴ教会の前で子供達が仮装してパレードしてました。この日はメキシコのお盆死者の日と、ハロウィンが時期的に重なっているのです。
死者の日観光詳細](Dia de Muertos)とは、毎年11/2に開催されるお盆のような祭りです。日本のお盆との共通点として祖先の墓を参ったり、この日だけ死者が現世に戻って来るらしいです。
この祭りはメキシコ中でお祝いされるけど、パツクアロという町での盛り上がりがとても有名です。しかし私は移動経路にあるオアハカで迎えることにしました。ちなみに、妖怪漫画の水木しげるがオアハカで死者の日を迎えた様子を漫画で出版してます(^^)
祭りは前々日の10/31から始まります。ハロウィンとも時期が重なるため、子供達の仮装パレードをいろんな場所で見れました。特に魔女の女の子や、かぼちゃお化けの赤ちゃんは超かわいくて観光客にもよく写真を撮られてました。他にも包帯巻いただけのミイラや、鬼、骸骨、ゾンビなどいろんな仮装があって面白かったです。
ハロウィンの仮装子供たち ハロウィンの仮装赤ちゃん 墓地でも仮装の子供たち
メキシコ人によるとハロウィンと死者の日ははっきり区別されてるらしいけど、外国人の私の目から見ると境界線がほとんど分かりません。ソカロ周辺でも祭りの雰囲気を味わえます。州庁舎では巨大なフリーダカーロの砂絵も見れました。
19:00には下調べしておいたパンテオンという墓場へ行き、大量のロウソクを灯して死者が現世に戻るのを迎える儀式を見ることが出来ました。真っ暗な中、壁一面にロウソクを灯し、床には伝統的な砂絵で骸骨や聖母が描かれた様子は、本当に幻想的できれいでした。
ここでも子供の仮装が多かったけど、大人の仮装もかなり凝った人がいて面白かったです。この日と翌日の2日間は20時頃からコンサートもあり、パンとジンジャー入りっぽいコーヒーももらえました。東京の満員電車なみに大混雑でした。しかし日本のお盆のようにしみじみとではなく、明るく楽しく笑って死者を迎える雰囲気が印象的でした。私はその方が好きかも知れません。
11/1は朝早く起きて、2等バスターミナルへ行きました。そしてイエルベ・エル・アグア(Hierve el Agua)[観光詳細]、ミトラ遺跡(Mitra)[観光詳細]、エルトゥーレの大木(El Tule)[観光詳細]を1日で廻りました。これは朝早く動けば可能ですが、バス本数が少なかったりして結構忙しいので、時間ない人にしかススメられないかも。。
イエルベ・エル・アグア 石化の滝 イエルベの水たまり
これまで何人もの人にオススメ!と聞いていたイエルベ・エル・アグア。直通バスもないのでかなり行きにくいけど、あの奇形ぶりを見ると来てよかったと思えました。ミトラから乗り合いタクシーで1時間くらいで着きました。まず目に入るのがサボテンの山。そして天然のプール(水たまり?)で水着で泳ぐ人々。
そこから目に飛び込んでくるのが「滝」。いや良く見ると水が流れてないけど、滝の形をしてるんです。一言で言うと「石化の滝」。実際には滝が石化したわけではなく、ミネラル濃度の高い水が岩を溶かして流れて固まったものだそうです。周遊コースがあって上や下からも眺めることが出来ます。天然プールにも入ることが出来るので水着持参がいいかも。
それから乗り合いタクシーでミトラのバスターミナルまで戻って、徒歩20分くらいのミトラ遺跡観光詳細](Mitra)へ行きました。
ミトラ遺跡のモザイク ミトラ遺跡の幾何学模様 ミトラ遺跡のモザイク
ミトラはサポテカ人がモンテ・アルバンを放棄した後に移って来た場所です。そして9~12世紀には中心地として栄え、いけにえの儀式なども行われてたそうです。
遺跡としてはピラミッドなど派手なものはなく、見ごたえには欠けるけど、壁面に描かれた幾何学模様のモザイクは他の遺跡ではなかなか見れないので興味深いです!チケット売場のそばにあるサンパブロ教会は、そこにあった遺跡の石を利用して建てられたものだそうで、確かに微妙に遺跡とくっついてたりしてます。
そしてミトラのバスターミナルから、エル・トゥーレ行きのバスに乗りました。しかし実際にはオアハカ行きのバスで、エル・トゥーレは通らないのでかなり変な場所で降ろされました。そこから人に聞きながら約1時間くらい歩いてやっと目的地に着くことが出来ました(>_<) サンタマリア教会と大木 トゥーレの大木 トゥーレの大木と教会
エル・トゥーレの大木観光詳細]はアメリカ大陸最大の木と言われています。樹齢2000年を超えるくらいの老木で、周囲は58m、重量は630トン以上もあると記念碑に書いてありました。サンタマリア教会の敷地内にあるので入場料を払わないと近づけないけど、教会よりも木の方が大きいので外観を見るだけなら入場料を払う必要はありません。
夜は昨晩同様、パンテオンでロウソク灯し、コンサート、パン&コーヒーの配給などを楽しみました。この日は子供の仮装よりも大人の仮装が多かったです。昨晩と同じようにパンテオン内を一周して、いろんな砂絵を見て廻りました。あちこちで花火も上がってました。パンテオン前にはかなり多くの屋台も出てたし、移動遊園地も設置されていました。
骸骨カトリーヌの伝統砂絵 死者を呼ぶため?の飾り 墓地のロウソク通り
11/2の午前中は市内観光しました。州庁舎のフリーダカーロの砂絵は巨大過ぎて、2階から見ないと顔の形が分からないほどでした。午後はオコトランという先住民の村へ、ティアンギスという市場を見るために行きました。
オアハカ州はメキシコで最も多くの先住民が住んでることで有名です。オアハカの町からも多くの村へ行けます。特にティアンギスは村によって開催される曜日が決まってて、そこへ行くと民族衣装を着た人達が集まってるのを見ることが出来ます。オコトランは金曜市があるので、金曜日(今日)に行くことにしたのです。
しかし思ったほど先住民が集まってませんでした。たぶん死者の日の祭り最中だったので休んでる人も多く、いつもより縮小されてたのだと思います。その後、サンバルトロ・コヨテペックという村へ有名な黒の陶器が売られてるのを見に行くつもりだったけど、バスドライバーも私も忘れててオアハカまで帰って来てしまいあきらめました。
その夜もパンテオンへ行きました。メキシコシティのペンション・アミーゴで会ったことあるケンさんと偶然再会して一緒に行きました。しかし死者の日当日はロウソクもほとんど灯されず、人も少なくて意外と静かな夜でした。週末だったからかサントドミンゴ教会前では仮装イベントを行ってましたが、残念ながら行った時には終了してました(>_<)。 11/3の朝、ケンさんと一緒にバスターミナルへサンクリストバル行きバスのチケットを買いに行きました。 フリーダカーロの砂絵 モンテアルバン遺跡全景 モンテアルバン遺跡
そして午後過ぎに、モンテ・アルバン遺跡観光詳細](Monte Alban)へ行きました。モンテ・アルバンは、メキシコ南部で紀元前1500~1000年頃に栄え、紀元前500~500年に最盛期を迎えたサポテカ人の遺跡です。それ以前に栄えたオルメカ文明の影響を受けてるそうです。
しかしサポテカ人もテオティワカン人同様に、なぜかこの地を放棄して行きました。その後、ミステカ人がやってきて埋葬の場として利用したそうです。チチェンやパレンケほど知られてないので、期待しないで行ったら、遺跡の広がり具合がきれいで気に入りました。一番大きなピラミッドはPlataforma Surと呼ばれ、その頂上から遺跡全体の眺めはとてもきれいです。
そのすぐ前の建造物はそこだけが微妙に傾いてるので天文台だったと考えられてます。遺跡中央には大神殿があります。また、Danzantes(踊る人々のピラミッド)という建造物には、踊ってる人のようなレリーフがたくさん残されています。北の方には、第7号墳墓、第104号墳墓もあり、その中から発見された宝物はオアハカ博物館に展示されています。
その日の夕方、バスターミナルへ行って、次の都市サンクリストバル・デ・ラスカサスへ向かう長距離の夜行バスに乗りました。
それでは、おやすみなさーい(-_-)zzz「コテッ」

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