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キューバのサンティアゴ・デ・クーバとバラコア旅行記!社会主義国のお金や宿事情

離陸と同時に煙が充満!バラコアサンティアゴ・デ・クーバは、長~い島キューバの東南にある町です。

ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!

バラコア、サンティアゴ・デ・クーバはこの時期、昼は少し暑いけど比較的過ごしやすい気温でした。
2007/11/22の昼、メキシコのカンクンの空港からキューバの首都ハバナまでは1時間くらいでした。危ない航空会社ランキングでベスト3に入るという噂のクバーナ航空では、離陸と同時に機内に煙?が充満しました!!

この煙の正体は何?エンジントラブル?雲??。ANAやJALなんかでこんな状態になったら間違いなく乗客パニックで、空港に引き返すことでしょう。しかしこれは社会主義国キューバの国営航空機。旧ソ連のアエロフロート航空では立ち乗りもあったと言われるほど、何でもありなのでしょうか(>_<)。この煙もクバーナ航空機では当たり前の名物なので、欧米人は喜んで写真撮影してます。そんな私もパシャッ! 無事にハバナ空港に到着です。入国管理や税関は日本人ならすぐパスですが、パスポートに入国印は押しません。私は旅行会社で入国ビザ込みでチケット購入してたので、ビザの紙にハンコを押してパスポートに挟まれただけです。なぜパスポートにハンコを押してくれないのでしょうか?
カンクンの日本人宿の宿泊した長期旅行者のうち90%以上の人が行くというキューバ。キューバの音楽やダンス、ソン、ルンバ、チャチャチャ、サルサが大好きな人、キューバ名産の葉巻が大好きな人、チェ・ゲバラやカストロを愛する人、超明るいキューバ人とハバナクラブ等を一緒に飲みたい、などいろいろですが、そのどれにも当てはまらない私のような人も多いはず。そんな人の多くはおそらく、社会主義国という謎の国をのぞきに行きたい!という欲求に駆られて行くのだと思ってます。
私はそんな謎の国の不思議な点をいろいろ探してみました。と、話を戻しますが、パスポートにハンコを押さない理由は、多くの欧米人や日本人が押さないで!と頼むからだそうです。パスポートにキューバへ行った証明が残ると、次回USAへ入国する時に質問攻めにあったり、別室へ連れてかれてあれこれ聞かれたりするそうです(最近は緩和されたようですが)。未だにキューバはUSAにとっては油断ならない国なのでしょう。
さて、ハバナの空港では両替もしました。私はカンクンでユーロを作ってきたので、米ドルよりはいいレートで換金できました。さてここで、キューバ不思議な点ベスト1(私の勝手なランキン♪)であるお金について説明しないと、次へ進めないと思ってます。。。
キューバの物売おばちゃん バラコアの仲良し3人娘 バラコアでの手押し車
キューバには2種類の流通貨幣があります。キューバ人が使ってるCUP(クバーナペソ、人民ペソ)と、旅行者用に開発されたCUC(セウセと読む、キューバ人はペソと言います)です。どこの銀行でも一律、1CUC=24CUPです。ちなみにこの時、1CUC=約120~130円で、狙ったように米ドル(1US$=110円)とユーロ(1EUR=165円)の中間レートになっています。
旅行者は基本的にはCUCしか使えないことになっています。欧米人や日本の短期旅行者の中には、CUCしか知らない人もいるくらいです。しかしCUPの存在を知る人と知らない人では、主に飲食費の支払額に24倍の差が出てしまうのです!例えば町で売ってるバナナは1房5ペソです。CUPを持ってる人は、5CUPで買えますが、知らない人は5CUCで買うのです。
一見サギのようですが、旅行者からの外貨獲得が国の重要産業なんです。キューバへ来るお金持ちの外国人からは、出来るだけ多くの外貨を巻き上げろ~!というのが国策なんです(^^;。当然私は常にCUPを持ち歩いて、キューバ人と同じような食事をしてたので思った以上に安く旅が出来ました(^^)v
両替を済ませるとハバナ市内まで行きました。この交通手段もタクシーを利用すると25CUC(約3,300円)かかりますが、キューバ人が利用するバス停まで歩いて行って市バス(通称ラクダバス)を利用すると1CUP(約5.5円)。。この差、なんと600倍!!なんともふざけた国です(>_<)。しかし私は今夜18時過ぎの夜行バスに乗りたかったのでラクダバスでは間に合わないのでタクシーで行きました。空港着のものを捕まえると15CUC(約1,900)と少し安くで行けます。空港2階で捕まえましょう。 ハバナ空港から市内は意外と遠くて、30分くらいかかりました。ラクダバスでは2時間かかることもあるとか。。バスターミナルへ着くと、まずサンティアゴ・デ・クーバ行きチケットを買いました。長距離バスももちろん旅行者専用で、51CUC(約6,400円)もします。まぁ距離換算するとメキシコと同じくらいだそうですが。キューバは思った以上に広い島国なんです。 バスは結局1時間以上も遅れて出発しました。でも通常は結構時間に正確みたいです。バスの中では期待してなかった夕食が出てビックリしました。軽食のサンドイッチとコーラっぽい缶ジュースだけですが、物資の不足しているキューバでこんなサービスを受けられるとは思ってませんでした。しかしこの後のバスでは一度もこんなサービスはなかったので、この路線だけか、出発が遅れたお詫びだったのかも知れません。 物資がないのにエアコンは強すぎて凍えしにそうでしたが。。バスは何度か止まって、そのたびにキューバ人のおばちゃんがミカンやチマキのようなのを売りに来てました。 11/23の朝、サンティアゴ・デ・クーバに到着した時間はほぼ定時でした。私はすぐにバラコア行きバスへ乗りました。そしてバラコアへ着いたのは約4時間後の正午過ぎでした。バスターミナルの外では、ものすごい数の客引きが待ち構えてました。キューバにはホテルはあるけど、安く泊まるためには、カサ・パティクールという政府公認のキューバ人の家へ泊まる方法があります。その客引きです。
楽しそうなので客引きの輪の中へ飛び込んでいって交渉開始ですっ!日本人は欧米人に比べて文句を言わないので、宿泊客としては人気者です(^^)v。しかし値切り過ぎるとどんどん客引きが周りから減っていきます(>_<)。欧米人はあまり値切らないので次々に宿泊先を決めて去って行きます。そうなると私もあせってきて、あまり納得してない宿泊費でもとりあえず部屋を見せてもらうことにしました。 見せてもらった部屋は中心地で立地もよく、部屋も広くて良かったけど「朝食か夕食を付けないと安くしないよ!」と言われました。今後のカサでもこの言葉は何度も聞きます。食事を付けないと言うと、あからさまにイヤーな顔をする人もいます。キューバが嫌いだという人は、キューバ人のこういう瞬間、お金にうるさい点が特に気になるみたいです。 私は事前にこのことを知ってたけど、それでもいい気はしませんでした。カサの経営は宿泊費の多くを国に徴収されるので、宿泊費以外の食事費などが重要な収入源になるそうなのです。私の知り合いでは、出てきたジュースとちょっとした軽食に口をつけただけでお金を要求された例もあります。チェ・ゲバラカストロが目指した理想の国は、こんなんではなかったはず。。。
結局バラコアでのカサは自分で町を歩き回って、食事を付けなくてもそれなりに条件のいいLidia Cobas(カサパティクール)宿について]を選びました。よくしゃべるおばちゃんが1人で住んでる家の、2階の2ベッドの部屋を日本人2人で借りました。
昨日から飛行機→夜行バス→バス乗継→カサの選別などでさすがに疲れました。昼間はゆっくりしました。が、やがてお腹がすいてきたので食料調達に行くことにしました。町にレストランは何件かあるけど、ほとんどがCUC払いの旅行者用レストランです。私は安いCUPで食べたかったので、公園の前の屋台でハムサンド(5CUP(約27円))や、ただのパン(2CUP(約11円))を見つけて食べました。コップ1杯のジュースはなんと1CUPです。
キューバと言えば音楽にあふれてるイメージがあります。夜は公園とかいろんな場所でサルサを踊ってる人を見れるとも思ってました。しかし音楽が聞こえるのはバーやレストランの中や民家の中(たぶんディスコやサルサバーもあると思う)ばかりで、公園で踊る人はいませんでした。他の町でも同じような感じだったので、この点はがっかりでした。。
バラコアのびしょ濡れ通り バラコアのチェゲバラ壁画 バラコアの町並み
11/24は朝からバラコアの町を探索しました。カリブ海沿いの町で夏は海水浴も出来るみたいだけど、この時期はもう誰も泳いでませんでした。波が高いので、海沿いの道を歩いてると波のシャワーを浴びることもあります。カメラ持ってる時は用心しましょう。丘の上の高級?ホテルからは町や海が一望できるのでオススメです。そこへ行く途中の道で、チェ・ゲバラの書かれた壁絵もありました。
朝食は5CUPのピザを食べました。おいしかったので再度買いに行くと、キューバ人がすごい行列をつくってたのであきらめました。それから荷物を持ってバスターミナルへ行って、サンティアゴ・デ・クーバ行きバスの乗りました。到着したのは、約5時間後の19:30頃で、辺りはもう真っ暗でした。
バラコアのカサのおばちゃんがサンティアゴの知り合いに電話をかけてくれ、そこに泊まることになってたのですが、30分経ってもバスターミナルへ迎えに来なかったので、客引きに来てた黒人夫婦と交渉しました。1泊、夕食、カサまでのタクシー込みで破格の2人20CUC(約2,500円)にはさすがに苦い顔をされたけど、そのカサLic.Tania…宿について]へ行ってからは本当に親切で楽しい夫婦でした。
サンティアゴのカサの子供 サンティアゴのカテドラル サンティアゴの馬車
夕食は陽気なおばさんが作ってくれました。キューバは物不足に悩んでいるため外食してもおいしい物は食べられないと噂です。しかしカサの食事はどこで食べてもおいしいです。スペイン語圏はどの国も「食」にこだわりおいしいけど、キューバも例外ではありませんでした。食材がなくてもこんなにおいしい物を作れるのは本当にすごいことだと思います。
この家には子供か孫だと思われる子がいました。やんちゃ盛りみたいで、私が食事してると横に座って食事を横取りしようとかしてきますが、とてもかわいいです。自分の食事を食べる間もこちらにばかり気を取られてます。おばさんが叱ってもダダをこねてすぐにいたずらしてきます。たぶんよく外国人が泊まりに来て遊んでもらってるのでクセになってるのだと思います(^^)
食後、少し町をぶらぶらしました。なるべく人通りが多い道を選んだけど、外灯も少なくて恐かったです。それでも広場へ行くと人もいっぱいいて明るかったです。誰も踊っていなかったのが残念だったけど。。
革命出発点のモンカダ兵営 モンカダ兵営前の公園 銃撃戦の弾痕が残る
11/25は、朝からサンティアゴ・デ・クーバ観光観光詳細](Santiago de Cuba)へ出かけました。この町はキューバ(スペイン語でクーバ)の東南にあるキューバ2番目の都市ですが、広いけどそれほど都会っぷりは感じません。
スペインの植民地になってからベラスケス総督によって建設され、1523~56の間はキューバ首都として栄えました。1898年にはアメリカ軍がサンティアゴ・デ・クーバへ上陸、海上封鎖して、セオドア・ルーズベルトの活躍などによりスペイン海軍を破り(アメリカ・スペイン戦争)ました。その結果スペインからは解放されて1902年5月には独立を達成できたけど、アメリカが介入し始めました。
1953年7月26日には、青年弁護士カストロがモンカダ兵営を襲撃して失敗した場所でもあります。ちなみにその後、恩赦で開放されたカストロはメキシコへ亡命して、1956年12月にチェ・ゲバラを含める革命軍約80人で上陸し、農民の支持を得たゲリラ戦で勝利し、3年後にバティスタを国外へ追い出してキューバ革命を達成します。
その革命の名残りは形としてはなかなか残っていませんが、カストロ達が襲撃したモンカダ兵営は博物館として見学することが出来ます。激しい銃撃戦の跡として多数の銃痕が壁に残っています。建物中央に26と書いてるのは興冷めだけど、ここを襲撃した7月26日は革命記念日にもなってるくらい、今の政権にとっては重要な日なのでしょう。ちなみに中は博物館になってるのだけど、私は日曜午後に行ったため閉館で、頼み込んで建物だけ写真撮影させてもらいました。
コブレの教会 コブレの教会周囲はのどか コブレの教会の中にて
郊外のコブレの教会もおすすめです。教会が遠くに見え出す地点で写真撮影するのを忘れずに(^_-)。また教会の周囲も奇岩ってほどではないけど変わった形の岩場で囲まれてます。教会内部のマリア像は必見!らしい。ここのマリアは漁師の守護神だそうで、ヘミングウェイの「老人と海」でも登場します。ヘミングウェイはノーベル賞のメダルをここへ献上したそうですが、今は非公開です。ちなみにキューバは半数以上が無宗教で、それ以外の多数派はカトリックだそうです。
モロ要塞も旧市街地から離れてるので市バスかタクシーで行くのがいいでしょう。1638年に海賊の攻撃を防ぐために建設されたもので、現在は博物館になってます。私は18:30の大砲の儀式に合わせて行ったのだけど、夏時間で17時頃に儀式は終わっててがっかりでした(>_<)。しかももう真っ暗で要塞やカリブ海を見るどころではありませんでした。。 ロバ乗せのおじさん 教会、要塞へはヤミTAXIで もう真っ暗なモロ要塞…
サンティアゴ・デ・クーバには他に、カーニバル博物館(日曜でダンスなかった)、バカルディ博物館(興味ないのでパス)、ホセ・マルティの墓などもあるのでもう1泊くらいしてもよかったかも。
コブレの教会、モロ要塞へはタクシーマークのないタクシー(多分ヤミタクシー)のカップルに送迎してもらいました。そして要塞見学が終わるまで待っててくれ、そのままバスターミナルへ行ってくれました。そして次の都市パラデロ行きの夜行バスに乗りました。
それでは、ブエナス ノチェース(Buenas Noches。スペイン語でおやすみなさーい)(-_-)zzz「コテッ」

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