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古代文明モチェ・チムーの遺跡!ワンチャコ魚介料理 in トルヒーヨ

月のワカのモチェ神の壁画ペルー北部のトルヒーヨはアンデスと海の間の町で、モチェ王国・チムー王国の遺跡がたくさん残ってます。この時期、昼はかなり暑くて夜は適温でした。

ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!


クイズ!ゆめぽろ丼(解答は本文中)。トルヒーヨは遺跡だらけなので1日が結構忙しくて昼食は食べませんでした。だから夕食はワンチャコ海岸で魚介料理をたっぷり食べました。中でも2日連続で食べたペルー名物の魚介料理とは何だと思いますか?レモンを絞って食べます。

2008/6/5の早朝、ワラスからの長距離夜行バスで到着。バスターミナルから目的の宿Hospedaja Jorge CavazまではTaxiで4ソル(約150円)でした。宿はまぁまぁだったけど長居しないので決めました。そしてすぐに遺跡観光へ出かけます。全て回るツアーはなさそうだし、マイペースで行きたいので自力で行くことにしました。まずは太陽と月のワカへ。コレクティーボは町の東のMercado Mayoristaの南、SuarezとCesar Vallejo(Los Incas)の交差点近くから出てます。約20分。1~1.5ソル。
モチェ王国の月のワカ モチェ月のワカの色付壁画 モチェ月のワカの色付壁画
Huaca del Sol/Huaca de la Luna(太陽のワカ・月のワカ)は、紀元前後から700年頃まで栄えたモチェ王国の遺跡です。モチェはペルー北部のプレインカ(インカ以前)文明です。この遺跡はアドベ(日干しレンガ)で造られている巨大な神殿型ピラミッドです。現在も発掘作業が続けられています。入園料:11ソル(約420円。学割なら6ソル)。
太陽のワカは要塞だったと考えられてて、ペルーのプレインカ遺跡では最大レベルの大きさだそうです。残念ながら内部の見学は出来ませんでした。そこから約500m離れた場所に建つ月のワカはもっと政治的・宗教的に利用されてたと考えられ、太陽のワカに比べると小さいけど内部にはいくつも部屋があって見学出来ます。月のワカの上段からは太陽のワカを眺めることも出来ます。
月のワカの内部には神殿跡が見られますが修復もされてないので、当時の様子を想像するのは難しいです。広場跡では巨大な壁画の一部を見れます。ヘビ(ドラゴン?)、クモ?、魚?、農耕する人々?、手をつなぎ合う人々など。赤、濃い青、黄色など色の残っている壁画もあります。
月のワカのモチェ神の壁画 モチェ王国の太陽のワカ 月のワカのカレンダー?
内部では、大きな赤い顔で牙もある鬼に似たモチェの神Ai Apaec(アイ・アパエック)の描かれた壁画や、小さなインベーダーのような柄で埋め尽くされた壁が良い保存状態で見れました。これでも全体のほんの一部に過ぎないらしいです。
入口へ戻るとペルー名物の毛のない黒犬がいました。他の遺跡でも何度か見かけました。この犬は普通の犬よりも体温が高いので、湯たんぽのように抱いたりして冷えた体を暖めるのに利用してきたそうです。特に関節炎などの人は昔から利用してたとか。
ペルー名物の毛なし黒犬 モチェ王国の月のワカ遺跡 チムー王国ドラゴンのワカ
コレクティーボでセントロへ戻り、今度は町の北側へ歩いて行きました。Av.EjercitoとAv.Espanaの交差点あたりで虹のワカ(ドラゴンのワカ)へのコレクティーボに乗れます。ただし降り場所が難しいので、ドライバーやその助手にはあらかじめ言っておきましょう。0.8ソル。約15分で着くのでそれくらいに再度確認した方が安心かも。
Huaca del ArcoIris(虹のワカ)又はHuaca del Dragon(ドラゴンのワカ)は、モチェ文化の後の9~15世紀に繁栄したチムー王国の時代に建造されたピラミッド型の遺跡です。虹の寺とも呼ばれます。外や内部の壁には虹模様やドラゴンのような壁画(レリーフ)が描かれてるのでこの名前が付いたのでしょう。
壁画は色は付いてないけどなかなか立派です。1960年までは砂に埋もれてたそうです。きれいな坂で2階へも上がれます。周囲は壁で囲まれてますが、要塞や寺と言うよりは生贄の儀式などで利用されていたような感じです。入園料:11ソル(約420円。学割なら6ソル)。入園チケットはチャンチャン遺跡・博物館、エメラルドのワカもセットになってこの値段です。
チムーのエメラルドのワカ チムーのエメラルドのワカ チムーのチャンチャン土器
そこからコレクティーボを2度乗り継いでLa Huaca Esmeralda(エメラルドのワカ)へも行きました。2度目のコレクティーボで乗り過ごしてしまい終点から引き返したのでかなり時間がかかりました。2回で計1.8ソル。
ここも修復中でしたが見学可能でした。チムーの寺院だそうで、ドラゴンのワカと似た造りの3階構造です。壁や階段にはきれいなレリーフが刻まれています。きれいな模様や魚、水鳥、波、船?などが彫られています。ここにもまた黒犬がいました(^^)。入園料はドラゴンのワカで購入したセットチケットに込みです。
そこから更に近くのMuseo de Sitio ChanChan(チャンチャン博物館)へも行きました。約5分。1ソル。コレクティーボを降りてから約5~10分歩きます。この博物館にはチムーの黒土器、モチェの白と赤の土器などが展示されています。海が近いため、魚やたこなどが描かれた壁画もあり、これがかわいい♪狭いのですぐ見終われます。入館料はセットチケットに込み。
ワンチャコ海岸のトトラ舟 ワンチャコでセビッチェ♪ ワンチャコでパエリア♪
そしてセントロからの同じ方向のコレクティーボに乗ってHuanchaco(ワンチャコ海岸)へ行きました。ここはモチェやチムーの時代からずっと漁に使用されてたそうです。浜辺にはアシで作られたTotora(トトラ舟)がたくさん立掛けてありました。そして漁師っぽい人達が座ってました。サーフィンしてる若者もいましたが、曇ってたので寒そうでした。
ワンチャコには特に見たいものがなかったけど、魚介類が安くておいしいと聞いてたので食べに行きました。確かにシーフードレストランだらけでした。しかし欧米人旅行者向けの値段も高い店が多かったです。そんな中、地元民も入れそうな店が集まったエリアを奥の方に見つけました。
そこで、ペルー名物セビッチェ(白身魚のレモン絞り)と魚介パエリア、サラダ、インカコーラのセットを食べました。4ソル(約150円)。この店は大当たりでした。この値段なのに魚介類たっぷりで、お腹いっぱいにもなり本当においしかったです。
ワンチャコで食べた食堂 トルヒーヨのカテドラル夜景 チャンチャン遺跡の壁画
コレクティーボで約20分でトルヒーヨの町へ戻りました。この町は治安が悪いようで、何人もの日本人旅行者が若者の強盗によって大小盗まれているので、特に早朝と夜は要注意です。私も後ろをたまに振り返りながら急いで宿へ戻りました。街灯が少ないので道が暗いです。途中、カテドラルのライトアップを写真撮影する時も写してすぐカメラを隠して周囲を警戒しました。
6/6は、午前中は少し休んでパッキングしてから、宿に荷物を預けて観光に出掛けました。昨日の虹のワカ行きと同じ場所からコレクティーボに乗って約20分。1ソル。チャンチャン遺跡へ通じる道の前で降ろしてもらってそこから約15分歩くと遺跡入口へ着きます。
チャンチャン遺跡の壁画 チャンチャン遺跡の玉座 チムーのチャンチャン遺跡
Chan Chan(チャンチャン遺跡)は、虹・エメラルドのワカと同様のチムー王国の都市遺跡です。海岸沿いも含みエクアドルの国境付近までの広いエリアで、1460年にインカ帝国に征服されるまで繁栄していました。この都市遺跡はこの時代のアメリカ大陸では最大規模のものです。約20kmもの巨大な首都チャンチャンの中でも、見学出来るのはPalacio Tschudiの一部のみです。
墓地などには貴重な副葬品などもありましたが、後に征服したスペイン人や盗掘者によってほとんど奪われてしまいました。町は全てアドベ(日干しレンガ)で造られてます。遺跡の壁には繰り返し模様のレリーフが長~い距離刻まれています。魚や水鳥も繰り返し模様になってるのがかわいいです。食料庫のような部屋にもワンポイントのような形でレリーフが刻まれています。
大きな広場は儀式に利用されたのでしょうか。そこには玉座のようなものも残ってました。神殿の跡や墓までありました。それにしてもモチェからあまり建築技術が進んでない気がするのは私だけでしょうか。インカ帝国に滅ぼされる前なら年代的にももう少しましな建物を造れそうな気もしますが。この遺跡は世界遺産にも登録されています。
チムーのチャンチャン遺跡 チムーのチャンチャン遺跡 チャンチャン遺跡の神殿跡
セントロへ戻ると、町の西のパンアメリカン・ハイウェイに出る交差点にあるガソリンスタンドの横にあるMuseo Arqueologico Cassinelli(カシネリ博物館)に行きました。入館料:7ソル(約260円。学割なし)。ここにはカシネリ氏が個人で収集した土器が所狭しと並べられています。文化ごとに並んでいるのでそれぞれの特徴をつかみ易いです。
ペルーのあらゆる時代の土器がこれだけ見られるのは私的にはここが一番でした。チムー土器は黒くて小さな人や動物が付いてるのが特徴でかわいいです。モチェ土器は白地に赤っぽい色で模様が描かれています。パラカス、ナスカ、イカなどの土器は赤や濃い青を多様して地上絵のような動物や模様を描いています。他にもワリ、インカ、レクアイなどほとんどのアンデス文明のが見れます。死生観漂うドクロ型土器もあります。
そしてまたワンチャコへ魚介料理を食べに行きました。この日は昨日より少しだけ旅行者向けっぽいレストランに入って、セビッチェ、チチャロン(豚肉の唐揚げ)、ライス、インカコーラのセットを、4.45ソル(約170円)で食べました。思ったより安かったです。超おいしかったし(^o^)
チムー土器は黒く小動物付 モチェふくろう人間の土器 豚唐揚げのチチャロン定食
トルヒーヨにはもう1つ、考古学・人類学史博物館というのもあるけど、時間がなかったので行くのは諦めました。また、El Brujo(エル・ブルホ遺跡)というモチェの壁画が見られる遺跡もあります。
宿へ戻るとバックパックを受け取ってから、タクシーでバスターミナルへ行き、カハマルカ行きの長距離夜行バスへと乗り込みました。
と言うわけで、クイズ!ゆめぽろ丼の答えは「セビッチェ」でした(^^)/
Gracias(グラシアス。スペイン語)「(最後まで読んで頂き)ありがとうございます」、
Buenas Noches(ブエナス・ノチェス)「おやすみなさーい」(-_-)zzz「コテッ」

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