2024年エジプト世界遺産全7件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
エジプトの世界遺産全7件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | Egypt |
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首都・主都 | カイロ |
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世界遺産数 | 全7件(6訪問 86%) (訪問=他国含め構成資産1件以上でカウント) |
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アクセス 難易度 | 公共交通で可:5件 (71%) 車やツアー必須・難易度高め:2件 (29%) |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
現地情報 | [地図] [時差] [天気予報] [通貨・為替レート] |
周辺国の 世界遺産 | アフリカ世界遺産一覧 |
エジプトの世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
小画像@⇒出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
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エジプトの暫定世界遺産一覧(候補)
ユネスコのエジプト暫定世界遺産リスト(次回の世界遺産一覧)です。リンク先は英語。()内はユネスコ記載年。
- Egyptian Museum in Cairo (2021)
- Kharga Oasis and the Small Southern Oases (2015)
- Helwan Observatory (2010)
- Dababiya (2008)
- Alexandria, ancient remains and the new library (2003)
- Abydos, city of pilgrimage of the Pharaohs (2003)
- Pharaonic temples in Upper Egypt from the Ptolemaic and Roman periods (2003)
- Necropolises of Middle Egypt, from the Middle Empire to the Roman period (2003)
- Raoudha nilometre in Cairo (2003)
- The monasteries of the Arab Desert and Wadi Natrun (2003)
- Two citadels in Sinai from the Saladin period (Al-Gundi and Phataoh's island) (2003)
- The An-Nakhl fortress, a stage on the pilgrimage route to Mecca (2003)
- Oasis of Fayoum, hydraulic remains and ancient cultural landscapes (2003)
- Historic quarters and monuments of Rosetta/Rachid (2003)
- Southern and Smaller Oases, the Western Desert (2003)
- Bird Migration Routes (2003)
- Desert Wadis (2003)
- Mountain Chains (2003)
- Great Desert Landscapes (2003)
- Gebel Qatrani Area, Lake Qaroun Nature Reserve (2003)
- Ras Mohammed (2002)
- Siwa archaeological area (1994)
- Temple of Serabit Khadem (1994)
- North Sinai archaeological Sites Zone (1994)
- Temple of Hator built by Ramses III (1994)
- Dahshour archaeological area (1994)
- El Fayoum: Kom Aushim (Karanis), Dimai (Soknopaiounesos), Qasr Qarun (Dionysias), Batn I hrit (Theadelphia), Byahma-Medinet el Fayoum….. (1994)
- El-Gendi Fortress (1994)
- Rutho Monastery (1994)
- Wadi Feiran (1994)
- Pharaon Island (1994)
- Dahab (1994)
- Minia (1994)
- Newibah castle (1994)
エジプトの世界遺産の詳細データ
メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯
世界遺産の概要
エジプト北東部の「メンフィス周辺の墓地遺跡とピラミッド」は、紀元前2600頃-2100年前後のエジプト古王国(エジプト第3-6王朝)に建造された墓地遺跡群とピラミッドです。構成資産2件は、第1王朝から首都や重要都市だったメンフィス遺跡と、ギザからサッカラ、ダハシュールまでの遺跡群です。
アクセス方法/行き方
時間ないならタクシーで。安全な乗り方は調べておくこと。
【ギザのピラミッド】カイロのタフリール広場などから観光客用355,357番バスや路線バスでクフ王側入口まで行けます。
【アブーセール/アブシールとサッカーラ】ギザ北東のピラミッド病院そばのマリオテーヤのバス停から南下するバスでアブシールへ20分、そこからサッカーラまで2kmの交差点まで10分。アブシールでサッカーラのピラミッド行きバスに乗換えも可能。
【メンフィス博物館】サッカーラ村のカイロからのバスの終点から、ミトラヒーナ方面バスで5分の博物館への分かれ道へ。そこから徒歩10分。
【ダフシュール】マリオテーヤやサッカーラ村からマンシェーヤで下車後、入口まで徒歩2km。
英語名
Memphis and its Necropolis - the Pyramid Fields from Giza to Dahshur
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
古代都市テーベとその墓地遺跡
世界遺産の概要
エジプト中東部の町ルクソール近郊の「古代都市テーベとその墓地遺跡」は、紀元前2100年頃のエジプト中王国時代から最盛期の新王国まで首都だったテーベの神殿と、その周辺に築かれた墓地遺跡群です。構成資産3件は、ルクソール神殿、カルナック神殿、古代墓地群(王家の谷と王妃の谷)。
アクセス方法/行き方
ルクソールにはバスで、カイロのトルゴマーン・バスターミナルやラムセス駅から10時間や、カイロのギザ広場から12時間や、ハルガダから5時間や、アスワンから3時間。ルクソール東岸のルクソール神殿からカルナック神殿は3km。西岸にはローカルフェリーで渡りマイクロバスでチケット売場へ行けるが、墓地群は広大なので自転車やタクシーが必要。私は涼しい早朝からレンタサイクルで回りました。
英語名
Ancient Thebes with its Necropolis
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群
世界遺産の概要
エジプト南東部の「アブ・シンベルからフィラエ/イシスまでのヌビア遺跡群」は、エジプト古王国からローマ時代までの、ヌビア地方に残るエジプト文明遺跡群です。アスワンハイダム建設時に、水没危機だった遺跡群をユネスコが救ったことで有名です。構成資産10件は、ナイル川沿いに点在。
アクセス方法/行き方
イシス神殿、カラブシャ神殿、岩窟墳墓群などの拠点の町アスワンにはバスで、カイロのラムセス駅から14時間や、カイロのトルゴマーンターミナルから16時間や、ルクソールから3.5時間。アブシンベルには、アスワンからバス4時間。点在してるのでツアーが便利。一部なら徒歩やタクシーでも可。渡し船はボッタクリ多発なので事前に料金を調べておくこと。
英語名
Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
カイロ歴史地区
世界遺産の概要
エジプト北東部の首都にある「カイロ歴史地区」は、今も原始キリスト教のコプト教徒や教会が多いオールドカイロと、古いモスクが建ち並ぶイスラーム地区が世界遺産として登録されました。コプト教は紀元40年頃に聖マルコがアレキサンドリアから布教させたが、7世紀に征服したアラブ人によりイスラム教化しました。
アクセス方法/行き方
カイロには国内からバスで、アレキサンドリアから2-4時間や、ルクソールから10時間や、アスワンから13時間。オールドカイロと旧市街イスラム地区は直線距離で3.5km離れてる。
英語名
Historic Cairo
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
アブ・メナ
世界遺産の概要
エジプト北部の町アレキサンドリア近郊の「アブ・メナ/アブ・ミーナー」は、3-4世紀初頭に殉教した聖メナスの埋葬地が起源と考えられ、コプト教最大の巡礼地となった地の遺跡です。5世紀から栄えたが、7世紀以降はアラブ人に征服され廃墟となりました。
アクセス方法/行き方
アレキサンドリア(カイロからバス2-5時間)のモウイフ・ゲディードゥからセルビスで1.5時間でアブミーナー修道院へ。そこから遺跡は徒歩30分。
英語名
Abu Mena
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
聖カトリーナ修道院地域
世界遺産の概要
エジプト東部シナイ半島の「聖カトリーナ修道院地域」は、諸説あるが紀元前13世紀頃にイスラエル人を引き連れてエジプトを脱出したモーゼが十戒を授かったゆかりの地です。4世紀にビザンツ帝国コンスタンティヌス帝の母ヘレナは、シナイ山/ガバル・ムーサの「モーゼが神の声を聞いた燃える柴」の場所に礼拝堂を築き、それが増築されて聖カトリーナ修道院になりました。
アクセス方法/行き方
カイロのトルゴマーン・ターミナル⇒ダハブにバス7.5時間⇒シナイ山登山口へ車で3時間。人数いるならタクシーもありだが、登山はガイド必須なのでダハブからツアー参加の方が安心。テロ地域なので事前に外務省情報も確認すること。
英語名
Saint Catherine Area
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ワディ・エル=ヒータン(クジラの谷)
世界遺産の概要
エジプト北中部の「ワディ・エル=ヒータン/ワディ・アル=ヒタン(クジラの谷)」は、約4000年前の浅海に砂岩などが堆積した場所で、原始的なクジラ(バシロサウルス)やサメ類や海牛類の化石が発見されています。クジラの進化過程はめずらしいので評価されています。
アクセス方法/行き方
公共交通機関では行けない。カイロ発の日帰りツアーか、バフレイヤ・オアシスからカイロへの4WDツアーあり。環境問題から砂漠ツアーは減少傾向。
英語名
Wadi Al-Hitan (Whale Valley)