世界遺産「屋久島」縄文杉アクセス地図や旅行記モデルコース(ヤクスギランド・白谷雲水峡トレッキング・紀元杉)

世界遺産「屋久島」概要・地図・評価・旅行記・車なしアクセス行き方、縄文杉の観光モデルコースを紹介。ヤクスギランド、白谷雲水峡、紀元杉も。各国の世界遺産リストあり。
世界遺産名 | 屋久島 [旅行記] |
---|---|
登録年・区分 | 1993年登録 世界自然遺産 |
登録国 | ![]() |
平均評価 | ★★★★★90/主要GMap値/100換算 私の評価85 |
出典・参考 | WikiUNESCO(英語) |
世界遺産 登録基準 | (7)自然現象・自然美 (9)生態・生物学的な過程 |
近い観光地 や世界遺産 |
世界遺産「屋久島」概要Yakushima
屋久島は、鹿児島の南西約60kmの海上に位置します。島内の約20%の世界遺産・登録地域には亜熱帯から亜寒帯の植物が連続して垂直に植生。日本固有種の屋久杉の森林と多くの野生動物や多様な生態系が評価されています。
構成資産(世界遺産登録ID数)・アクセス/行き方(一例) 難易度:B(一部 容易)
鹿児島県。構成資産としては1か所。世界遺産エリアは屋久島の面積の約21%(下マップの濃緑)。縄文杉、太忠岳の周辺、西部林道(ガイドツアーのみ/屋久島交通ゆうらんバスで車窓見学可)などが範囲内。ヤクスギランド、白谷雲水峡、紀元杉、千尋の滝などは範囲外。
屋久島への行き方は、鹿児島県からはフェリー、それ以外からは飛行機が現実的。飛行機は鹿児島空港、福岡空港、大阪伊丹空港から。東京、大阪からの最安は片道約14,000円が目安。
高速フェリー「トッピー・ロケット」は鹿児島本港南埠頭から1日4便以上。片道11,600円/往復割引21,100円/所要2-3時間。フェリー「屋久島2」は、鹿児島本港区南埠頭8:30出港⇒屋久島 宮之浦港12:30着。復路: 屋久島13:30⇒鹿児島17:40。往路5,600円、復路5,100円。
夜行フェリー「はいびすかす」は、鹿児島 谷山港18:00出港⇒種子島21:40着、翌5:00発⇒屋久島 宮之浦港7:00着。復路: 屋久島8:10発⇒鹿児島14:40着。2等のざこ寝のみ。片道3,900円。他に沖縄の那覇から鹿児島へのフェリー波之上もあるが屋久島への寄港は週1-2便のみで3日前までの予約が必要。
世界遺産 屋久島の旅行記と周辺観光モデルコース・所要時間
観光紀元杉(きげんすぎ)(標高1,230m)
推定樹齢3,000年といわれ、六神木の1つ(他 縄文杉、大王杉、弥生杉、万代杉、大和杉)。世界遺産エリア外(世界遺産センターに確認済)。紀元杉そばのモミ伐根(ばっこん)(下の小写真右)は推定樹齢455年。




観光ヤクスギランド(紀元杉込みで所要5時間)(入口は標高1,000m)
トレッキングルートは往復30分、50分、80分、150分、210分から自由に選べます。今回は「210分コース4.4km+太忠岳の往復4km」の約8.4km。
入口付近で ヤクシカ、ヤクシマザル(ヤクザル)と遭遇。ときめきの径(みち)からトンネル状の大木の根くぐり栂(ツガ)を超え林泉橋を渡り大自然へ。約10分で千年杉(下 大写真)。ちなみに屋久杉とは標高500m以上に自生する樹齢1000年以上のスギ(他定義あり)。








観光ひげ長老
50分コース折返し地点先の吊り橋「荒川橋」を渡りしばらくトレッキング。ヤクスギランド150分コース中間近くの屋久杉「ひげ長老」は樹齢約1000年。屋久島の小学1年生女子が、根元の苔(こけ)が髭(ひげ)に見えることから公募で命名。





観光世界遺産太忠岳(たちゅうだけ)と天柱石(てんちゅうせき)
太忠岳へは蛇紋杉(じゃもんすぎ)(下 小写真1枚目)(1997年の台風で倒れた)から片道約2.7km/1-3時間。私は駆け足で登りも1時間で。天文(てんぶん)の森の釈迦杉、小田杉も見落とさないように。ヤクスギランド内では太忠岳と周辺だけが世界遺産エリア。
野生ヤクシカ(屋久鹿)にも遭遇。岩屋やアーチ岩など巨石が見えると太忠岳の山頂。天柱石は迫力。遠方のながめも素晴らしく、愛子岳、モッチョム岳などもうっすらと。帰路の降りも屋久島らしい光景を堪能!












以下順に、名前つき屋久杉で最長の樹高33.8m、推定樹齢1,500年の天柱杉(てんちゅうすぎ)。子が老母を支えるような推定樹齢2,600年の母子杉(ははこすぎ)。ヤクスギランドで最も太く、根が3本に別れて見える推定樹齢1,100年の三根杉(みつねすぎ)。無数のこぶが仏様に見える推定樹齢1,800年の仏陀杉(ぶっだすぎ)。




屋久島の名物料理「飛魚唐揚げ定食」(1,500円)をいただきました。飛び魚(トビウオ)は運動量が多いため脂肪や青臭さが少ないそうです。実際食べてもそう感じたし大満足。売店のトビウオの「あごだし」も人気。


繁盛期はドミトリー(相部屋)だけっぽいが、比較的空いてる時期だったので個室で同料金で泊まれました。食事は近くの名産料理を食べられる店で。夜は大部屋で地元の人や常連さん、旅行者らと話せて楽しく、交流にも向いてる宿です。


観光白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)(観光6時間)(入口は標高600m)wiki
トレッキングルートは、1時間の弥生杉コース、3時間の奉行杉コース、4時間の苔むす森+太鼓岩コースから選択。今回は全てまわり、計8.2km/所要6時間。白谷雲水峡は世界遺産の範囲外だが、もののけ姫の森を連想できる興味深いエリアです。
下写真は順に、憩いの大岩(すべりやすいので注意)、一代目の木に二代目が重なった二代杉、飛流おとしの滝(この日は水量少なめ)、奉行杉コース分岐点のさつき吊り橋、怪物の手の木につかまれた巨石、白谷雲水峡で最大級の屋久杉・二代大杉(推定樹齢は不明)。







観光奉行杉(ぶぎょうすぎ)とコース上の屋久杉
江戸時代に伐採を見回った奉行の休憩場所が奉行杉。推定樹齢は不明。白谷雲水峡で最大規模の巨木です。その前後にある屋久杉は下写真の順に、倒れた親木を抱えこむような三本足杉、肩車の鹿児島方言びびんこ杉。推定樹齢350年なので屋久杉ではなく小杉。
毛利元就が3人の子に説いた三本の矢から名づけられた三本槍杉。枯れた一代目の上に3本の杉が倒木更新(重なり育つ現象)。三叉路の前後には、くぐり杉、二代くぐり杉も。全て小杉。







観光苔むす森(旧もののけ姫の森)
強風で折れた主幹を補うように七本の枝が伸びた七本杉のそばで、角の立派なヤクスギに遭遇。苔むす森はジブリ映画『もののけ姫』の舞台の1つとも言われ、コケに覆われた森は精霊木霊(こだま)やシシ神が現れそうな雰囲気。







観光太鼓岩(たいこいわ)(標高1050m)と辻の岩屋
太鼓岩は巨大な花崗岩の一枚岩。周囲は絶景パノラマ。突風が吹くので注意。苔むす森から30-40分の辻峠から約10分の急勾配の登山道を登ると到達。



辻の岩屋は『もののけ姫』の山犬モロの一族が住んでてアシタカも訪れた場所のモデルともいわれてます。人が入れるくらいの巨石が絶妙なバランスで支えられています。辻峠から楠川分かれの方へ約5分。

観光弥生杉(やよいすぎ)と気根杉(きこんすぎ)
帰路、さつき吊り橋を渡った後は弥生歩道へ。弥生杉は白谷雲水峡で最大級の推定樹齢3,000年の屋久杉。六神木の1つ(他 縄文杉、大王杉、紀元杉、万代杉、大和杉)。気根杉は気根(地上の根)が目立つので命名されました。コケが多い屋久島はそこから水分・養分を得るため気根が生えやすいとか。


屋久島で明治時代に始まったとされる「首折れサバ」とは、一本釣りしたゴマサバの鮮度を保つため、首を折り瞬時に血抜きを行い氷で冷やしたものです。鮮度のいい刺身が手頃な価格なので買って食べました。お代わりしたくなるほど好み♪

観光世界遺産縄文杉トレッキング(観光9時間)(入口は標高600m)
トロッコ道を約8km、登山道を約2.5km歩き、往復8-10時間の初中級者コース。心配な人はガイドを雇う方法も。今回は縄文杉まで行き、帰路は楠川分かれから白谷雲水峡へ抜けました。
最初8kmの線路そばのトロッコ道跡は大株歩道入口(標高900m)までゆるやかな坂。トンネル、橋などを超えて約50分後、小杉谷の集落跡地に到着。トイレは少ないので、ある時に利用しましょう。近くには岩石群も。






小杉谷の集落跡地から約50分歩くと三代杉に。一代目(推定樹齢1,200年)の倒木、二代目(推定樹齢1,000年)の切株の上に三代目(推定樹齢350年)が成長。手前にトイレあり。大株歩道入口までには仁王杉(推定樹齢は不明)もあり。トロッコ道の終点からは階段や登山道が約2.5km。




観光翁杉(おきなすぎ)とウィルソン株とハートwiki
翁杉は推定樹齢2,000年でしたが、2010年9月に倒木。縄文杉へ向かう登山者の安全を見守るためや山岳信仰のため残されています。
ウィルソン株は推定樹齢2,000年だったが、豊臣秀吉が島津義弘に命じ伐採したとか。1914年にイギリス植物学者アーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士が西洋に紹介。内部は人が入れるほど巨大で祠(ほこら)があり、ハート型♥に見えるポイントが人気。





観光大王杉と夫婦杉(めおとすぎ)
ウィルソン株から約40分の大王杉は、1966年に縄文杉が発見されるまで屋久島最大だったので名づけられました。推定樹齢3,000年。六神木の1つ(他 縄文杉、紀元杉、弥生杉、万代杉、大和杉)。
手をつないだ姿の夫婦杉の推定樹齢は、左の妻が1,500年、夫が2,000年。杉は融合しやすいが、3m離れた木が地上10mでつながる例はめずらしいとか。もうすぐ縄文杉のところで野生ヤクシカと遭遇。




観光世界遺産縄文杉(じょうもんすぎ)wiki
縄文杉は屋久島で最大級のヤクスギ。推定樹齢は2,000年から7,200年まで諸説あり。名称の由来は縄文時代から生きてる説や、幹の造形が縄文式土器に似てる説など。六神木の1つ(他 大王杉、紀元杉、弥生杉、万代杉、大和杉)。保全のためデッキからの見学。


帰路も同じルートだが下りなので注意。今回は途中の「楠川分かれ」から「白谷雲水峡」の方へ行き、もののけ姫のモロの一族の「辻の岩屋↑」を通って帰りました。


