世界遺産「白神山地・東北縄文遺跡」全17所アクセス地図/旅行記モデルコース(弘前城・ねぷた村・のっけ丼)

青森の世界遺産「白神山地」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」の概要・地図・評価・旅行記・全構成資産の車なしアクセス行き方、観光モデルコースを紹介。弘前城、ねぷた村、郷土料理なども。各国の世界遺産リストあり。
世界遺産名 | 白神山地 |
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登録年・区分 | 1993年登録 世界自然遺産 |
登録国 | ![]() |
平均評価 | ★★★★★83/主要GMap値/100換算 私の評価77 |
出典・参考 | WikiUNESCO(英語) |
世界遺産 登録基準 | (9)生態・生物学的な過程 |
世界遺産名 | 北海道・北東北の縄文遺跡群 |
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登録年・区分 | 2021年登録 世界文化遺産 |
登録国 | ![]() |
平均評価 | ★★★★★80/主要GMap値/100換算 私の評価72 |
出典・参考 | WikiUNESCO(英語) |
世界遺産 登録基準 | (3)文化・文明の希有な証拠 (5)伝統住居形態や環境活用 |
世界遺産「白神山地」概要Shirakami-Sanchi
秋田県と青森県にまたがる白神山地にはブナ原生林が広がっており、すぐれた原生状態、多様な動植物相が評価されてます。東アジアにおける代表的な氷河期以降の新しいブナ林です。天然記念物のクマゲラやイヌワシ、特別天然記念物のニホンカモシカなど多くの野生動物も生息。
交通アクセス/行き方(一例) 難易度:B(一部 容易)
2県(青森県・秋田県)
白神山地の世界自然遺産エリア範囲は下マップ参照。一部はバスで行けるが多くは車かツアーが必要。意外な範囲外⇒世界遺産センター(西目屋館、藤里館)、マザーツリー、津軽峠、十二湖や青池、くろくまの滝、ブナ遺伝資源保存林、岳岱。
核心地域(ピンク内)で行きやすいのは西の白神岳だが登山装備で往復8時間以上。範囲内の多くは未整備で登山届けが必要な場所もあるため注意。
緩衝地域(オレンジ内)もブナ林散策道の他の多くは登山装備が必要。公共交通機関では、暗門の滝(往復90分-3時間)、十二湖からの大峰岳(片道5時間)。車なら、秋田の二ッ森(登山口から片道1時間で山頂)、天狗峠からの天狗岳(片道3時間)、一ツ森峠からの太夫峰(片道2時間30分)などが比較的行きやすそう。
世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」概要Jomon Prehistoric Sites in Northern Japan
北海道・北東北に残された縄文時代の遺跡群が世界遺産登録されました。約1万年にわたり発展し大規模集落や祭祀道具に特異性がある「地域文化圏」で、他文化圏にも影響を与えた遺産群として評価されています。
構成資産(世界遺産登録ID数)・アクセス/行き方(一例) 難易度:B(一部 容易)
1道3県(北海道・青森県・岩手県・秋田県)、全17か所。冬期はほぼ閉鎖。夏期も改修などで見学不可な時期があるため事前確認を。
- 青森「三内丸山遺跡(さんないまるやま)」新青森駅、青森駅から1日数便のねぶたん号や市バスで15-30分か、新青森駅から2.5kmを徒歩30分
- 青森「大平山元遺跡(おおだいやまもと)」JR青森駅⇒[JR津軽線 45分]⇒JR蟹田駅⇒[JR津軽線代行バス 15分]⇒JR大平駅から徒歩10分
- 青森「小牧野遺跡(こまきの)」JR青森駅から徒歩10分のバス停「古川3番乗り場」から1日2便のバスで25分。帰り便も要確認。それ以外の時間帯は3km手前のバス停(太陽台団地前や追分)で降りて徒歩30-40分
- 青森「二ツ森貝塚遺跡(ふたつもりかいづか)」青い森鉄道線の上北町駅から4.5km/徒歩50分かタクシーで。時間と体力あれば新幹線のJR七戸十和田駅からレンタサイクルで可能
- 青森「亀ヶ岡石器時代遺跡」JR五所川原駅から弘南バス「五所川原-市浦庁舎線」で「館岡」下車(約40分)して徒歩15分。田小屋野貝塚から徒歩5分
- 青森「田小屋野貝塚(たごやの かいづか)」JR五所川原駅から弘南バス「五所川原~市浦庁舎線」行き「田小屋野」下車(約35分)して徒歩3分。亀ヶ岡石器時代遺跡から徒歩5分
- 「是川遺跡(これかわ)」JR八戸線の本八戸駅からバスで「縄文学習館前」か「是川縄文館」下車。改修中なので要確認
- 「大森勝山遺跡(おおもりかつやま)」JR弘前駅前から弘南バスで45分の「赤倉神社登山口」下車後、徒歩40分で遺跡
- 秋田「大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)」JR鹿角花輪駅から秋北バス「大湯温泉」行き「大湯環状列石前」下車(約35分)。またはJR十和田南駅から3kmと徒歩かタクシーで
- 秋田「伊勢堂岱遺跡(いせどうたい)」縄文小ケ田駅(秋田内陸縦貫鉄道線)から徒歩5分
- 岩手「御所野遺跡(ごしょの)」一戸駅(IGRいわて銀河鉄道線)から2km
- 北海道「キウス周堤墓群(しゅうていぼぐん)」千歳駅からのバスで「水道前」下車後、徒歩90分など車がないと遠い
- 北海道「北黄金貝塚(きたこがねかいづか)」JR洞爺駅前から道南バス50分の「北黄金貝塚公園前」下車後すぐ
- 北海道「入江貝塚」JR洞爺駅から徒歩15分
- 北海道「高砂貝塚」同上。それぞれへは徒歩10分
- 北海道「大船遺跡」JR函館駅から函館バス100分/1600円の「大船遺跡下」下車後、徒歩10分。垣ノ島遺跡は4.5km離れててバスで10分
- 北海道「垣ノ島遺跡(かきのしま)」JR函館駅から函館バス90分/1500円の「垣ノ島遺跡下」下車後、徒歩10分。大船遺跡は4.5km離れててバスで10分
世界遺産 白神山地と東北縄文遺跡の旅行記モデルコース・所要時間
松本以降の新幹線とJR東日本は「3日間乗り放題 22,150円」(2022/10発売の鉄道開業150年記念JR東日本パス)を利用したが下表では記事更新時の個別料金を記載。




少し高めで躊躇してたホテルチェーンだが旅行割を使えたので3連泊。弘前駅からは2km/徒歩20分。到着22時だったので無料ウェルカムドリンクや「夜鳴きそば」はありがたかったです。天然温泉でいやされました。


観光世界遺産大平山元遺跡(おおだいやまもと)(観光15分)wiki
この世界遺産の中では最も古い15,000年前の縄文遺跡。世界で最も古い弓矢使用の可能性あり。目立った遺跡はないが博物館には槍先形尖頭器や黒曜の土器のかけら等を展示。公共交通では不便で見どころも少ないので後回しでいいかも。





観光世界遺産三内丸山遺跡(さんないまるやま)(観光45分)wiki
4000-6000年前の集落形成後の縄文遺跡で、青森県やこの世界遺産を代表する有名観光地です。博物館は広くて整備されてて必見。土偶などで祭祀・儀礼が行われてたこともわかってます。





外には縄文時代の住居・貯蔵庫などを再現。土坑墓や発掘後の遺跡など見ごたえあり。「六本柱 大型掘立柱建物跡」「大型竪穴建物跡」は三内丸山遺跡を象徴する遺構です。6本柱で建てられた掘立柱建物や、地面を掘りこみ炉も作った竪穴建物なども復元されています。



三内丸山遺跡の近くで訪問予定だったが、美術館改修中で見れず残念。あおもり犬は、弘前市出身の美術家 奈良美智(ならよしとも)氏 制作の高さ8.5mの巨大な犬で冬以外は屋外からも見学可能。

観光世界遺産二ツ森貝塚(ふたつもりかいづか)(観光30分)wiki
4000-5500年前の縄文時代の青森最大級の貝塚です。当時は海岸線が近くて貝・魚骨・鳥骨・釣り針・モリ等の骨角器なども発掘。博物館の縄文式土器や土偶も見事。広大な敷地内には竪穴住居も復元。



夕食は青森名産の郷土料理、せんべい汁鍋、ホタテの塩辛、ねぶた漬けをいただきました。アルコール向きですが私はリンゴジュースで。約3,000円したが全額を旅割クーポンで♪
りんごジュースといえば青森のりんごジュース自販機にも驚き!ふじ、王林、ジョナゴールド、黄王/きおう、ブレンドなどりんご種類により味がかなり違うようです。機会あれば飲みくらべてみて!





山やブナ林散策道の紅葉は終わってたが、ビレッジANMON前の木は立派に紅葉。


観光世界遺産白神山地 世界遺産の経 ブナ林散策道(観光1時間20分)
人の影響をほぼ受けてない世界最大級規模の原生的ブナ天然林が世界遺産に登録。今回は大雨影響で十二湖、暗門の滝、秋田県の交通機関が不通のため緩衝地域のブナ林散策道しか観光できず。うっすら紅葉も残ってて気持ちよい散策でした。





世界遺産の経 ブナ林散策道の満喫コース(大回り+小回りコースの両方)を楽しみました。標識が多く歩きにくい場所は遊歩道も整備されていて親切。大小さまざまな原生的ブナ天然林や小川が出迎えてくれ、大自然に癒やされるトレッキングでした。



弘前公園の南西の赤いとんがり屋根の洋館カフェ「大正浪漫喫茶室」では弘前市内の5-9種類のアップルパイを食べ比べできます。ランチタイムには、りんごのガレットやカレーやパスタ等で食事も可能ですが行列のことも。
13時30分過ぎには売切れで3種のみ残ってたアップルパイをお土産に購入。津軽ゆめりんごファーム、タムラファーム(下 左写真)、きむらや(下 右写真)の順に好みでした♪弘前城から徒歩10分。年中無休 9:30-16:30。



青森県の郷土料理ざんまいの「津軽料理遺産御膳」(税込1,500円)をランチで食べ大満足♪。2025年以降のメニューではなくなってるかも?。食事は11-15時。団体満席の場合あり。
下写真で左上から、ホタテ貝焼き味噌、けの汁、鰊(にしん)の切り込み、イガメンチ、赤かぶの千枚漬け、しそ巻き梅漬け、清水森ナンバの一升漬の7種。青森県産米つがるロマン かまど炊きごはん はおかわり可能でした♪

観光弘前城(ひろさきじょう)(観光40分)wiki
江戸時代以前からの天守が残されている東北唯一の現存天守12城(他 姫路城、彦根城など)の1つ。津軽藩の初代藩主 津軽為信(ためのぶ)が築城(完成は見れず)。五重だったが落雷で焼失。1810年に辰巳櫓を改築し三重にした天守(御三階櫓(ごさんがいやぐら))が現存。
天守は予想以上に小さく、本丸内側(下写真1)は窓が大きく機能的で質素な姿。一方、本丸外側(下写真2)は切妻破風と狭間で大きく立派に見せてるのが特徴。内部には展示館。この時は石垣改修で天守閣は仮移設(2026年以降に完成予定)。




観光津軽藩ねぷた村 弘前ねぷたの館(観光40分)wiki
実物大の大型ねぷた、ねぷた絵、凧絵、津軽三味線の生演奏、笛と太鼓のお囃子の実演など充実のおもてなしで大満足。弘前市などの「ねぷた=NEPUTA」と青森市などの「ねぶた=NEBUTA」の違いはなまりだけ。9-17時。入場料 大人600円。





青森の名物料理「のっけ丼」を満喫♪。まず複数の店を回り、食べたい食材を心で選び食券の枚数を決めます。食券を買い、最初に丼にごはん(食券1枚)を盛り、食材を購入してのせます。食材が新鮮なので美味な海鮮のっけ丼♪
魚貝類を中心とした食材は「食券1枚」「食券2枚」など示されてます。2025年4月時点の食券の値段は バラ1枚170円、12枚セット2,000円。セットは40円トクなだけなのでバラだけでいいかも。





観光世界遺産小牧野遺跡(こまきの)(観光20分)wiki
約4000年前の環状列石が残された縄文時代後期の遺跡です。三重の輪構造の環状列石は縄文時代の葬送や精神生活に関わる祭祀遺跡だと考えられています。公共交通では行きにくいが行く価値はありました!バス時間で博物館は行けず。





青森には名産アップルパイお菓子のお土産が豊富。ラグノオ「旅さち」、おきな屋「たわわ」が特に好み!空港、新青森駅のおみやげ屋では売切れもあるので、ねぷた村など見つけた場所で購入するのをおすすめ。


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