世界遺産 平泉の中尊寺金色堂や毛越寺!観光アクセス/モデルコース/地図/写真/評価(厳美渓/花巻温泉/岩手グルメ)
岩手県の世界遺産 平泉の中尊寺金色堂や毛越寺のアクセス行き方/モデルコース/地図/写真、厳美渓や花巻温泉や東北グルメの旅行記。観光計画/旅行ルートの参考に。各国の世界遺産一覧や旅行ブログも。
岩手の世界遺産・平泉への全旅行ルート
- 大阪(移動)関空⇒仙台空港へ飛行機PEACH(1時間15分)⇒仙台駅へ電車(30分/660円/空港線+JR/乗換なし)
- 仙台駅(観光)瑞鳳殿(移動)高速バス(1.5時間/1600円/JRもある/新幹線なら35分・3,560円)
- 一ノ関駅(厳美渓温泉1泊)(観光)厳美渓(移動)ホテル送迎バス10分。JR東北本線なら(10分/200円)。路線バスなら20分
- 平泉駅(観光)世界遺産「平泉」(移動)JR東北本線(45分/860円)
- 花巻駅(花巻温泉1泊)(観光)花巻城跡(移動)JR東北本線で乗換1-2回(2.5時間/2,310円)
- 松島駅(観光)クルーズ(移動)塩釜までの片道クルーズ
- 塩釜/塩竈(移動)JR東北本線(20分/240円)
- 仙台駅(ホテル1泊)(移動)JR高速バス(2.5時間/3,300円)
- 会津若松駅(ホテル1泊)(移動)JR+私鉄で乗換2回(3時間40分/計4,960円)
- 東武日光駅(移動)東武日光線 特急リバティ(2時間/3,050円/東武線急行等なら3時間・1,400円)
- 東京 浅草(ホテル2泊)
- 名古屋(ホテル1泊)
- 大阪
※ 茶:世界遺産。オレンジ:暫定世界遺産。黒・青:他観光地
世界遺産 平泉と一ノ関の厳美渓・花巻温泉の1日モデルコース
- 一ノ関(厳美渓温泉1泊)(観光20分)厳美渓(移動)ホテル送迎バス10分。JR東北本線なら(10分/200円)。路線バスなら20分
- 平泉駅(ロッカーに荷物預け)(移動)徒歩10分
- (観光)1時間(移動)徒歩20分か路線・観光バス
- (観光)1.5時間(移動)徒歩すぐ
- (観光)計1時間(移動)徒歩
- 平泉駅(移動)JR東北本線(45分/860円)
- 花巻駅(観光15分)花巻城
[世界遺産]平泉(中尊寺・金色堂・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡)(写真・評価・観光情報)
世界遺産名 | 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 Hiraizumi - Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land |
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登録年と区別 | 2011年登録 世界文化遺産 |
日本 世界遺産数 | 全26件 日本の世界遺産一覧 |
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観光地名 | 平泉(中尊寺・金色堂・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡) |
観光地 の評価 | 平均★★★★★88/100換算 私の評価 75 |
出典・参考 | Wikiユネスコ(英語)地図 |
交通アクセス/行き方
中尊寺へは、新幹線の一ノ関駅から路線バス25分か、JR平泉駅から路線バス10分か「平泉巡回バス るんるん」(冬以外の土日祝のみ)10分か、徒歩20分。無量光院跡はその途中。金鶏山もその辺りから登れるようです。毛越寺、観自在王院跡は同じ場所にあり平泉駅から徒歩10分。
料金や営業時間
大人の入場料・見学料は、中尊寺は1,000円、毛越寺は700円。観自在王院跡、無量光院跡は無料
所要時間
観光時間は、中尊寺はのんびりで1.5時間。毛越寺は観自在王院跡の一部とセットで1時間。世界遺産センターは15分。無量光院跡は5分
平泉(中尊寺金色堂・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡)観光!旅行記と写真
世界遺産「平泉」は、平安時代末期の1087年に藤原清衡が拠点とし奥州藤原氏の四代で栄え、1189年に源頼朝に滅ぼされました。平和で平等な現世の極楽浄土をめざして建造物や庭園群が建立され、今も残る寺院や遺跡群が世界遺産に登録されました。
世界遺産 平泉の構成資産は5件で、中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山。柳之御所遺跡は拡大登録を目指してます。達谷窟(たっこくのいわや)、白鳥舘遺跡、長者ヶ原廃寺跡、骨寺村荘園遺跡は除外されたが次点で可能性あるかも。
中尊寺(ちゅうそんじ)は、9世紀に円仁が開山し清和天皇より寺号を下賜されたと伝えられてます。12世紀に藤原清衡が東北の仏教文化のため伽藍を造営。現在の中尊寺は天台宗 東北大本山。表道の月見坂では江戸時代の伊達藩による樹齢300年もの老杉がお出迎え。
弁慶堂は江戸時代末期の文政10年(1827)建立。ご本尊は勝軍地蔵で愛宕堂だったが明治以降は弁慶と源義経の木造を設置して弁慶堂と呼ばれるように。今も2人の木造を見ることができ、行列できる日もあるみたい。
本堂は、中尊寺(この山全体の総称)の中心的な建物で明治42年(1909)に再建されました。天台宗の天本山である中尊寺の法要儀式の多くが本堂で行われます。桜や紅葉の時期も見どころ。
峯薬師堂(みねやくしどう)は、本堂のすぐ先の右側にあります。1689年に現在地で再建。目の病気にご利益があるそうです。モリアオガエル石像「福かえる」が観光客に人気。そばの水場にはカエルの卵?を発見!
鳥居の奥の白山神社は、850年に慈覚大師 円仁がこの地に勧請したそうです。途中にある白山神社能楽殿(国の重要文化財)は1853年に伊達藩に再建され、今も毎年5月4日と5日に古実式三番と神事能が行われます。
弁財天堂は1716年に建立され、千手観音菩薩二十八部衆などが安置されてます。島に浮かんでるようにも見え独特。
国宝 金色堂(旧覇堂)は藤原清衡により1124年に完成した「皆金色」の阿弥陀堂。創建時のままの唯一の建造物で国宝建造物第1号に指定されてます。当時の金色堂覇堂(旧覇堂)は少し先に移設。横に松尾芭蕉が金色堂を見て詠んだ「五月雨の ふり残してや 光堂」の句碑が。
現在の金色堂覇堂(新覇堂)は耐震火災風雪に強いコンクリート製。内部の金箔の須弥壇(仏壇)は平安後期の工芸技術の結集。奥州藤原氏 四代(初代の藤原清衡、二代目 藤原基衡、三代目 藤原秀衡のミイラ(遺体)と四代目 藤原泰衡の首級)が安置され世界でも有数の珍しさ。内部は写真禁止なのでパンフレットから。
経蔵(きょうぞう/重要文化財)は、清衡により奉納された国宝『紺紙金銀字交書一切経』(こんしきんぎんじ こうしょいっさいきょう/現在は讃衡蔵に移管)等の写経が納められてた建造物です。
平泉2件目の世界遺産毛越寺は、円仁が開山し、藤原基衡が再興したが16世紀までに完全消失。境内、本堂、浄土式庭園などは再建されました。松尾芭蕉の「夏草や兵たちが夢の跡」の句碑もあります。
毛越寺の本堂も当時のは残されてません。本尊には薬師如来立像。毛越寺は巡礼コース「四寺廻廊」を平泉の中尊寺(上記)、松島の瑞巌寺、山形の立石寺とで形成してます。
毛越寺の浄土式庭園は、平安時代の様式を残したままで特別名勝に指定されてます。立てた石が特徴的な「出島石組と池中立石」や、ななめに立った木の「大泉が池の築山」が目立ってます。
開山堂は9世紀に毛越寺を開山した円仁(えんにん)をまつるお堂です。円仁は、比叡山延暦寺で天台宗の祖「最澄」を師とした第3代天台座主で遣唐使として困難な旅も。没後に清和天皇により慈覚大師の大師号を贈られました。最澄は伝教大師。
開山堂には慈覚大師像と、奥州藤原氏三代画像(上は初代 藤原清衡、右が二代目基衡、左が三代目秀衡)が安置。
毛越寺の浄土庭園には池への水路「遣水(やりみず)」も残されてます。平安時代の遣水としては唯一。曲水の宴(ごくすいのえん)も行われたようです。常行堂(じょうぎょうどう)は1732年に伊達吉村が再建。毎年1月20日の延年の舞(えんねんのまい)は重要無形民俗文化財。
毛越寺の東側から同じく平泉の世界遺産「観自在王院」の庭園へ入れます。藤原基衡の妻により建立された寺院だが1573年に焼失。庭園は復元され、平安時代の数少ない庭園遺構と評価されてます。下写真は大阿弥陀堂跡の拝殿と祠。
毛越寺を出て右側の川辺には大きな桜の木があり、プロぽいカメラマンが何人も撮影してました。
無量光院跡は現在は土塁や礎石が残るのみ。藤原秀衡が京都の平等院鳳凰堂を模して建立した巨大な阿弥陀堂でした。写真はありませんが、平泉5件目の世界遺産「金鶏山」ものぞめます。
平泉の周辺観光!源義経と弁慶の墓・中尊寺のハス
平泉文化遺産センター(入館無料)では平泉の歴史文化や出土品などの展示が。義経を自害に追いやった藤原泰衡も結局は源頼朝に追われ、自分の部下に殺害されました。その首は藤原氏三代と同じ金色堂に、彼が好んだハスの種子と共に安置。
そのハスの種子を約800年ぶりの2000年に奇跡的に開花させた「中尊寺ハス」がガラスに飾されてます。中尊寺内の池での見ごろ時期は、7月上旬から8月中旬だそうです。
武蔵坊弁慶 大墓碑(源義経公郎党筆頭の墓)は中尊寺の入口近くにあります。武蔵坊弁慶は源義経に最後までつき従い、無数の矢を受けても立ち往生で敵の行く手をはばんだというエピソードが有名ですね。
高舘義経堂(たかだちぎけいどう)は、衣川館(ころもがわのたて)とも呼ばれ、源義経が妻(郷御前)と娘とで自害した場所に建てられたと伝えられてます。1683年に仙台藩藩主伊達綱村が義経堂を建立し、義経の木像を安置。訪れた松尾芭蕉の句碑もあり。
ランチは中尊寺すぐ前の「平泉レストハウス 源」で岩手の郷土料理を。「平泉そば御膳」(税込1,800円)、「平泉もち御膳」(税込1,600円)をいただきました。そば御膳は平均的なので、そばは専門店で食べた方がいいのかも。
もち御膳は平泉の伝統的もてなし料理で「あずき・あんこ餅」「なめこおろし餅」「ごまあん餅」「しょうゆ・あんかけ餅」「ずんだ餅」「お雑煮」と口直しのサラダ、漬物、大根おろしのセットで食べごたえあり。
一ノ関の厳美渓と温泉ホテルいつくし園
平泉の周辺にもホテルは増えてますが、一ノ関(平泉へJRで7分か路線バス20分)にある温泉ホテルが安めでおすすめ。今回宿泊の「厳美渓温泉 滝の湯 いつくし園」は平泉への送迎バスもあり温泉も食事も大満足♪当時は1泊2食+温泉で10,500円/人でした。
偶然にも天皇が宿泊したこともある部屋に宿泊。部屋からは川と桜もきれい。夕食(主に白身魚のすき焼き、焼き魚、刺し身3種、ごま豆腐、仙台牛、フカヒレの茶碗蒸し、えび団子のお吸い物)も朝食バイキングも美味しくいただきました。
朝食前に温泉ホテルから徒歩数分で「厳美渓」へ。川の流れで岩石が削られ奇岩や多くの穴ができ独特の景観を見せる全長2キロの渓谷。滝や橋もある景勝地で名勝・天然記念物に指定されており、伊達政宗や明治天皇もお気に入り。厳美渓名物「空飛ぶだんご/郭公だんご」も有名。
花巻温泉ホテルと花巻城跡
平泉を観光後はJRで花巻駅まで行き、花巻温泉の「大沢温泉 山水閣」に宿泊。征夷大将軍の坂上田村麻呂が負傷時に治癒した温泉で、宮沢賢治、高村光太郎、相田みつおもお気に入りとか。JR花巻駅から路線バス30分か宿の送迎バスで。
6種類の温泉・露天風呂を堪能後は、部屋で豪華な夕食(つぶ貝、鯛の味噌焼き、白金豚サラダ、岩手牛の柳川鍋、貝柱の黄身煮、イカ、甘エビなどの刺し身、アイスクリーム等)。食堂での朝食バイキングも大満足。自炊できる湯治プランもあるようです。
花巻では温泉ホテルへの送迎バス時間まで花巻城跡を観光。花巻駅から徒歩15分/1.2km。10世紀頃に安倍氏の鳥谷崎城だったが、稗貫氏、南部氏(豊臣秀吉の奥州仕置後)と移り明治維新後に解体。その後、本丸 西御門の周辺が復元整備されました。