世界遺産「長崎の潜伏キリシタン関連遺産」教会・集落2日観光/全12所アクセス地図や旅行記モデルコース(大浦天主堂・夜景・出島・原爆資料館)

長崎の世界遺産「潜伏キリシタン関連遺産」概要・地図・評価・旅行記・車なしアクセス行き方、大浦天主堂含む観光モデルコースを紹介。長崎夜景・出島・平和記念公園・ちゃんぽん発祥店も。各国の世界遺産リストあり。
世界遺産名 | 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 [旅行記] |
---|---|
登録年・区分 | 2018年登録 世界文化遺産 |
登録国 | ![]() |
平均評価 | ★★★★★76/主要GMap値/100換算 私の評価78 |
出典・参考 | WikiUNESCO(英語) |
世界遺産 登録基準 | (3)文化・文明の希有な証拠 |
近い観光地 や世界遺産 |
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」概要Hidden Christian Sites in the Nagasaki Region
長崎と天草地方の潜伏キリシタンは、江戸時代250年間の禁教令下での厳しい弾圧の中、宣教師不在でも信者のみで信仰を守りました。孤立せず一般社会との関わりも持ちつつ共同体を存続させたことが評価され世界遺産に登録されました。
構成資産(世界遺産登録ID数)・アクセス/行き方(一例) 難易度:B(一部 容易)
2県(長崎県、熊本県)。全12か所。全ての構成資産は接する海の一部も含む。
長崎県 内陸エリア(4か所)
- 原城跡(はらじょうあと)(総計 長崎駅から片道3-4時間/2,590-3,000円。JR長崎駅⇒[JR快速シーサイドライナー 35分/560円]⇒諫早駅⇒[島原鉄道バス 口之津車庫前行 1時間35分/1,600円]⇒久木山⇒[島原鉄道バス 島原駅前行 20分/430円]⇒原城前から徒歩15分)
- 外海の出津集落(そとめの しつしゅうらく)(出津教会堂(事前連絡必須)、旧出津救助院、石積集落景観)(長崎駅⇒[長崎バス 45分/570円]⇒桜の里ターミナル⇒[さいかい交通 板の浦行 25分/380円]⇒8:03「出津」か「あんねい橋」下車後 徒歩10分で出津教会堂。資料館は「出津文化村」下車が近い。1日数便のみ乗換なし便(1時間10分/810円)あり。大野集落まで4km/バス5分)
- 外海の大野集落(そとめの おおのしゅうらく)(大野教会堂(事前連絡必須)、石積集落景観)(長崎駅⇒[さいかい交通 板の浦行き 1時間15分/880円]⇒大野 下車後 徒歩10分で大野教会堂。出津集落まで4km/バス5分)
- 大浦天主堂(おおうら てんしゅどう)(路面電車 長崎電気軌道5号系統 大浦天主堂で下車後 徒歩5分。長崎バスがわかるなら長崎駅から乗換なしで10分の松ヶ枝国際ターミナル下車すぐ。別世界遺産 グラバー園から徒歩すぐ)
熊本県 天草市(1か所)
- 天草の﨑津集落(さきつしゅうらく)(総計 熊本駅から片道4-5時間/4,240円。熊本駅前⇒[九州産交バス 産交車庫前行 2時間20分/2,500円]⇒天草中央総合病院前⇒[九州産交バス 下田温泉行 920円/40分]⇒下田温泉⇒[九州産交バス 河浦車庫行 45分/820円]⇒崎津教会入口 下車すぐ)
長崎県 平戸島・黒島と五島列島(7か所)。島の周遊はツアーが安くて早い場合あるので要検討。
- 平戸島の春日集落と聖地 安満岳(ひらどじまのかすがしゅうらくとせいち やすまんだけ)(平戸島の棚田や文化的景観含む)(事前連絡不要。佐世保駅 駅前バスセンター⇒[西肥バス 平戸桟橋行 1時間35分/1,750円]⇒平戸新町⇒[年月バス 平戸線 加勢川入口行 30分/630円]⇒白石 バス停から徒歩10分で春日集落。白石の10分手前の山野入口 バス停で下車し徒歩7分/500mで安満岳登山道入口、そこから徒歩1時間で安満岳)
- 平戸島の春日集落と聖地 中江ノ島(なかえのしま)(上陸不可)
- 佐世保市 黒島の集落(くろしま)(黒島天主堂(事前連絡必須)、佐世保市黒島の文化的景観、島全体)(五島にも同名2島あり注意。佐世保駅⇒[松浦鉄道西九州線快速 佐々行 30分/520円]⇒相浦⇒相浦港⇒[黒島旅客船フェリーくろしま 50分/730円]⇒黒島港⇒[徒歩15分/無料シャトルバスある場合も]⇒黒島天主堂)
- 野崎島の集落跡(のざきじま)(旧野首教会堂(事前連絡必須/2025年11月まで見学不可(要確認)、小値賀諸島の文化的景観、野首集落跡、舟森集落跡、島全体)(佐世保港⇒[九州商船 高速船 1時間30分/片道6,510円/往復割引で復路10%引/1日3便/低速フェリーは夕方1本のみで宿泊必要]⇒小値賀港⇒[徒歩5分]⇒笛吹港⇒[小値賀町営船はまゆう 520円/35分/1日2便以下]⇒野崎港⇒[徒歩30分か車]⇒旧野首教会)
- 頭ヶ島の集落(かしらがしま)(頭ヶ島天主堂(事前連絡必須)、新上五島町崎浦の五島石集落景観、空港の東部除く島全体)(長崎港か佐世保港から有川港か鯛ノ浦港などへフェリーで行き車・レンタカー・タクシーで20-35分)
- 久賀島の集落(ひさかじま)(旧五輪教会堂(事前連絡必須、久賀島の集落景観、島全体)(久賀島で車必須。長崎港⇒[九州商船 高速船 1時間30分/片道9,030円/1日4便。低速フェリー 3時間10分/片道4,080円/1日3便。どちらも往復割引で復路10%引]⇒福江港⇒[木口汽船 35分/790円]⇒田ノ浦港⇒[車30分]⇒旧五輪教会堂)
- 奈留島の江上集落(なるしまのえがみしゅうらく)(江上天主堂(事前連絡必須、奈留島の集落景観、島全体ではなく集落地区のみ)(奈留島で車必須。長崎港⇒[九州商船 高速船 1時間30分/片道9,030円/1日4便。低速フェリー 3時間10分/片道4,080円/1日3便。どちらも往復割引で復路10%引]⇒福江港⇒[九州商船 40分/690円か、五島旅客船 30分/800円]⇒奈留港⇒[車30分]⇒江上天主堂)
世界遺産集落・教会や長崎旅行記と周辺観光モデルコース・所要時間
今回は2日間で長崎市内周辺の世界遺産と観光地をまわりました。特に遠藤周作『沈黙』舞台の外海地区はおすすめ。五島含む島観光には時間とお金がかかるので、いつかまとめて行きたいです。

観光オランダ坂と東山手十二番館wiki
外国人居留地の開発で高台と平地を石畳の坂道で結んだ道です。当時 欧米人をオランダさんと呼んだため「オランダ坂」と呼ぶようになったとか。いくつも洋館が残されてるが東山手で最も古い東山手十二番館は旧居留地私学歴史資料館として見学可。




観光南山手レストハウス(南山手乙27番館)・大浦展望公園・祈念坂
高台の洋館は無料で見学可。長崎港と天主堂を眺められる公園。祈念坂を下ると大浦天主堂を後方から見ることが可能。夜は暗そうなので一人歩きは注意。


観光世界遺産大浦天主堂(おおうら てんしゅどう)(国宝)(観光15分)wiki
幕末1864年に竣工。日本現存の最古のキリスト教建築物。外国人居留地の信徒のために建設。1597年の殉教者(後にローマ教皇により日本二十六聖人として列聖)をたたえたり、潜伏キリシタン発見に貢献。
長崎市への原爆投下で破損したが戦後に改修。入場料1,000円。教会内と「大浦天主堂キリシタン博物館」内は撮影禁止。日没後のライトアップもきれいでした。






ちゃんぽん、皿うどん発祥の店で長崎ちゃんぽん。激混みで閉店早い場合あり注意。1899年 福建省出身の陳平順が創業。ちゃんぽんは福建料理の湯肉絲麺(とんにいしいめん)由来で当時「支那うどん」と。2階は ちゃんぽんミュージアム。






観光鍋冠山公園(なべかんむりやま こうえん)(標高169m)の夜景展望台
長崎港と長崎市街を気軽に一望できます。日本新三大夜景、世界新三大夜景の1つである長崎市の夜景は必見!。ちなみに対岸の稲佐山からの長崎夜景は日本三大夜景の1つ。





長崎のソウルフード「トルコライス」のセットをいただきました。トルコ料理ピラウ(フランスに伝来しピラフ)が由来の1つらしいが、ナポリタン・スパゲティ、トンカツのワンプレートなので豚を食べないイスラム圏トルコにはなさそう。
サラダ、チーズケーキ、コーヒー付のセットが1,100円で、ボリュームもあり大満足。ランチが主流ぽいので観光前のエネルギー補給に最適かも。長崎駅の近くだが20時前に人通り少ないのは地方あるある。早めの来店がいいかも。





閉業されたので下リンクは近くの同価格帯「ホテルウイングポート」に変更。旅行割を使えるホテルは競争率高くてやっと予約できました。通常価格10,000円前後が5,000円台になり感謝。部屋は広く清潔で外観も異国情緒、何より立地が最高!


観光世界遺産外海の出津集落(そとめの しつしゅうらく)と出津教会堂(滞在1時間30分)wiki
出津集落(旧称 小田平集落/こだびらしゅうらく)は、江戸時代から1873年(明治6年)まで続いた禁教期に、潜伏/隠れキリシタンが切り開いた集落の1つで、重要文化的景観「長崎市外海の石積集落景観」の中核です。
フランス人宣教師のド・ロ神父が指導・建設した出津教会堂(下写真)(予約必須)(内部撮影禁止なのでポストカード写真)や、旧出津救助院/授産場(下写真)とマカロニ工場跡とド・ロ塀は象徴的。教会も救助院も禁教明け後の建築なので集落の一要素として世界遺産登録。






生涯帰国しなかったド・ロ神父の墓地は、出津教会堂から徒歩10分の野道共同墓地の大十字架そばにあります。旧出津救助院の前のド・ロ神父記念館(旧 鰯網(いわしあみ)工場)(下 小写真1枚目)と外海歴史民俗資料館では、隠れキリシタンがひそかに拝んだ聖画や仙人像の一部を含む展示物を見学可能。





観光世界遺産外海の大野集落(そとめの おおのしゅうらく)と大野教会堂(滞在50分)wiki
禁教時代には神社(下の小写真 3枚目が大野神社、4枚目が門神社)を拝むことで、ひそかにキリスト教信仰をつづけた集落です。禁教明けの1893年、ド・ロ神父が自費で大野教会堂(下 大写真)を設計・建設し、出津教会堂の周回教会に。
高台からの海(下 小写真2枚目)には右から、炭鉱のある池島、母子島(ははこじま/はこじま)、大角力(おおずもう)、小角力(こずもう)が見えました。天候しだいでは隠れキリシタンが渡った五島列島も見えるそうです。





観光カトリック黒崎教会(滞在30分)
黒崎地区は遠藤周作『沈黙』の主舞台。黒崎教会は、ド・ロ神父が指導し彼の死後1920年に完成。禁教明け後の建築なので世界遺産ではないが、信徒が積み上げたレンガ造りは重厚でステンドグラスも特徴的。

観光長崎市 平和公園wiki
1945年8月9日投下の原子爆弾落下地に建設された公園。1955年完成の平和祈念像は北村西望が制作。右手は原爆の脅威、左手は平和を示し、閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈ってます。黒い原爆落下中心碑の横の浦上天主堂の遺構は悲劇を物語ってます。


観光浦上天主堂



観光長崎原爆資料館と原爆死没者追悼平和記念館




観光山王神社 二の鳥居(石製片足鳥居)と楠の巨木




観光長崎新地中華街

観光めがね橋

観光長崎の出島








長崎ちゃんぽん皿うどん

