2024年ブルガリア世界遺産全10件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
ブルガリアの世界遺産全10件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | Bulgaria |
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首都・主都 | ソフィア |
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世界遺産数 | 全10件(7訪問 70%) (訪問=他国含め構成資産1件以上でカウント) |
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アクセス 難易度 | 公共交通で可:10件 (100%) |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
現地情報 | [地図] [時差] [天気予報] [通貨・為替レート] |
周辺国の 世界遺産 | ヨーロッパ世界遺産一覧 |
ブルガリアの世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
小画像@⇒出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
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ブルガリアの暫定世界遺産一覧(候補)
ユネスコのブルガリア暫定世界遺産リスト(次回の世界遺産一覧)です。リンク先は英語。()内はユネスコ記載年。
- Frontiers of the Roman Empire – The Danube Limes (2020)
- Bishop's Basilica and Late-Antique Mosaics of Philippopolis, Roman Province of Thrace (2018)
- The royal necropolis of the Thracian city of Seuthopolis – a serial site, extension of the Kazanlak Thracian tomb (2016)
- Vratsa Karst Nature Reserve (2011)
- Rocks of Belogradchik (2011)
- Central Balkan National Park (2011)
- PobitiKamaniNaturalMonument (2011)
- The Ancient Plovdiv (2004)
- Thracian Tomb with Wall Paintings beside Alexandrovo village (2004)
- Two neolithic dwellings with their interior and household furnishings and utensils completely preserved (1984)
- The Magoura cave with drawings from the bronze age (1984)
- The ancient town of Nicopolis ad Istrum (1984)
- The late ancient tomb of Silistra (1984)
- The Bachkovo Monastery (1984)
- The town of Melnik and the Rozhen Monastery (1984)
- The Roussensky Lom National Park (1984)
ブルガリアの世界遺産の詳細データ
ボヤナ教会
世界遺産の概要
ブルガリア中西部の首都ソフィア近郊にある「ボヤナ教会」は、11世紀に創建され13世紀と19世紀に増築されたので、3時代の建築様式によるブルガリア正教会の教会堂です。内部のフレスコ画は保存状態がよく、中世ブルガリア美術の最高傑作ともいわれてるほどです。
アクセス方法/行き方
ソフィアから多種な行き方。地下鉄M1かM4のSU Sv. Kliment Ohridski駅からTraventuria Rila Monastery Bus30分で教会前。M2のVitosha駅前から64番バス下車後、徒歩5分で教会。21,107番バスも教会近くへ。2番トロリー終点から坂道を徒歩5分でも可。
英語名
Boyana Church
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
マダラの騎士像
世界遺産の概要
ブルガリア中東部の「マダラの騎士像」は、諸説あるが8世紀頃に中央アジアから移住してきた遊牧民ブルガール人の王で伝説の騎士テルヴェル・ハーンである説が有力です。断崖の地上23mに刻まれたレリーフは、足元のライオンに槍を刺し、ワシと犬も描かれています。
アクセス方法/行き方
シューメン(ソフィアから電車かバスで6時間や、ルセからバス1.5時間)からバス20分かマダラ駅へ電車20分。町から騎士像前へは徒歩2km。像前で下車可なバスもあるので運転手に聞いてみるといいかも。
英語名
Madara Rider
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
カザンラックのトラキア人の墳墓
世界遺産の概要
ブルガリア中部の町カザンラック/カザンラクのトラキア人の墳墓は、紀元前4-前3世紀に建設された共同墓地といわれ、トラキア人の埋葬儀式や戦闘などが鮮やかな色のフレスコ画で描かれています。レンガ造りの丸天井型の地下墳墓(カタコンベ)です。
アクセス方法/行き方
ソフィアから電車かバスで3.5-4時間や、ヴェリコ・タルノヴォからバス2時間。
英語名
Thracian Tomb of Kazanlak
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
イヴァノヴォの岩窟教会群
世界遺産の概要
ブルガリア北部の町ルセ近郊の「イヴァノヴォの岩窟教会群」は、13世紀に後のブルガリア正教会総主教ヨアキム以降、修道士たちが洞窟をけずり教会などを作り住んでいました。14世紀にオスマン朝に支配されると衰退したが、それまでに描かれたフレスコ画は保存状態いいものもあり評価されています。
アクセス方法/行き方
ルセ(ソフィアからバス5時間か電車6時間や、シューメンからバス1.5時間や、ルーマニアのブカレストから電車かバスで2-3時間)⇒イヴァノヴォ村へ電車30分⇒岩窟教会への5kmは徒歩かタクシーで。
英語名
Rock-Hewn Churches of Ivanovo
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
リラ修道院
世界遺産の概要
ブルガリア中西部の「リラの僧院/修道院」は、10世紀にリラの聖イオアン(イヴァン・リルスキ)が隠遁した寺院が最初で、現在はブルガリア正教の総本山ともいえる僧院です。14世紀には現在の形となったが、ほとんどの建物とフレスコ画は19世紀の火事のあとに再建されたものです。
アクセス方法/行き方
ソフィアから午前10時台の1日1便のリラ村経由の僧院行きバス3時間がおすすめ。それ以外はリラ村(ソフィアから1日2便のバス2.5時間)から1日3便で30分のバスや、ドゥプニツァから1日2便の1.8時間のバスあり。
英語名
Rila Monastery
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
古代都市ネセバル
世界遺産の概要
ブルガリア東南部の「古代都市ネセバル」は、紀元前2000年頃からトラキア人、ギリシャ人、ローマ帝国、ビザンツ帝国、ブルガリア帝国など次々と支配者を変えながら発展した町並みが評価されています。オスマン朝の支配後もキリスト教に寛容だったため、貴重な歴史的建築物も残されています。
アクセス方法/行き方
ソフィア⇒ヴァルナに電車かバスで6.5-9時間⇒ネセバルにヴァルナのアフトガーラ・ムラドスト(ターミナル)からミニバス1.7時間。
英語名
Ancient City of Nessebar
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
スレバルナ自然保護区
世界遺産の概要
ブルガリア北東部のシリストラ近郊の「スレバルナ自然保護区」は、スレバルナ湖周辺の湿地帯です。ダルマチアペリカン、イヌワシ、ブロンズトキ等200種以上の水鳥が生息し、中には絶滅危惧種も含まれている自然保護区となっています。
アクセス方法/行き方
シリストラ(ヴァルナやシューメンからバス3時間やルセからバス2時間)南のスタラ・アフトガーラからヴェトレン行きの22番バスで30分。途中下車なので乗車時にドライバーに「スレバルナ・ムゼイ」とお願いし前方座席に着席。
英語名
Srebarna Nature Reserve
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ピリン国立公園
世界遺産の概要
ブルガリア南西部の「ピリン国立公園」は、ピリン山脈の標高2900m級の最高峰ヴィフレン山周辺の自然保護区を含んだエリアです。氷河による地形である氷河湖、洞窟、滝などが見られ、動植物の多様性も評価されています。
アクセス方法/行き方
拠点の町バンスコに、ソフィアからバス3時間か乗換えあり電車で7-8.5時間(景観がいい)。
英語名
Pirin National Park
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
スヴェシュタリのトラキア人の墳墓
世界遺産の概要
ブルガリア北東部の「スヴェシュタリのトラキア人の墳墓」は、紀元前3世紀頃に作られたと考えられ、トラキア王の墓が有名です。最奥部の壁には10体の半人半植物の女人像の柱があり、上には壁画が描かれています。
アクセス方法/行き方
シューメン⇒イスペリフ/Isperihにバス1.5時間(ルセからはバス2.8時間)⇒スヴェシュタリ村へはライニノ/Raynino行きバスで⇒墳墓まで徒歩2km。
英語名
Thracian Tomb of Sveshtari
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
世界遺産の概要
当初、東カルパティア山脈に残るヨーロッパブナの原生林が、樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つとして世界遺産に登録。その後、ウクライナ15件、イタリア13件、ルーマニア12件、ブルガリア9件、スペイン6件、スロバキア・ドイツ・オーストリア・ベルギー5件、ポーランド4件、クロアチア・フランス各3件、アルバニア・スロベニア・スイス各2件、ボスニア・ヘルツェゴビナとチェコ・北マケドニア各1件の計18か国、94件。
アクセス方法/行き方
【ドイツ】ハイニヒ国立公園は別世界遺産のあるアイゼナハ(フランクフルトから電車ICE1.8時間)からヴァンダーブス/Wanderbusに乗車。リューゲン島にあるヤスムント国立公園は別世界遺産シュトラールズントから鉄道でザスニッツへ行きバス20分で入口ケーニヒスシュトゥール到着。グルムジンの森はベルリン北東60kmのアルトキュンケンドルフからレンタサイクル等で。
【ポーランド】ビェシュチャディ国立公園の拠点の町ブジェギ・グルネ/Brzegi Górneへ、クラクフ Dworzec Autobusowy MDAからFlexBusで5.6時間。
【スペイン】のブナ林は基本的に予約が必要。マドリード近郊のテネラ・ネグラ、モンテホや、レオン近郊のクエスタ・フリーア、カナル・デ・アソティンが行きやすそう(バスは未確認)。
【スイス】ロダーノ渓谷(ロカルノからバスで)ではトレッキングあり。
【オーストリア】カルカルペン国立公園、デュレンシュタイン山とも有名観光地ではないので最寄り町からタクシー等で。
【ベルギー】ブリュッセルのソワーニュの森の5ヶ所が登録されてます。バス等で行けそうだが入場可能かは不明。カンブルの森、テルビューレン公園は範囲外。
【クロアチア】北部ヴェレビト国立公園へは、リエカ⇒スヴェトメ・ジュルジャ/Sveti Jurajへバス1.8時間⇒そこから16kmはタクシーで。パクレニツァ国立公園へは、サダル⇒Starigrad Paklenicaへバス1.5時間。
【スロベニア】スネジュニク公園、クロカルとも車かツアーでないと行きにくい。
【ボスニア・ヘルツェゴビナ】プリヴァ、ヤニおよびヤニスケ・オトケ保護区の拠点ドニー・バクーフ/Donji Vakufへ、サラエボからJablanica等で乗り継いでバス4-6時間や、モスタルからバス3.6時間。そこからはツアーかタクシー。
【チェコ】イゼラ山脈に近い町はリベレツかヘイニツェ/Hejnice。ツアーか車で。
【アルバニア】ガシ川/Gashi River、ライツァ/Rrajcaと【北マケドニア】ドラボカ川/Dlaboka Reka は近くに大きな町がないので車必須。
【スロバキア】ポロロニ国立公園へは、コシツェから電車2.5時間のStakcin下車後、ハヴェショヴァー自然保護区までの約8kmをタクシー等で。
【ブルガリア】中央バルカン国立公園の拠点の町ソポト/Sopotへは、ソフィア⇒カルロヴォ/Karlovoへ電車2.4時間⇒ソポトにバス10分。園内へはタクシー等で。
【ルーマニア】12か所に点在してて拠点の町もあるが、ブナ林の場所と行き方は不明。
【ウクライナ】公共交通は不明。リヴィウからバス3.5時間のコロミヤから方面バスありそう。ルーマニア、ハンガリーからの方が近い。
英語名
Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe