2025年ベルギー世界遺産全16件と候補一覧/アクセス行き方/地図・写真・動画・評価
ベルギーの世界遺産全16件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | ![]() |
---|---|
首都・主都 | ブリュッセル [地図] |
出典・参考 | ・旅行ガイド ・Lonely Planet |
世界遺産数 | 全16件(9訪問 56%) (訪問=他国含め構成資産1件以上でカウント) |
| |
アクセス 難易度 | 公共交通で可:15件 (94%) 調査前か不明:1件 |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
周辺国の 世界遺産 | ヨーロッパ世界遺産一覧 |
ベルギーの世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
@:写真出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
ベルギーの世界遺産の詳細データ
フランドル地方のベギン会修道院Flemish Béguinages
世界遺産の概要 wiki
ベルギー北部フランドル地方のベギン会修道院は、北西ヨーロッパにおける半聖半俗の女性(ベギン)達の生活の場ベギンホフ/ベヘインホフから形成された居住型宗教施設です。もとは信仰ベースの互助会から始まり、礼拝堂、施療院などを有する複合施設に発展。構成資産は13件です。

アクセス方法/行き方
全てアクセスしやすい町中にある。ブリュージュ/ブルッヘ、リール(フランスに同名町あるので注意)、メヘレン、ルーヴェン、ゲント(2件)等が特に行きやすい。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
ラ・ルヴィエールとル・ルーのサントル運河の4つのリフトとその周辺The Four Lifts on the Canal du Centre and their Environs, La Louvière and Le Roeulx (Hainault)
世界遺産の概要 wiki
ベルギー中西部の「ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル/中央運河の4機の水力式リフトとその周辺」は、高低差のある運河を船で運搬するために建設されたリフト群と周辺施設が世界遺産に登録されました。2002年には高低差73 m昇降が可能な世界最大級ストレピ=ティウ船舶昇降機が完成したので、古い4機リフトは観光用となっています。

アクセス方法/行き方 難易度:B(一部 容易)
リフト1-3はラ・ルヴィエール(ブリュッセルから電車1時間)から約3km内、リフト4はさらに3km。別世界遺産ワロン鉱山のボワ=デュ=リュックも運河から1.5km。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
ブリュッセルのグラン・プラスLa Grand-Place, Brussels
世界遺産の概要 wiki
ベルギー中部の首都ブリュッセルにあるグラン=プラス/Grote Marktは、街の中心にあり、世界で最も美しい広場の1つといわれています。かつては木造建築のギルドハウスに囲まれてたが、1695年、フランスのルイ14世の命令でほぼ破壊され、その後ギルドが石造りで再建した姿が残されています。

アクセス方法/行き方 難易度:A(容易)
ブリュッセル市内
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
ベルギーとフランスの鐘楼群Belfries of Belgium and France
世界遺産の概要 wiki
ベルギーとフランスの鐘楼群には、フランドル地方など両国あわせて56の鐘楼が登録されてます。かつては物見台をかねて町の中心に建てられました。ブルッセル市庁舎の鐘楼は別世界遺産に登録され、このリストからは削除されました。

アクセス方法/行き方 難易度:B(一部 容易)
【フランス】リールの市庁舎の鐘楼へはパリ北駅からTGV1時間かアミアン(鐘楼あり)からTER1.5時間。
【ベルギー】ブルージュ、アントワープ、リール、トゥルネー、ゲント、メヘレン等が行きやすい。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
ブルッヘ/ブリュージュ歴史地区Historic Centre of Brugge
世界遺産の概要 wiki
ベルギー北西部のブルッヘ/ブリュージュ歴史地区は、12-13世紀にはヨーロッパ最大の貿易港として栄えたが、15世紀以降は衰退したため中世の町並みが保存されました。街の運河には50以上の橋(=ブルッヘ)がかけられており、フランドルの水の都とも呼ばれてます。

アクセス方法/行き方 難易度:A(容易)
ブリュージュ市内
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群(ブリュッセル)Major Town Houses of the Architect Victor Horta (Brussels)
世界遺産の概要 wiki
ベルギー中部の首都ブリュッセルの「建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群」は、19-20世紀にアール・ヌーヴォーと建築を融合させた革新的な近代建築群です。構成資産4件のうち、美術館として見学できるオルタ邸をのぞき、タッセル邸、ソルヴェー邸、ヴァン・エドヴェルド邸は外観のみの観光となります。

アクセス方法/行き方 難易度:A(容易)
全てブリュッセル市内。オルタ美術館は、81,92,97トラムのJanson下車後200m。タッセル邸、ソルヴェー邸もその徒歩圏。ヴァン・エドヴェルド邸は中央駅から東へ1.7km
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)Neolithic Flint Mines at Spiennes (Mons)
世界遺産の概要 wiki
ベルギー中南部の町モンス郊外の「スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地」には、紀元前4000-750年に石器や火打ち石のもととなる石英などが採掘された鉱山跡です。周囲には集落跡なども発見されています。

アクセス方法/行き方 難易度:B(一部 容易)
SILEXセンターには、モンス駅から134/番バス16分のSPIENNES Eglise下車後に徒歩15分や、23,60バス12分のMESVIN Place下車後に徒歩30分など。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
トゥルネーのノートルダム大聖堂Notre-Dame Cathedral in Tournai
世界遺産の概要 wiki
ベルギー南西部のフランス国境にも近い町トゥルネーのノートル・ダム大聖堂は、12世紀に建設され13世紀に内陣をゴシック様式にするため建て替えられました。身廊や翼廊はロマネスク様式。内部にはルーベンスの傑作や12世紀のフレスコ画、バラ窓のステンドガラス等があります。

アクセス方法/行き方 難易度:A(容易)
ブリュッセル⇒トゥルネーに電車1.3時間。フランスからも近くて国境駅から電車15分。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体Plantin-Moretus House-Workshops-Museum Complex
世界遺産の概要 wiki
ベルギー北部の町アントワープ/アントウェルペンの「プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体」は、16-17世紀にプランタン家とモレトゥス家が活版印刷の職場・住居とし、ヨーロッパ初の活版印刷の新聞が発行された場所を博物館にしたものです。豪華な内装や古地図、ルーベンス作の同家人の肖像画も残されています。

アクセス方法/行き方 難易度:A(容易)
アントワープには電車で、ブリュッセルやゲントから1時間、ブリュージュから1.5時間。アントワープではメトロ3,5,9,15のGroenplaats下車。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
ストックレー邸Stoclet House
世界遺産の概要 wiki
ベルギー中部の首都ブリュッセル郊外の「ストックレー邸」は、1905年から6年かけて建設されたモダニズム建築で、銀行家アドルフ・ストックレーの私邸でした。オーストリアの建築家ヨーゼフ・ホフマンが設計指揮し、内装はクリムトとクノップスが担当した総合芸術を体現した建物です。

アクセス方法/行き方 難易度:A(容易)
ブリュッセルのメトロ1BのMontgomery駅で下車後、徒歩12分。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
ワロン地方の主要な鉱山遺跡群Major Mining Sites of Wallonia
世界遺産の概要 wiki
ベルギー4か所に点在する「ワロン地方の主要な鉱山遺跡群」は、19-20世紀の産業革命後に発展した、ヨーロッパで有数の鉱山群です。炭鉱夫と家族のための理想都市を目指した遺跡もあります。構成資産は、エノー州3鉱山(グラン・オルニュ、ボワ=デュ=リュック、ボワ・デュ・カジエ)とリエージュ州1鉱山(ブレニー=ミーヌ)。

アクセス方法/行き方 難易度:B(一部 容易)
グラン・オルニュには、モンスからバス30分。ボワ=デュ=リュックはラ・ルヴィエール/La Louviereからバス30分か、別世界遺産サントル運河から約1.5km。
登録理由(登録基準10のうち)Unesco(英語)
慈善の集団居住地群Colonies of Benevolence
世界遺産の概要 wiki
オランダ、ベルギーの「慈善の集団居住地群/入植地群」は、19世紀のネーデルラン王国で設立された、貧困層や孤児のための農場や居住や福祉施設です。構成資産はそのうち4つのコロニー(オランダの3件フレーデリクスオールト、ウィルヘルミーナオールト、フェーンハイゼンと、ベルギーのウォルテル)です。

アクセス方法/行き方 難易度:B(一部 容易)
【オランダ】アムステルダム中央駅⇒Steenwijkへ電車1.5-2時間⇒Frederiksoordへ17,20番バス20分。フレーデリクスオールト⇒ウィルヘルミーナオールトは2km。
【ベルギー】ウォルテル/Wortelには、アントウェルペンからTurnhoutまで417バス、そこからWortel Dorpまで430バスか、アントウェルペンからNoorderkempen(brecht)へ電車、そこから602と430バスを乗り継いで行く。どちらも1.2-2時間。