2024年 中国の世界遺産全59件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
中国の世界遺産全59件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | China |
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首都・主都 | 北京 |
出典・参考 (PR) | ・旅行ガイド(Kindle、楽天の価格) ・LonelyPlanet |
世界遺産数 | 全59件 |
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アクセス 難易度 | 公共交通で可:45件 (92%) 車やツアー必須・難易度高め:4件 (8%) |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
現地情報 | [地図] [時差] [天気予報] [通貨・為替レート] |
周辺国の 世界遺産 | アジア/オセアニア世界遺産 |
中国の世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
小画像@⇒出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
- 58北京の中心軸:中国首都の理想的秩序を示す建築物群文化2024
- 59バダイン・ジャラン砂漠:砂丘群と湖自然2024
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中国の暫定世界遺産一覧(候補)
ユネスコに登録されてる暫定世界遺産リストです。リンク先は英語のみ。()内はユネスコ記載年。
- Fujian Minjiang River Estuary: The ecotone between marine and terrestrial biogeographical regions (2022)
- Hainan Tropical Rainforest and the Traditional Settlement of Li Ethnic Group (2022)
- Badain Jaran Desert—Towers of Sand and Lakes (2019)
- Huangguoshu Scenic Area (2019)
- Guizhou Triassic Fossil Sites (2019)
- Imperial Kiln Sites of Jingdezhen (2017)
- Guancen Mountain -- Luya Mountain (2017)
- Hulun Buir Landscape & Birthplace of Ancient Minority (2017)
- Qinghai Lake (2017)
- Scenic and historic area of Sacred Mountains and Lakes (2017)
- Taihang Mountain (2017)
- Vertical Vegetation Landscape and Volcanic Landscape in Changbai Mountain (2017)
- The Coast of the Bohai Gulf and the Yellow Sea of China (2017)
- The Chinese Section of the Silk Roads (2016)
- Xinjiang Yardang (2015)
- Dunhuang Yardangs (2015)
- Tianzhushan (2015)
- Jinggangshan--North Wuyishan (Extension of Mount Wuyi) (2015)
- ShuDao (2015)
- Tulin-Guge Scenic and Historic Interest Areas (2015)
- The Central Axis of Beijing (including Beihai) (2013)
- Wooden Structures of Liao Dynasty—WoodenPagoda of Yingxian County,MainHall ofFengguo Monastery of Yixian County (2013)
- SitesofHongshanCulture:TheNiuheliangArchaeologicalSite,theHongshanhou Archaeological Site, and Weijiawopu Archaeological Site (2013)
- Ancient Porcelain Kiln Site in China (2013)
- SanFangQiXiang (2013)
- Ancient Tea Plantations of Jingmai Mountain in Pu'er (2013)
- Western Xia Imperial Tombs (2013)
- Dong Villages (2013)
- Lingqu Canal (2013)
- Diaolou Buildings and Villages for Tibetan and Qiang Ethnic Groups (2013)
- Archaeological Sites of the Ancient Shu State: Site at Jinsha and Joint Tombs of Boat- shaped Coffins in Chengdu City, Sichuan Province; Site of Sanxingdui in Guanghan City, Sichuan Province 29C.BC-5C.BC (2013)
- Taklimakan Desert—Populus euphratica Forests (2010)
- China Altay 29/01/2010
- Karakorum-Pamir (2010)
- The Four Sacred Mountains as an Extension of Mt. Taishan (2008)
- Sites for Liquor Making in China (2008)
- Ancient Residences in Shanxi and Shaanxi Provinces (2008)
- City Walls of the Ming and Qing Dynasties (2008)
- Slender West Lake and Historic Urban Area in Yangzhou (2008)
- The Ancient Waterfront Towns in the South of Yangtze River (2008)
- Chinese Section of the Silk Road: Land routes in Henan Province, Shaanxi Province, Gansu Province, Qinghai Province, Ningxia Hui Autonomous Region, and Xinjiang Uygur Autonomous Region; Sea Routes in Ningbo City, Zhejiang Province and Quanzhou City, Fujian Province - from Western-Han Dynasty to Qing Dynasty (2008)
- Fenghuang Ancient City (2008)
- Site of Southern Yue State (2008)
- Baiheliang Ancient Hydrological Inscription (2008)
- Miao Nationality Villages in Southeast Guizhou Province: The villages of Miao Nationality at the Foot of Leigong Mountain in Miao Ling Mountains (2008)
- Karez Wells (2008)
- Expansion Project of Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties: King Lujian’s Tombs (2008)
- Yalong, Tibet (2001)
- Yangtze Gorges Scenic Spot (2001)
- Jinfushan Scenic Spot (2001)
- Heaven Pit and Ground Seam Scenic Spot (2001)
- Hua Shan Scenic Area (2001)
- Yandang Mountain (2001)
- Nanxi River (2001)
- Maijishan Scenic Spots (2001)
- Wudalianchi Scenic Spots (2001)
- Haitan Scenic Spots (2001)
- Dali Chanshan Mountain and Erhai Lake Scenic Spot (2001)
- Dongzhai Port Nature Reserve (1996)
- The Alligator Sinensis Nature Reserve (1996)
- Poyang Nature Reserve (1996)
- The Lijiang River Scenic Zone at Guilin (1996)
中国の世界遺産の詳細データ
泰山(タイシャン)
世界遺産の概要
山東省の泰山は標高1,545mで、道教の聖地である五つの山=五岳の1つです。仏教、儒教でも重要な場所で、秦の始皇帝や孔子も訪れており、歴史書や経典にも登場します。山麓の泰山府君をまつった岱廟=泰安博物館は、中国三大建築(他、孔廟、紫禁城)の1つです。文化面だけでなく自然美も評価されて複合遺産に登録されました。
アクセス方法/行き方
北京南から高速鉄道2時間の泰安から登山口までバスで約30分。登山は徒歩以外にロープウェイ等もあり。登山ルートは複数ある。日帰り登山も可能
英語名
Mount Taishan
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
万里の長城(ワンリーチャンチョン)
世界遺産の概要
秦代の紀元前214年、始皇帝が匈奴などの北方遊民族の侵攻を迎撃するために建設開始。その後も修築と移転がくり返され、現存する6,000mを超える万里の長城の大部分は明代に建設のものです。
アクセス方法/行き方
八達嶺長城は、地下鉄8か13号線で霍営駅⇒近くの黄土店駅からS2線で八達嶺駅へ1.2時間。または地下鉄2号線の積水潭駅から877番バスで1.5時間
英語名
The Great Wall
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
北京と瀋陽の明・清朝の皇宮群
世界遺産の概要
北京の故宮博物院(旧 紫禁城)は世界最大の皇宮で、明と清の24代にわたる皇帝の宮城でした。瀋陽の瀋陽故宮は清の前身・後金の皇帝ヌルハチとホンタイジの皇宮ならびに清王朝の離宮でした。
アクセス方法/行き方
北京市内と瀋陽市内
英語名
Imperial Palaces of the Ming and Qing Dynasties in Beijing and Shenyang
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
莫高窟(モーガオクー)
世界遺産の概要
敦煌の莫高窟は、4世紀の五胡十六国時代から元までの約1,000年間にわたって彫り続けられた仏教遺跡です。千仏洞、敦煌石窟とも呼ばれます。大小492の石窟に彩色塑像と壁画が保存され、仏教美術として世界最大規模です。1900年に敦煌文書が発見されました。中国三大石窟(他、雲崗石窟、龍門洞窟)の1つです。
アクセス方法/行き方
敦煌へは蘭州から電車11.3時間、または蘭州西⇒龍園南へ動車6.5時間⇒敦煌へバス2時間。莫高窟へは敦煌バスターミナル他から12路バスで数字展示中心へ。外国人は要予約でパスポート必携。特別展も要予約で 150-200元必要
英語名
Mogao Caves
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
秦の始皇帝陵と兵馬俑坑
世界遺産の概要
秦始皇帝陵は、紀元前246年から紀元前208年に造られたと推定されてます。1974年、地元の住民に兵馬俑が発見されました。3つの兵馬俑坑には戦車 約100台、陶馬600体、武士俑 約8000体あり、みな戦闘態勢で東を向いています。兵馬俑を建設したのは二代皇帝胡亥という説もあります。
アクセス方法/行き方
西安へは日本や中国主要都市から直通飛行機あり。高鉄電車なら北京西から4.6時間、上海虹橋から6時間。秦始皇帝陵博物館へは西安駅東などから5路(306路),307,914路バスで兵馬俑で下車/2-7元から。5路は偽バス注意
英語名
Mausoleum of the First Qin Emperor
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
周口店の北京原人遺跡
世界遺産の概要
周口店の北京原人遺跡は、約25万年前から40万年前に住んだと思われる北京原人の遺跡です。1923年、ユハン・アンデショーンが原人の歯を発見。1929年、漢方薬に使われる竜の骨=竜骨の化石が出る竜骨山で、中国人学者の裴文中が完全な頭骨を発見(現在は行方不明)。
アクセス方法/行き方
天壇近くのバス停「天橋」から836路バスで周口店路口⇒38路バスで猿人遺跡駅⇒徒歩10分。または地下鉄房山線の蘇庄駅⇒907路バスで周口村路口⇒上と同じ
英語名
Peking Man Site at Zhoukoudian
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
黄山(ホワンシャン)
世界遺産の概要
黄山は、伝説の黄帝が不老不死の霊薬を飲み、仙人になった場所という伝承から。花崗岩の山々は中生代にでき、氷河や風雨で1億年にわたり浸食されて断崖絶壁の景観となりました。峰と雲が織り成す風景は「仙境」と呼ばれ、多くの文人が水墨画、漢詩などの題材としました。氷河期から変わらない森林生態系で、独特の動植物が生息してます。
アクセス方法/行き方
上海虹橋⇒黄山駅へ高鉄4時間。杭州⇒黄山総合バスターミナルへバス3時間。拠点となる新国線黄山風景区バスターミナルへは総合バスターミナルから1-1.5時間。屯渓老街に宿泊し別世界遺産の西逓と宏村へ行くのもおすすめ
英語名
Mount Huangshan
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
九寨溝の渓谷の景観と歴史地域
世界遺産の概要
九寨溝は、中国四川省北部のアバ・チベット族チャン族自治州にある自然保護区で、標高2000-3400mに大小100以上の沼が連なるカルスト地形の淡水の湖水地帯です。水は透明度が高く、山から流れてきた石灰岩の成分(炭酸カルシウム)が沈殿し、日中には青、夕方にはオレンジなど独特の色を放ちます。運ばれてきた腐植物が石灰分に固定されて植物が生え、独特の景観を見せます。
アクセス方法/行き方
成都⇒九寨溝へバス9時間など。四川省の都市便がほとんど。雨天時は通行止めもある
英語名
Jiuzhaigou Valley Scenic and Historical Interest Area
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
黄龍の景観と歴史地域
世界遺産の概要
黄龍風景区は、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州の景勝地で、絶滅危惧種ジャイアントパンダ等の貴重な生息地でもあります。石灰岩層が氷河に侵食されて巨大な峡谷となり、そこに石灰分の豊富な水が流れ続けた結果、石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの石灰華段(石灰華段丘とも)や滝や谷が形成されたカルスト地形が生んだ景観が見事です。
アクセス方法/行き方
九寨溝から日帰りが多い。九寨溝5-9月なら朝7時の観光専用バス1日1便あり往復45元から。要予約。タクシーなら九寨溝空港から黄龍へ300元から(夜は高くなる)
英語名
Huanglong Scenic and Historic Interest Area
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
武陵源の自然景観と歴史地域
世界遺産の概要
武陵源は、湖南省 張家界市の4地域(張家界森林公園、索渓峪自然保護区、天子山自然保護区、楊家界風景区)の総称で、珪岩でできた独特の石柱が並ぶ景観で知られています。王維の作品『桃源行』の武陵桃源(仙郷)にちなみ命名されました。動植物層も豊かです。
アクセス方法/行き方
拠点の張家界へは、上海南から快速20.3時間、長沙から特快4.5時間。または張家界バスターミナルへ長沙からバス4時間。張家界バスターミナルから武陵源へバス1.2時間(森林公園ゲートは張家界森林公園で下車。武陵源ゲートへは武陵源で下車後に2路バスに乗換え)
英語名
Wulingyuan Scenic and Historic Interest Area
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
承徳の避暑山荘と外八廟
世界遺産の概要
河北省、承徳市にある離宮・避暑山荘は、清の皇帝が首都だった奉天(瀋陽)へ行き来する時に利用。外八廟とは、離宮の周りを取り巻く寺廟です。その中の普陀宗乗之廟(ふだしゅうじょうしびょう)は、ポタラ宮をモデルにしていて、チベット様式と中国様式を折衷した建築物として知られてます。
アクセス方法/行き方
承徳へバスで、北京から3.5時間、天津から4.5時間。電車で北京から快速4.5時間。市内から避暑山荘へのバスは5,6,10,15,16,17番など。外八廟へは118路バスで普陀宗乗之廟や須弥福寿之廟などで下車
英語名
Mountain Resort and its Outlying Temples, Chengde
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
曲阜の孔廟、孔林、孔府
世界遺産の概要
山東省、曲阜市の孔子ゆかりの史跡「三孔(さんこう)」である孔廟、孔府、孔林が世界遺産に登録されました。孔廟は、孔子の神霊を祭る霊所。彼の教えを保護した皇帝達が改築を繰り返し、中国三大宮廷建築(他、紫禁城、岱廟)の1つとされてます。孔府は、孔子の直系子孫が住んで事務所とした場所。孔林は、孔子と子孫の墓。
アクセス方法/行き方
北京南⇒曲阜東へ高速鉄道2.2時間。または済南や泰安からバス1.5-2時間
英語名
Temple and Cemetery of Confucius and the Kong Family Mansion in Qufu
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
武当山の古代建築物群
世界遺産の概要
湖北省の武当山には、100以上の道観(道教寺院)群があります。道観は元の時代に戦火で焼失し、明の洪武帝の時代に再建されました。玄天真武大帝を奉る道教武当派と中国武術・武当拳の発祥地です。
アクセス方法/行き方
十堰駅へは、襄陽東から動車1.5時間(バス3時間)など。武当山だけの観光なら武当山駅(十堰から50分)が便利。武当山の拠点の山門へは、十堰駅から202路バス1.2時間/4元。武当山駅から203路バス30分/2元
英語名
Ancient Building Complex in the Wudang Mountains
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ラサのポタラ宮歴史地区
世界遺産の概要
チベットのラサのポタラ宮は、1642年、チベット政府「ガンデンポタン」の成立後、統一した吐蕃第33代ソンツェン・ガンポ等により、標高3,700mのマルポリの丘の上に十数年をかけて建設された宮殿です。13階建て、全長約400m。チベット仏教とチベット在来政権の中心で、数多くの壁画、霊塔、彫刻、塑像を持つチベット芸術の宝庫でもあります。
アクセス方法/行き方
外国人はチベット自治区内では専門旅行会社での手配旅行のみ可能。通常は飛行機で入る。陸路は成都から36.5時間、西安から直達33時間など
英語名
Historic Ensemble of the Potala Palace, Lhasa
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
廬山国立公園
世界遺産の概要
江西省の廬山は、峰々が作る風景の雄大さ、奇絶さ、険しさ、秀麗さが古より有名で、伝統宗教の聖地にもなってます。仏教では、4世紀に高僧慧遠が廬山に東林寺を建てました。多くの詩人・文学者・画家らが廬山を描いており、中国の山水文化の歴史を凝縮したような存在です。
アクセス方法/行き方
拠点の九江へは、上海から快速12時間、武夷山から快速5.7時間、南昌や景徳鎮からバス2-2.5時間など。九江バスターミナル⇒廬山バスターミナルへバス1時間⇒観光専用車で各観光地へ
英語名
Lushan National Park
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
峨眉山と楽山大仏
世界遺産の概要
四川省の楽山大仏は、713年頃から造られた、弥勒菩薩をかたどった巨大な磨崖仏(石仏)で石窟寺院の一種です。東大寺の大仏の約5倍。国ではなく民衆の力で作られた珍しい大仏です。峨眉山は、中国国内の四大仏教聖地(他、五台山、普陀山、九華山)の1つで、中国三大霊山の1つでもあります。後漢時代から仏教寺院が建設され、南宋時代に最盛期。自然が保たれた地域で、数種の絶滅危惧種や植物層も豊かなので複合遺産に登録されました。
アクセス方法/行き方
成都⇒楽山へ成都旅游バスセンターから楽山行きで終点へ2時間/46元から(電車でも行ける)⇒3,13路バスで楽山大仏へ。峨眉山へは電車で成都東から1.1時間、楽山から15分。バスでは成都旅游バスセンターから2.5時間、楽山の肖壩旅游バスセンターから1時間
英語名
Mount Emei Scenic Area, including Leshan Giant Buddha Scenic Area
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
麗江旧市街
世界遺産の概要
麗江古城は、8世紀に南下してきたナシ族により建設されました。唐に編入された後、南宋末から現代への800年間に、近隣のチベット民族・ペー族・漢族の影響を受けながら発展。伝統的な住居形式、仏教や道教の仏像や少数民族に描かれた麗江壁画が残されています。
アクセス方法/行き方
麗江へは昆明から快速8.1時間、大里から快速1.7時間など。ナシ族村の束河古鎮/そくがこちんは6,11路バスで束河古鎮で下車し徒歩15分
英語名
Old Town of Lijiang
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
古都平遥
世界遺産の概要
山西省の平遥古城は、古くから栄えた城郭都市です。城壁は明の洪武3年(1370年)に築かれました。明代から清代末期まで晋商とよばれる山西商人の拠点で、為替業務で栄えた中国の金融中心地でした。しかし辛亥革命後は没落していき、再開発もできずに古い町並みが残されました。
アクセス方法/行き方
平遥へ快速で、太原から1.5時間、大同から6.5時間。平遥古城へ太原南から動車35分、西安北から動車2.7時間、北京西から高鉄3.9時間など
英語名
Ancient City of Ping Yao
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
蘇州古典園林
世界遺産の概要
蘇州古典園林は、皇帝や国ではなく地元の名士が趣味で作ったもので、明から清に建設されました。庭園は豊かな水を利用し、池を配置した素朴な美しさが特徴です。特に拙政園と留園は、中国四大名園の2つに数えられます。構成資産9件は、拙政園、留園、網師園、環秀山荘、滄浪亭、獅子林、芸圃、耦園、退思園。
アクセス方法/行き方
蘇州市内と周辺に点在してて地下鉄やバスで行きやすい。規模の大きな拙政園、留園、獅子林などが特におすすめ。郊外の退思園のある同里へは蘇州北広場バスターミナルから同里行きバスで終点へ
英語名
Classical Gardens of Suzhou
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
頤和園、北京の皇帝の庭園
世界遺産の概要
北京の頤和園(イホウイワン)は、中国の歴代皇帝が整備し利用した広大な庭園公園です。人工湖「昆明湖」と高さ60mの人工山「万寿山」が特徴。1153年の金朝には既に金山行宮が設置され、現在の規模になったのは1750年の清朝6代皇帝 乾隆帝の時代です。1953年以降、一般開放されました。
アクセス方法/行き方
北京市内
英語名
Summer Palace, an Imperial Garden in Beijing
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
天壇:北京の皇帝の廟壇
世界遺産の概要
北京の天壇(ティエンタン)は、明から清に皇帝が天に雨ごい等の祭祀(祭天)を行った宗教的な施設(祭壇)です。明の永楽18年(1420年)、永楽帝が建立したとされます。天地壇と呼ばれたが、1534年に天壇と地壇に分離し、天壇と呼ばれるようになりました。
アクセス方法/行き方
北京市内
英語名
Temple of Heaven: an Imperial Sacrificial Altar in Beijing
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
武夷山
世界遺産の概要
福建省の武夷山(ウイシャン)は、標高2158m黄崗山を中心とする山系の総称です。黄山、桂林と並び中国人が人生で1度は訪れたい場所です。美しい景観「九曲渓」や、有名な岩山「玉女峰」等があります。朱子学の開祖、朱熹が講学を行ったとされる紫陽書院なども残ってて複合遺産に登録されています。
アクセス方法/行き方
武夷山へは、福州から高鉄1時間、上海虹橋から高鉄3.2時間。市内から武夷山の南門へはK1,6,7路バス等で。北門へは6,7,9路バスで
英語名
Mount Wuyi
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
大足石刻
世界遺産の概要
重慶市の大足石刻(ダァズシク)は、9-13世紀に大乗仏教の石仏がほられた仏教石窟です。道教の神々の像も彫刻されてます。宝頂山の「仏陀の入滅を描いた釈迦涅槃像」が有名で31メートルもの長さ。金箔を張った千手観音菩薩は実際に千以上の手を有してます。人里離れた場所だったので、文化革命時の破壊から逃れました。
アクセス方法/行き方
重慶(成都から電車1.5時間)⇒大足へバス2-2.5時間。市内から宝頂山石刻へは205路バス40分。北山石刻へは市内から徒歩かタクシーで
英語名
Dazu Rock Carvings
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
青城山と都江堰水利(灌漑)施設
世界遺産の概要
四川省の青城山(チンチャンシェン)は、道教の発祥地の1つで道教関係の重要な建築物が集中する景勝地です。都江堰(デゥジャンイェン)は、現代でも利用されている古代中国の水利・灌漑施設です。紀元前3世紀、統一前の秦の李冰が原形となる堰(せき)を築造したと伝えられてます。
アクセス方法/行き方
成都へは北京西から高7.8時間、重慶北から直達3時間、昆明から快速18.5時間など。武侯祠博物館・斜里発の成都景区直通車で8時発の青城山前山・都江堰の往復便あり/88元から(時期により要確認・要予約)。成都から城際鉄道とミニバスでも日帰り可能、都江堰へ片道1.5時間、青城山は青城山駅で下車し徒歩20分
英語名
Mount Qingcheng and the Dujiangyan Irrigation System
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
安徽南部の古村落(西逓と宏村)
世界遺産の概要
安徽(エンフィ)南部の古村落である西逓(シーディ)と宏村(ホンツゥン)はまとめて世界遺産に登録されました。西逓村は、11世紀の宋朝に河川の西岸にでき、物資輸送に使用されたため西逓と呼ばれました。唐から逃れてきた昭宗の子が胡姓を名乗り村を発展させました。宏村は、11世紀の北宋時代に汪氏一族が結成。明清の歴史建築や水路が数多く残る村落です。牛の形に例えられる村の配置は徽州の村落の典型的な代表例です。
アクセス方法/行き方
黄山拠点の屯渓の総合バスターミナル内の黄山旅游集散センターから観光バスで西逓⇒宏村。屯渓への最終便は早いので必ず西逓を先に
英語名
Ancient Villages in Southern Anhui - Xidi and Hongcun
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
龍門石窟
世界遺産の概要
河南省 洛陽の龍門(ロンメン)石窟は、伊河の両岸にある石窟寺院です。北魏の孝文帝が平城から洛陽に遷都した494年に建設が始まり、隋唐の時代にも増築されました。
アクセス方法/行き方
洛陽へは北京西から直達7.7時間など。洛陽龍門へは高鉄で、北京西から4時間、鄭州から36分、上海虹橋から5.2時間、西安北から1.4時間など。石窟へは53,60,81路バスで
英語名
Longmen Grottoes
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
明・清朝の皇帝陵墓群
世界遺産の概要
明・清王朝の皇帝墓群は、中国の王朝である明と清と後金の25人の皇帝を含む陵墓群です。湖北省の明顕陵、河北省の清東陵と清西陵、北京市の「明の十三陵」(公開は神路、定陵、長稜)、遼寧省の清福陵(後金のヌルハチ皇帝)と清永陵と清昭陵、江蘇省の明孝陵(明の洪武帝)と孝陵周辺に葬られた功臣の墓群などです。
アクセス方法/行き方
北京の明十三陵へは、徳勝門から872番バスで定陵や長稜。または地下鉄昌平線の昌平東関駅から314番バスで長稜で下車。清東稜は地下鉄の四恵駅の四恵橋の下から1日ツアーバスあり(要予約)。南京(上海から高鉄1.7時間)の明孝陵は地下鉄2号線の苜蓿园駅から5号門まで1.2km。。瀋陽(北京南から高鉄4時間)の福陵は148,168,218,385路バスで東陵公園。瀋陽の昭陵は地下鉄2号線の北陵公園
英語名
Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
雲崗石窟
世界遺産の概要
山西省 大同市の雲崗石窟(ユンガンシークー/云冈石窟)は、5世紀頃から造られた東西1kmにわたる約51窟の石窟寺院です。北魏の僧・曇曜が文成帝に上奏して460年頃に、武周川の断崖に開いた「曇曜五窟」が始まりです。五窟はガンダーラ美術やグプタ朝の様式の影響も。その後の石窟にはギリシア様式の唐草文様など西方起源のものもあります。
アクセス方法/行き方
大同へは電車で、北京西から快速5.8時間、太原から直達2.7時間、フフホトから直達2.8時間。バスでは北京から4.5時間など。石窟へは快速旅游603バスや3路バスで雲崗へ
英語名
Yungang Grottoes
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
雲南三江併流の保護地域群
世界遺産の概要
雲南省北部を流れる三江併流とは、チベット高原から流れる三つの川、金沙江(長江上流)、瀾滄江(メコン川上流)、怒江(サルウィン川上流)が交差せず平行に流れている地域です。多様な気候のおかげで動植物層が豊かで、固有種や絶滅危惧種が生息しています。
アクセス方法/行き方
香格里拉/シャングリラ(バスで昆明12時間、大里8時間、麗江4時間)が拠点。梅里雪山、明永氷河へは徳欽(香格里拉からバス4時間)からタクシー
英語名
Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
古代高句麗王国の首都と古墳群
世界遺産の概要
吉林省の古代 高句麗王国の首都と古墳は、集安市を中心に分布する高句麗前期の遺跡です。北朝鮮の平壌・南浦などの高句麗後期の古墳群と同年に世界遺産登録されました。紀元前37年、高句麗は五女山城(卒本城)を都として建国し、西暦3年丸都山城に遷都、その後、平城の国内城に移り、427年平壌に遷都。668年の唐の高句麗出兵により滅ぼされました。
アクセス方法/行き方
瀋陽⇒通化へ寝台列車で8.5時間⇒集安へ乗合タクシー1.5-2時間/50元から。北京から通化は寝台列車で18.5時間。古墳群はタクシーチャーター1日200元から。節約するなら徒歩か将軍墳、丸都山城の行きのみタクシー等
英語名
Capital Cities and Tombs of the Ancient Koguryo Kingdom
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
マカオ歴史地区
世界遺産の概要
マカオ歴史地区は、中国の特別行政区マカオにある、20以上の教会や建築物と広場などの古跡を含む地区です。かつてポルトガルの植民地だったマカオにおける東西文化のユニークな同化と共存を見ることができます。
アクセス方法/行き方
マカオへは飛行機が一般的。香港、深センから船で1時間。香港からバス45分。中国の珠海の拱北口岸から徒歩15分(春節など混雑日は1時間以上)
英語名
The Historic Centre of Macao
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
殷墟(インシー)
世界遺産の概要
河南省 安陽市の殷墟(インシー)は、古代中国の殷王朝後期の首都の遺構です。紀元前14-紀元前11世紀頃の殷王朝後期、竹書紀年によれば第19代王の盤庚による遷都から滅亡に至るまでの期間、殷の首都が置かれたと伝えられてます。殷墟からは多数の巨大墳墓が発見されてます。
アクセス方法/行き方
安陽へ高速鉄道で、北京西2.5時間、西安北3.2時間、上海虹橋6時間。バスで、洛陽4.5時間、太原6時間など。駅から約8kmの殷墟へは1,18,41路バス等で殷墟博物苑へ
英語名
Yin xu
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
四川ジャイアントパンダ保護区群
世界遺産の概要
四川省のジャイアントパンダ保護区群は、邛崍山脈と夾金山脈を挟んだ7つの自然保護区および9つの風景区(青城山は別世界遺産でもある)が含まれます。絶滅危惧種ジャイアントパンダの30%以上がこの地に生息し、最も繁殖が盛んな地域です。レッサーパンダ、ユキヒョウ、ウンピョウ等の絶滅危惧種の保護地域でもあります。2008年5月の四川大地震で大きな被害をうけました。成都近郊の保護・繁殖センターは臥龍卧龍パンダセンター以外は範囲外。
アクセス方法/行き方
成都へは北京西から高7.8時間、重慶北から直達3時間、昆明から快速18.5時間など。世界遺産エリア内の臥龍中華大熊猫苑へは都江堰からバスで1.5時間の耿达で下車し北東の幸福村へ上り坂を徒歩30分。別の世界遺産の青城山も世界遺産エリア内。成都パンダ繁育研究基地、雅安碧峰峡ジャイアントパンダ研究基地はエリア外だがパンダを楽しむにはおすすめ
英語名
Sichuan Giant Panda Sanctuaries - Wolong, Mt Siguniang and Jiajin Mountains
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
開平の望楼群と村落
世界遺産の概要
広東省の開平楼閣と村落は、ディアオロウ=高層の楼閣が有名な村落群です。楼閣は華僑洋館とも呼ばれる西洋風の高層建築で、中国の建築と西洋風な意匠が見事な融合が特徴です。明代、水害と盗賊を防ぐ目的で建築開始。20世紀初期まで増え続けたが、やがて建設されなくなりました。赤坎鎮、自力村、方氏灯楼、蜆岡鎮、百合鎮の村落群などが世界遺産に登録されました。
アクセス方法/行き方
開平を拠点に613,617,無料観光バスを利用して、自力村、立園、赤次、錦江里、馬降龍を各30-50分で移動可。朝一スタートなら1日で観光可能。バス路線図はターミナル等で事前収集を
英語名
Kaiping Diaolou and Villages
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
中国南方カルスト
世界遺産の概要
中国南方カルストは、南部地域に広がるカルスト地形(石灰岩などが水で侵食)です。当初、雲南省の石林、貴州省の茘波(大七孔や小七孔)、重慶の武隆(箐口天坑、天生三橋、芙蓉洞)から成ってたが、桂林、施秉、金仏山、環江のカルスト地域も加えられました。稀少な動植物が多く生息します。
アクセス方法/行き方
石林風景名勝区へは昆明(成都東から高鉄5.3時間。大里から動車2時間)からバス1.5時間。桂林(広州から電車3時間)の漓江下りは桂林カルスト範囲。芙蓉洞へは武隆(成都から快速7.6時間。重慶からバス2時間)バスセンター外のバス停から江口へ40分/4元から。そこから芙蓉洞行き専用バスで終点。天航三橋へは武隆バスセンターから仙女鎮=武隆旅游中心へバス40分/5元から。龍水峡地縫へは天航三橋から無料シャトルで
英語名
South China Karst
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
福建の土楼
世界遺産の概要
福建省の福建土楼は、山岳地域の客家族などが、共同生活と防衛のために築いた独特の建築物です。12-20世紀に建てられたものがほとんどで、長方形か円形です。
アクセス方法/行き方
拠点は厦門だが、永定=洪坑土楼などに滞在して周辺の高頭=高北土楼などをバスで回るのもおすすめ。龍岩へは、福州南から動車2.5時間か深圳北から動車4時間など。龍岩と永定はバス1.7時間。福建土楼客家民族文化村へはバスで龍岩から1時間、永定から2時間。南渓土楼へは福建土楼からバイクタクシー等ですぐ。高北土楼へは龍岩か永定からバス1時間。初渓土楼へは龍岩からバス2時間か永定からバス1時間の下洋行き終点からバイクタクシー等で。田螺坑土楼へは高速鉄道の南靖駅から1か2路バスで南靖バスターミナルへ行き、6路バスで土楼接待中心へ。そこから景区観光バス利用
英語名
Fujian Tulou
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
三清山国立公園
世界遺産の概要
江西省の三清山は、道教の名山である景勝地です。名称は、高く険しい三峰(玉京、玉虚、玉華)から。東晋時代に葛洪がこの地で不老不死の丹薬を作ったと伝えられてます。宋代に、王霖が道観を建設し、道家の洞天福地となりました。
英語名
Mount Sanqingshan National Park
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
五台山
世界遺産の概要
山西省の五台山(ごだいさん)は、標高3,058mで仏教では文殊菩薩の聖地として古えからの霊山です。名称は5つの峰(東台 望海峰、西台 掛月峰、南台 錦繍峰、北台 叶斗峰、中台 翠岩峰)によります。北魏の時期に大浮図寺と呼ばれる寺が建立されて以後、多数の山岳寺院が建立されました。
アクセス方法/行き方
電車の五台駅は50km離れてるので五台山バスターミナルが便利。バスは北京から5時間、太原から3.5時間、大同から4.5時間。約3.5km離れた普遊運通公共交通有限公司から乗合いバスで各見どころへ行ける
英語名
Mount Wutai
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
河南登封の文化財「天地之中」
世界遺産の概要
河南省の「天地の中央」にある登封の史跡群は、古来五岳の中心をなす聖なる山「嵩山」の周辺で歴代王朝に築き上げられた少林寺を含む8件の歴史的建造物群です。天地の中心・中華思想に基づく中国でさらに中心とされた嵩山には、仏教・儒教・道教や教育に関する建造物群が多く作られました。
アクセス方法/行き方
登封総合や旧登封西バスターミナルから8路バスで終点/5.5元。鄭州、洛陽からもバスや日帰りツアーあり
英語名
Historic Monuments of Dengfeng in “The Centre of Heaven and Earth”
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
中国丹霞
世界遺産の概要
中国丹霞は、中国南部の赤い堆積岩が織り成す地形で、それが顕著な6ヶ所9件が世界遺産に登録されました。主にジュラ紀から新第三紀に形成されたもので、長い期間の浸食作用等で独特の景観が作り上げられていきました。
アクセス方法/行き方
広州⇒韶関へ高鉄2.5時間⇒丹霞山へバス1時間。おすすめルートは午前順光の楊元石⇒リフトで山頂⇒翔龍湖を遊覧船⇒長老峰景区。仏光岩景区、赤水大瀑布景区へは赤水(バスで成都6時間、重慶4時間、貴陽5.5時間)からそれぞれ別バスで1時間。仏光と大瀑布 間は12:30発(要確認)バス1.4時間/30元
英語名
China Danxia
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
杭州西湖の文化的景観
世界遺産の概要
浙江省 杭州市の西湖は、白居易が詩でよんだりした文化的価値や、西湖十景と呼ばれる景観などが評価されて世界遺産に登録されました。地質学的には、12000年ほど前に形成された干潟で、漢代に淡水化したといわれます。自然の島である孤山や、人工の島、堤、外湖などは「一山、三堤、三島、五湖」と称されます。
アクセス方法/行き方
上海虹橋⇒杭州へ高鉄45分。上海⇒杭州へバス2.5時間。杭州駅から西湖へ3kmは徒歩か地下鉄1,2号線で
英語名
West Lake Cultural Landscape of Hangzhou
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
澄江の化石産地
世界遺産の概要
雲南省 澄江の化石産地は、カンブリア紀の最も古い生態系を考察する上で、世界的に重要な化石生物群の産地です。多くの軟らかい組織が残された保存状態の良好さや、最古の脊椎動物ミロクンミンギア等、保存された種の多様性でも高く評価されています。
英語名
Chengjiang Fossil Site
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
上都(ザナドゥ)の遺跡
世界遺産の概要
モンゴル自治区の上都(ザナドゥ)は、モンゴル帝国(元)のクビライ・ハン以降に元朝の夏の首都として利用された都市遺跡です。1275年に上都を訪問したマルコ・ポーロが『東方見聞録』で紹介してヨーロッパ人に知られました。遊牧民族と農耕民族の文明の衝突と融合を示す貴重性が認められ世界遺産に登録されました。
英語名
Site of Xanadu
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
紅河ハニ棚田群の文化的景観
世界遺産の概要
雲南省の紅河ハニ棚田は、少数民族ハニ族が8世紀頃からつくり広げてきた棚田群です。森や霧など自然を巧みに利用し、独自の灌漑技術と農法を築き上げて一つの巨大な循環システムを成立させました。
アクセス方法/行き方
昆明(成都東から高鉄5.3時間。大里から動車2時間)⇒元陽へバス6時間。壩達景区、多依樹梯田景区には本数少ないがミニバスで行ける。新街鎮や勝村での滞在がおすすめ
英語名
Cultural Landscape of Honghe Hani Rice Terraces
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
新疆天山
世界遺産の概要
中国の新疆ウイグル自治区の新疆天山は、複数国にまたがる天山山脈のうち、中国内の4つの自然保護区(トムール 、バインブルク、カラジュン=クエルデニン、ボグダ)を対象として世界遺産に登録されました。リスト登録物件である。美しく多彩な山岳景観や、絶滅危惧種・希少な動植物が評価されました。
アクセス方法/行き方
ウルムチへは敦煌の柳園南から動車5時間、蘭州西から動車11.5時間、西安から直達25時間、トルファン北から動車1.4時間など。ボゴタ保護区の天池はウルムチの北郊バスターミナルから阜康へ1.3時間/15元から⇒乗合タクシーで15分/5元から。または5-10月上旬なら西域星国際旅行社や南航明珠国際酒店から天池バスが8時頃に出発/100元から
英語名
Xinjiang Tianshan
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
シルクロード:長安−天山回廊の交易路網
世界遺産の概要
シルクロード(長安から天山回廊の交易路網)は、ユーラシア大陸の東西交流史において重要なシルクロード(絹の道)のうち、長安から天山回廊に残る遺跡群です。中国22件、カザフスタン8件、キルギス3件の33遺産で構成されてます。
アクセス方法/行き方
中国の西安の興教寺は地下鉄2号線の航天城の東長安街西から917路バスで興教寺へ30分/2元から。中国の西安の大雁塔/慈恩寺は地下鉄3,4号の大雁塔からかバスで。中国の未央宮は地下鉄1号の漢城路から186番バスで漢城遺跡へ5分。中国の彬県大仏寺石窟は西安の北西130kmでタクシーで往復1500元から。中国の蘭州(北京西から高鉄16時間。西安から8時間。敦煌から12.7時間)から100kmの炳霊寺石窟は蘭州西バスターミナルから劉家峡行きバスで劉家峡ダムのT字路まで2時間/25元から。徒歩10分の船乗場(石窟は船からのみ観光可。6-9月)からモーターボート1.2時間/120元から。大型船3.5時間/60元から。中国の麦積山石窟は天水から34,60路バスで50km南東の麦積山で下車。中国の敦煌(蘭州から電車11.3時間など)の北西80kmの玉門関は敦煌賓館北院から7:30発の西線景区直通バスか、西路線1日ツアー等で。中国の敦煌の鎖陽城は東線ツアーで。トルファンの高昌故城と交河故城は1日ツアー550元からかタクシーチャーターで。中国クチャのスバシ故城、キジル千仏洞、キジルガハ烽火台は、世界遺産外のキジルガハ千仏洞、塩水渓谷をセット1日ツアーで600元から
英語名
Silk Roads: the Routes Network of Chang'an-Tianshan Corridor
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
中国大運河
世界遺産の概要
中国大運河は、北京から杭州までを結び、黄河と長江を横断する京杭大運河のことで総延長2500km。隋の文帝と煬帝が整備して約610年に完成。運河により経済・軍事面が進展して中国統一の基盤が整備されました。構成資産は31件。
アクセス方法/行き方
南京(上海から高鉄1.7時間)の盤門景区庭園は地下鉄4号線の南門駅。南京の山塘街(運河道)は地下鉄2号線の山塘街駅。無錫(上海から高鉄45分)の清名橋歴史街区は地下鉄1号線の南禅寺駅。揚州の個園/个園は27路や旅游観光バスの个園駅。揚州の天寧寺、重寧寺、汪氏小苑は个園から徒歩10分。揚州の痩西湖公園は痩西湖バス停。揚州の塩宗廟は康山文化園バス停。
英語名
The Grand Canal
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
土司の遺跡群
世界遺産の概要
土司の遺跡群は、古代中国の土司制度の遺跡です。構成資産は3つ。土司は、古代中国王朝が周辺の部族長に与えた官職で、少数民族が独自の習慣や生活様式を保持するのを許容しました。1000年にわたり統治に用いられました。
英語名
Tusi Sites
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
湖北省の神農架
世界遺産の概要
湖北省の神農架林区は、キンシコウ等が生息し、森林伐採も禁止された森林保護区です。
英語名
Hubei Shennongjia
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
左江花山の岩絵/ロックアートの文化的景観
世界遺産の概要
中国南部の広西チワン族自治区「左江花山の岩絵の文化的景観」は、700年以上にの間にカルスト地形の断崖壁面に描かれた大規模な岩絵群を含む文化的景観です。構成資産は3地区38件。壁画は紀元前5世紀から後2世紀と見なされているが、1万年前のものである可能性も出てきてます。岩絵の多くは、チワン族の祖先の雒越が生活や儀式を描いたものと見なされています。
アクセス方法/行き方
南寧へは広州から電車4時間、桂林から電車2.5時間など。江南バスターミナルから寧明行きで2時間の終点へ(琅東バスターミナルからは2-3時間)。次に寧明バスターミナル⇒百貨大楼へ路線バス15分⇒珠连码头へ山寨行きバス30分。バスあわなければタクシーで約10km/40元から。岩絵は往復2.5時間/入場料込み90元の遊覧船でのみ。岩絵の観賞時間は10分
英語名
Zuojiang Huashan Rock Art Cultural Landscape
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
鼓浪嶼:歴史的共同租界
世界遺産の概要
福建省 廈門市の鼓浪嶼(コロンス島)は、かつて万国共同租界(治外法権などある外国人居留地)が集まっていました。アヘン戦争後の1842年に南京条約で開港した5港の1つが厦門(アモイ)で、各国の領事館が置かれてたので洋館・教会など多様な建築物が現存してます。
アクセス方法/行き方
コロンス島へはアモイから渡し船で。外国人は国際郵輪中心埠頭(51,87路バス等で)からのみ。到着地は数カ所あるので要確認。島内は歩ける距離感。5,10月初旬など連休中は船便買えないので注意
英語名
Kulangsu: a Historic International Settlement
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
青海可可西里(チンハイココシリ)
世界遺産の概要
青海省と西蔵自治区にまたがる可可西里(フフシル(モンゴル語)、ホホシリ(チベット語))は、世界第3位の広さの無人地帯で原始的な自然状態がほぼ完璧に維持されています。絶滅危惧種チベットアンテロープを含む230種類以上の野生動物が生息しています。青海可可西里国立自然保護区と三江源国立自然保護区からなり、平均標高は4500m以上。
アクセス方法/行き方
外国人はチベット入域許可証が必要なので、西寧などからツアー参加が必須
英語名
Qinghai Hoh Xil
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
梵浄山
世界遺産の概要
貴州省の梵浄山は、武陵山脈の主峰で、最高点の鳳凰山の標高は約2,572mにも及びます。大規模な原生林があり、ウンピョウなど多くの貴重な動植物が生息していて、特にキシュウシシバナザル(キンシコウ)やハンカチノキはこのエリアでしか見られません。中国十仏教名山の1つであり、弥勒菩薩の聖地としても有名です。
アクセス方法/行き方
貴陽の東バスターミナル⇒銅仁へバス5.5時間⇒梵浄山へバス1.5時間
英語名
Fanjingshan
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
中国の黄海−渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群
世界遺産の概要
中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群は、貴重な渡り鳥たちが越冬地・生息地として渡ってくることで有名です。特にシフゾウ、クロツラヘラサギ、タンチョウ、ゴビズキンカモメ、ハシナガチョウザメなど。16ある保護区のうち2件が先に世界遺産に登録されました。
アクセス方法/行き方
江蘇省の塩城自然保護区は塩城空港などから
英語名
Migratory Bird Sanctuaries along the Coast of Yellow Sea-Bohai Gulf of China
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
良渚鎮遺跡
世界遺産の概要
浙江省 杭州市近くの良渚古城遺跡は、新石器時代の巨大な都市遺跡です。稲作を柱とした社会の分化と信仰の統一が進み、初期的な地域国家ができ、集落の構造、分布、機能的区分けなどにより、この遺跡が優れた普遍的な価値を持つと認められて世界遺産に登録されました。
英語名
Archaeological Ruins of Liangzhu City
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
泉州 : 宋朝・元朝における世界のエンポリウム
世界遺産の概要
泉州 : 宋朝・元朝における世界のエンポリウムとは、宋と元代に世界の海洋貿易で中心的な役割を果たした古代泉州の遺跡群や関連施設です。構成資産は22つ。
英語名
Quanzhou: Emporium of the World in Song-Yuan China
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
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