2024年チェコ世界遺産全17件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
チェコの世界遺産全17件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | Czech Republic |
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首都・主都 | プラハ |
出典・参考 (PR) | ・旅行ガイド(Kindle、楽天の価格) ・LonelyPlanet |
世界遺産数 | 全17件(13訪問 76%) (訪問=他国含め構成資産1件以上でカウント) |
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アクセス 難易度 | 公共交通で可:16件 (100%) |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
現地情報 | [地図] [時差] [天気予報] [通貨・為替レート] |
周辺国の 世界遺産 | ヨーロッパ世界遺産一覧 |
チェコの世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
小画像@⇒出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
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チェコの暫定世界遺産一覧(候補)
ユネスコのチェコ暫定世界遺産リスト(次回の世界遺産一覧)です。リンク先は英語。()内はユネスコ記載年。
- Old Wastewater Treatment Plant in Prague-Bubeneč (2020)
- Mountain-top Hotel and Television Transmitter Ještěd (2007)
- Žatec – the Hops Town (2007)
- Sites of Great Moravia: Slavonic Fortified Settlement at Mikulcice - Church of St.Margaret at Kopčani (2001)
- The Industrial Complexes at Ostrava (2001)
- The Fortress of Terezín (2001)
- The Spa at Luhacovice (2001)
- The Betlém Rock Sculptures near Kuks (2001)
- The Karlstejn Castle (2001)
- Extension of the World Heritage Site "Historic Centre of Prague" with the important Monuments in its Vicinity (2001)
- Renaissance Houses at Slavonice (2001)
- Paper Mill at Velké Losiny (2001)
- Fishpond Network in the Trebon Basin (2001)
- Český ráj (Czech Paradise) Rock Cities (2001)
チェコの世界遺産の詳細データ
プラハ歴史地区
世界遺産の概要
チェコ中部の「プラハ歴史地区」は、14世紀に神聖ローマ帝国やボヘミア王国の首都となり栄え、16世紀にはハプスブルク家のもと科学や文化面でも栄華を極めました。17世紀以降に首都がウィーンに移ると衰退するが、旧市街には当時の町並みや建造物が残されています。
アクセス方法/行き方
プラハ市内
英語名
Historic Centre of Prague
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
チェスキー・クルムロフ歴史地区
世界遺産の概要
チェコ南部の「チェスキー・クルムロフ歴史地区」は、13世紀に南ボヘミアの貴族が城を建設し、14世紀のロジュンベルク家支配から16世紀のルネッサンス都市として最盛期をむかえました。その後は支配家を変えながら衰退したが、当時の町並みは残され「世界で最も美しい町」の1つと言われてます。
アクセス方法/行き方
チェスキー・クルムロフには、プラハからバスか電車で3-4時間や、チェスキー・ブディェヨヴィッツェからバスか電車で30-50分。
英語名
Historic Centre of Český Krumlov
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
テルチ歴史地区
世界遺産の概要
チェコ南部の「テルチ歴史地区」は、14世紀にフラデツ家の統治下でルネッサンス風の町に発展し、16世紀のザハリアーシュ・フラデツが建設したテルチ城や、彼の名を冠した広場や町並みが今も残されています。
アクセス方法/行き方
テルチには、プラハからバス2.5-3時間か電車4時間(コステレツ・ウ・イフラヴィでローカル線に乗換)や、ブルノかチェスキー・ブディェヨヴィツェからバス2時間。
英語名
Historic Centre of Telč
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ゼレナー・ホラのネポムークの聖ヨハネ巡礼教会
世界遺産の概要
チェコ中部の町ゼレナー・ホラ(緑の山)のネポムークの聖ヨハネ巡礼教会は、18世紀に聖ヤン・ネポムツキーをまつり、建築家ヤン・ブラジェイ・サンティーニが建設。バロック様式とゴシックを融合させた五角形の星型青銅教会です。14世紀の司祭ネポムツキーは、ボヘミア王に女王の告解内容を決して話さずプラハのカレル橋から落とされ、聖ヴィート大聖堂に葬られたが1719年に舌だけ朽ちてなくて聖人に列聖されました。
アクセス方法/行き方
バスが電車より安い、ブルノ⇒ズジャール・ナト・サーザウォウにバス1.7時間か電車1.5時間。プラハからズジャール…へ電車2.4時間。ズジャール・ナト・サーザウォウ駅からゼレナー・ホラには市バス5,6番でSychrova下車か、市バス1A,2A,3A,2A,2BでZamek下車。
英語名
Pilgrimage Church of St. John of Nepomuk at Zelená Hora
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市
世界遺産の概要
チェコ中部の町クトナー・ホラは、13世紀に銀鉱山で発展し、14世紀にはボヘミア王による王立造幣局が建設されて栄えたが、16世紀に銀が枯渇すると衰退。その当時の建造物が残る歴史地区=旧市街や、聖バルバラ教会や、セドレツの聖母マリア大聖堂が世界遺産に登録されました。
アクセス方法/行き方
セドレツに近いクトナー・ホラ駅へは電車で、プラハから1時間や、ブルノから2.7時間。セドレツからクトナーホラ旧市街までは1.7km。旧市街の最寄り駅Kutna Hora mesto駅へはクトナーホラ駅で乗換えて7分。
英語名
Kutná Hora: Historical Town Centre with the Church of St Barbara and the Cathedral of Our Lady at Sedlec
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
レドニツェとヴァルティツェの文化的景観
世界遺産の概要
チェコ南部の町レドニツェとヴァルティツェは、13-14世紀にボヘミア王からこの地方を与えられたリヒテンシュタイン家が、16-17世紀に2つの城を建造した場所です。レドニツェ城は夏の離宮、ヴァルティツェ城は居城として使われ、2城をつなぐ道には19世紀にイギリス式庭園が建設されました。
アクセス方法/行き方
ブルノ⇒ブジェツラフ/Breclavへ電車1時間⇒レドニウェ城へバス20分。ブジェツラフ駅すぐ右手のバスターミナルから⇒ヴァルティツェ城へはバス20分。2つの城間もバスあり。
英語名
Lednice - Valtice Cultural Landscape
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
クロミェルジーシュの庭園群と城
世界遺産の概要
チェコ中東部の「クロミェルジーシュ/クロムニェジーシュ宮殿の庭園群と城」は、1497年にオロモウツ司教スタニスラス・トゥルツォが後期ゴシック様式とルネサンス様式で建築後、17-18世紀にバロック様式で再建されたものです。映画『アマデウス』の撮影で使われたことでも有名。
アクセス方法/行き方
クロムニェジーシュには、電車ならプラハやオロモウツからはフリン/Hulin乗換えで。ブルノからは1.3時間。バスは、プラハから4時間や、ブルノから1-1.5時間や、オロモウツから2.5-3.7時間。
英語名
Gardens and Castle at Kroměříž
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ホラショヴィツェの歴史地区
世界遺産の概要
チェコ南西部の町ホラショヴィツェの歴史地区は、南ボヘミア風の素朴なバロック様式の建築物が立ち並ぶ村です。13世紀末にボヘミア王がシトー派会修道院に寄進した村だが、16世紀のペスト大流行で衰退したが、1990年から村の修復が進められ、住民も増えつつあります。
アクセス方法/行き方
チェスケー・ブディェヨヴィツェ(プラハから電車かバスで2-3.5時間や、ブルノから電車かバスで4-4.5時間)のバスターミナル⇒ホラショヴィツェ/Jankov Holasovice(Jankovの次なので注意)へバス30-40分。休日は日帰り難しいかも。
英語名
Holašovice Historical Village
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
リトミシュル城
世界遺産の概要
チェコ中部の「リトミシュル城」は、14世紀に中世ボヘミア王国の司教座がおかれ、1568年から領主ペルンシュテイン家ブラティスラフが14年かけて建造したルネサンス様式の城・宮殿です。外壁には8千もの美しい絵、中庭には聖書出典の壁画が描かれ、城内のバロック劇場も有名。チェコの音楽家スメタナの出身地でもあります。
アクセス方法/行き方
リトミシュルには、ブルノからバス1.8時間。プラハからは電車もバスも複数回乗換えが必要。
英語名
Litomyšl Castle
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
オロモウツの聖三位一体柱
世界遺産の概要
チェコ中東部の町オロモウツの聖三位一体柱は、ペスト終結を記念して1716-1754年に建造されたバロック様式の記念モニュメントです。最下層に礼拝堂、最上部には銅に金めっきの三位一体像。献堂式には女帝マリア・テレジアと夫の神聖ローマ皇帝フランツ1世が臨席したといわれます。
アクセス方法/行き方
オロモウツには、プラハから電車2.5時間かバス4時間や、ブルノから電車1.5-2時間かバス1-1.5時間。駅やバスターミナルから旧市街への1.3kmは徒歩か駅前トラム2,3,4,6番などでU.sv.Morice下車。
英語名
Holy Trinity Column in Olomouc
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ブルノのトゥーゲントハット邸
世界遺産の概要
チェコの南東部の町ブルノのトゥーゲントハット邸/ツゲンドハット邸は、1930年にドイツのモダニズム建築家ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが依頼され建築した代表作です。1992年にチェコとスロバキアが分離したビロード離婚の調印式の場所としても有名です。
アクセス方法/行き方
ブルノには、プラハから電車かバスで2.5-3時間や、オロモウツから電車2時間かバス1.5時間。
英語名
Tugendhat Villa in Brno
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
トジェビーチのユダヤ人街と聖プロコピウス聖堂
世界遺産の概要
チェコ中南部の町トジェビーチのユダヤ人街はチェコ最大級であり、各地で迫害された時期にもキリスト教徒と共存してきた歴史を物語っています。聖プロコピウス聖堂は、1230年にベネディクト修道院の一部の聖マリア大聖堂としてロマネスク様式で建造されたが、戦争で破壊されて18世紀にゴシック様式で再建されました。
アクセス方法/行き方
トゥシェビーチには、ブルノから電車かバスで1.5時間や、プラハからバス2.7時間か電車4.5時間(ブルノ等で乗換)。
英語名
Jewish Quarter and St Procopius' Basilica in Třebíč
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観
世界遺産の概要
チェコ中部の町クラドルビ・ナト・ラベムでは、16世紀にハプスブルク家が購入した土地に、オールドクラドルーバー種の帝国種馬場を設立して儀式用の馬が生産されました。牧草地や川などの自然との融合が文化的景観として評価されています。1918年のオーストリア=ハンガリー帝国の崩壊後は国営化。
アクセス方法/行き方
プラハ⇒Řečany nad Labemへ電車1.5時間⇒クラドルビ・ナト・ラベムまで北へ3km。または、クトナー・ホラから北東20kmでタクシー片道30分。電車はŘečany nad Labemまで1時間だが便利な便は少ない。
英語名
Landscape for Breeding and Training of Ceremonial Carriage Horses at Kladruby nad Labem
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
エルツ山地/クルシュネホリ鉱業地域
世界遺産の概要
ドイツ・ザクセン州やチェコにまたがるエルツ山地(チェコ語でクルスナホリ)は、貴重な鉱物資源の産地として栄えました。12世紀にフライベルクで銀鉱が発見されて以降、すず、鉛、ウラン等を採掘。構成資産22件(ドイツ17件)には、鉱山、採掘施設、発電所、鉄道などが含まれます。
アクセス方法/行き方
ドイツのフライベルクはドレスデンからRE快速35分
英語名
Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ヨーロッパの大温泉保養地群
世界遺産の概要
ヨーロッパの大温泉保養都市群は、18-20世紀初頭に天然鉱泉を中心に栄えた温泉都市として世界遺産に登録されました。ドイツ、チェコが3件ずつ、オーストリア、ベルギー、フランス、イタリア、イギリスが1件ずつの計11件です。
アクセス方法/行き方
【ドイツ】【バートキッシンゲン】ヴュルツブルクからRE快速50分【バートエムス】コブレンツから電車25分【バーデンバーデン】フランクフルトからICE特急1.5時間。
【チェコ】【カルロヴィ・ヴァリ】プラハからバス2.3時間か電車3.3時間【マリアーンスケー・ラーズニェ】プラハから電車2.5時間や、カルロヴィ・ヴァリからローカル電車で1.5時間【フランティシュコヴィ・ラーズニェ】プラハからバス3.5時間や、カルロヴィ・ヴァリからバス1.2時間。マリアーン…からは行きづらい。
【イギリス】バース市内
【フランス】ヴィシー市内
【オーストリア】バーデン・バイ・ウィーンには、ウィーン中央駅から電車30分や、地下鉄S3で50分や、街中の路面電車WLBやバスで40分
【ベルギー】スパ市内。ブリュッセルから乗換ありでIC2.2時間
英語名
The Great Spa Towns of Europe
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
世界遺産の概要
当初、東カルパティア山脈に残るヨーロッパブナの原生林が、樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つとして世界遺産に登録。その後、ウクライナ15件、イタリア13件、ルーマニア12件、ブルガリア9件、スペイン6件、スロバキア・ドイツ・オーストリア・ベルギー5件、ポーランド4件、クロアチア・フランス各3件、アルバニア・スロベニア・スイス各2件、ボスニア・ヘルツェゴビナとチェコ・北マケドニア各1件の計18か国、94件。
アクセス方法/行き方
【ドイツ】ハイニヒ国立公園は別世界遺産のあるアイゼナハ(フランクフルトから電車ICE1.8時間)からヴァンダーブス/Wanderbusに乗車。リューゲン島にあるヤスムント国立公園は別世界遺産シュトラールズントから鉄道でザスニッツへ行きバス20分で入口ケーニヒスシュトゥール到着。グルムジンの森はベルリン北東60kmのアルトキュンケンドルフからレンタサイクル等で。
【ポーランド】ビェシュチャディ国立公園の拠点の町ブジェギ・グルネ/Brzegi Górneへ、クラクフ Dworzec Autobusowy MDAからFlexBusで5.6時間。
【スペイン】のブナ林は基本的に予約が必要。マドリード近郊のテネラ・ネグラ、モンテホや、レオン近郊のクエスタ・フリーア、カナル・デ・アソティンが行きやすそう(バスは未確認)。
【スイス】ロダーノ渓谷(ロカルノからバスで)ではトレッキングあり。
【オーストリア】カルカルペン国立公園、デュレンシュタイン山とも有名観光地ではないので最寄り町からタクシー等で。
【ベルギー】ブリュッセルのソワーニュの森の5ヶ所が登録されてます。バス等で行けそうだが入場可能かは不明。カンブルの森、テルビューレン公園は範囲外。
【クロアチア】北部ヴェレビト国立公園へは、リエカ⇒スヴェトメ・ジュルジャ/Sveti Jurajへバス1.8時間⇒そこから16kmはタクシーで。パクレニツァ国立公園へは、サダル⇒Starigrad Paklenicaへバス1.5時間。
【スロベニア】スネジュニク公園、クロカルとも車かツアーでないと行きにくい。
【ボスニア・ヘルツェゴビナ】プリヴァ、ヤニおよびヤニスケ・オトケ保護区の拠点ドニー・バクーフ/Donji Vakufへ、サラエボからJablanica等で乗り継いでバス4-6時間や、モスタルからバス3.6時間。そこからはツアーかタクシー。
【チェコ】イゼラ山脈に近い町はリベレツかヘイニツェ/Hejnice。ツアーか車で。
【アルバニア】ガシ川/Gashi River、ライツァ/Rrajcaと【北マケドニア】ドラボカ川/Dlaboka Reka は近くに大きな町がないので車必須。
【スロバキア】ポロロニ国立公園へは、コシツェから電車2.5時間のStakcin下車後、ハヴェショヴァー自然保護区までの約8kmをタクシー等で。
【ブルガリア】中央バルカン国立公園の拠点の町ソポト/Sopotへは、ソフィア⇒カルロヴォ/Karlovoへ電車2.4時間⇒ソポトにバス10分。園内へはタクシー等で。
【ルーマニア】12か所に点在してて拠点の町もあるが、ブナ林の場所と行き方は不明。
【ウクライナ】公共交通は不明。リヴィウからバス3.5時間のコロミヤから方面バスありそう。ルーマニア、ハンガリーからの方が近い。
英語名
Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe