2024年フィンランド世界遺産全7件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
フィンランドの世界遺産全7件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | Finland |
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首都・主都 | ヘルシンキ |
出典・参考 (PR) | ・旅行ガイド(Kindle、楽天の価格) ・LonelyPlanet |
世界遺産数 | 全7件(3訪問 43%) (訪問=他国含め構成資産1件以上でカウント) |
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アクセス 難易度 | 公共交通で可:6件 (86%) 車やツアー必須・難易度高め:1件 (14%) |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
現地情報 | [地図] [時差] [天気予報] [通貨・為替レート] |
周辺国の 世界遺産 | ヨーロッパ世界遺産一覧 |
フィンランドの世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
小画像@⇒出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
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フィンランドの暫定世界遺産一覧(候補)
ユネスコのフィンランド暫定世界遺産リスト(次回の世界遺産一覧)です。リンク先は英語。()内はユネスコ記載年。
- The Architectural Works of Alvar Aalto - a Human Dimension to the Modern Movement (2021)
- The Ringed Seal Archipelagos of Lake Saimaa (2021)
フィンランドの世界遺産の詳細データ
ラウマ旧市街
世界遺産の概要
フィンランド南部の「ラウマ旧市街」は、1400年頃の旧フランシスコ会修道院を中心に発展し、スカンジナビア最大級の木造家屋が立ち並ぶ町として評価されています。17世紀の大火により、現存最古の家屋は18世紀以降に再建されたものです。石造建築の聖十字架教会のフレスコ画も見どころ。
アクセス方法/行き方
ヘルシンキ⇒トゥルクに電車かバスで2時間⇒ラウマにバス1.5時間。
英語名
Old Rauma
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
スオメンリンナの要塞群
世界遺産の概要
フィンランド南部の「スオメンリンナの要塞群」は、1748年にスウェーデン支配下でロシア帝国に対抗して建設された6つの島の要塞です。築城の名手ヴォーバンの星形要塞に影響されました。ロシア占領時代もあったが、20世紀初頭にフィンランド独立後、フィンランド(スオミ)の城(リンナ)と名づけられました。
アクセス方法/行き方
ヘルシンキのマーケット広場のフェリー乗場⇒スオメンリンナ島に船15分。数社で着島の場所が違うので要確認。
英語名
Fortress of Suomenlinna
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ペタヤヴェシの古い教会
世界遺産の概要
フィンランド中南部の町ペタヤヴェシの古い教会は、1763から建設された木造聖堂で、縦横が同じ長さのギリシア十字形や八角形の丸天井が特徴です。スウェーデン、ロシアの文化圏から切り離されてたため、地元の大工たちが松で造ったともいわれ独創的です。
アクセス方法/行き方
ヘルシンキ⇒Petäjävesiにユヴァスキュラ/Jyväskylä乗換えの電車で4-4.5時間⇒教会へ徒歩20分/1.7km。Tampereen乗換え便もある。ユヴァスキュラからJämsäへバス40分で行くと、徒歩を10分/1kmに短縮可。
英語名
Petäjävesi Old Church
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ヴェルラ砕木・板紙工場
世界遺産の概要
フィンランド中南部の「ヴェルラ砕木・板紙工場」は、19世紀に操業開始した製材・製紙工業です。森林資源の豊富なフィンランドの重要産業の1つだったので、20世紀半ばに操業停止後も、博物館となり伝統的な製法・歴史を伝えています。
アクセス方法/行き方
ヴェルラには、ヘルシンキから電車1.5時間のコウボラ/Kouvola下車後、9番バス(10時台と16時台のみ)で50分。JaalaかKonkaへ別バスで行き、5-10kmをタクシーで行く方法も。帰りバスは11時半と17時半なのでタクシーで。
英語名
Verla Groundwood and Board Mill
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳
世界遺産の概要
フィンランド南西部の「サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳」は、紀元前1500-前500年頃の青銅器時代に社会的・宗教的な意味で造られた、花崗岩の埋葬地群です。ボスニア海岸にあったが、隆起により内陸に移動。独特な形状の石塚は「教会の床」「フルートの長石塚」等と名づけられてます。
アクセス方法/行き方
ヘルシンキからEurajokiへバスF2からF22を乗り継いで4時間のラッピ/LappiのEurajokiで下車後、徒歩45分/4kmかタクシーで。ラウマ、ラッピからレンタサイクルもあり。ラッピにはラウマ、トゥルクからの方が近い。
英語名
Bronze Age Burial Site of Sammallahdenmäki
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島
世界遺産の概要
スウェーデン東のヘーガ・クステン(ハイ・コースト)と、フィンランド西のクヴァルケン群島は、約1万年までの氷期に形成された巨大氷床がとけ、隆起する現象グレイシオ・ハイドロアイソスタシーにより誕生した地形です。同現象では世界最大規模で、現在も進行する隆起や、その独特の景観が評価されています。
アクセス方法/行き方
【スウェーデン】ベガクステン橋/ハイコースト橋までは、ストックホルムから電車やバスで6-7時間。観光は車かツアーで。近場ならレンタサイクルもあり。
【フィンランド】拠点の町バーサ/Vaasaへはヘルシンキから電車4時間。観光は車かツアーで。
英語名
High Coast / Kvarken Archipelago
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
シュトゥルーヴェの測地弧/三角点アーチ観測地点群
世界遺産の概要
ノルウェーからウクライナの10カ国にまたがる「シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群」は、1816-1855年にドイツ出身のロシア天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェが、子午線弧を測るために設置した三角測量地点群です。この測定で地球の大きさ等が判明しました。構成資産は10か国34地点。ほとんどが岩などだが、北端ハルメンフェスト、南端スタラ・ネクラシウカ、タルトゥ旧天文台、アラトルニオ教会などには建物や記念塔が残されてます。
アクセス方法/行き方
【エストニア】タルトゥ旧天文台へは、タリンから電車かバスで2.5時間。
【ノルウェー】北端のハンメルフェストのFuglenes測地点の記念碑へは、ハンメルフェスト空港(ヨーロッパ各都市から飛行機で)から徒歩20分/1.7km。町からは130番バス等で10分。別世界遺産のある町アルタからハンメルフェストへは空港近くのAlta hurtigbåtterminalから船で1.7時間。
【フィンランド】アラトルニオ教会には、ヘルシンキ⇒オウル/Ouluへ電車ICで6時間⇒Kaupungintaloへバス2.3時間⇒徒歩2分。
【リトアニア】メシュコニース/Meškonysへは、ヴィリニュス Vinco Kudirkos aikštė⇒Pramogų arenaへ1G,6,53番バスで15分⇒Meškonysへ132番バスで45分。
【ウクライナ】南端記念碑スタラ・ネクラシウカへの公共交通は不明。オデッサから190km、ルーマニアからの方が近い。
【モルドバ】北部の村にルディ測量点。公共交通あるかは不明。
【スウェーデン】【ラトビア】観光向きな地点なし。
【ベラルーシ】ミンスクからジャビンカ乗換の電車で計7時間でYanov-Polesskij(Ivanava)着。そこを拠点にタクシー等でシェコツク、オソニッツァを回れる。
英語名
Struve Geodetic Arc