2024年スイス世界遺産全13件と候補一覧/行き方と地図/動画・写真・評価
スイスの世界遺産全13件と暫定候補一覧を掲載。アクセス難易度・地図・動画・写真・評価・登録年・種類別も紹介。各国や日本の世界遺産一覧もあり。
国旗・英名 | Switzerland |
---|---|
首都・主都 | ベルン |
出典・参考 (PR) | ・旅行ガイド(Kindle、楽天の価格) ・LonelyPlanet |
世界遺産数 | 全13件(9訪問 69%) (訪問=他国含め構成資産1件以上でカウント) |
| |
アクセス 難易度 | 公共交通で可:13件 (100%) |
世界遺産 次の登録 | 2025年7月(世界遺産候補一覧) |
現地情報 | [地図] [時差] [天気予報] [通貨・為替レート] |
周辺国の 世界遺産 | ヨーロッパ世界遺産一覧 |
スイスの世界遺産一覧
表の説明
写真の
右上:平均評価
右下:区分と、最初の(国の)登録年
左下:アクセス難易度(私の感覚)
A:全か所へ主要都市から公共交通か簡易ツアーで可
B:一部へ公共交通か短時間の車などで可
C:全か所へ容易に行けずツアーか車などが必須
D:観光は禁止か、行くのが困難
小画像@⇒出典:wiki CC BY3.0。@以外の写真は全て私が撮影。
格安航空券を比較できます(PR)
スイスの暫定世界遺産一覧(候補)
ユネスコのスイス暫定世界遺産リスト(次回の世界遺産一覧)です。リンク先は英語。()内はユネスコ記載年。
- Pont sur la gorge du Salgina (2017)
スイスの世界遺産の詳細データ
ベルン旧市街
世界遺産の概要
スイス北西部のベルンは、15世紀に再建されたままの景観で、本物の中世の町並みを残す町です。創設は1191年、ツェーリンゲン家ベルヒトルト5世により、彼の死後は神聖ローマ帝国に自由都市と認められ発展。1405年の大火災後、今の姿に再建されました。
アクセス方法/行き方
ベルンへは、チューリヒの町や空港から電車ICやIRで1.5時間か、ジュネーヴから電車1.8時間か、インターラーケン・ヴェストから1時間
英語名
Old City of Berne
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ザンクト・ガレンの修道院
世界遺産の概要
スイス北東のザンクト・ガレン修道院は、18世紀に建造された後期バロック様式建築の傑作で、ベネディクト派の中心的修道院の1つでした。アイルランドから来た聖ガルスが613年頃に設けた隠遁所が母体だと伝えられてます。構成資産であるロココ様式の附属図書館には、貴重な写本などが保管されています。
アクセス方法/行き方
ザンクト・ガレンには電車で、チューリヒから1時間か、クールから1.5時間か、オーストリアのブレゲンツから50分など
英語名
Abbay of St Gall
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ミュスタイルのベネディクト会ザンクト・ヨハン修道院
世界遺産の概要
スイス東部の町ミュスタイル/ミュスタイアのザンクト・ヨハン修道院/聖ヨハネ修道院は、780年にフランク王国のカール大帝により建造された伝えられるベネディクト派修道院です。旧約・新約聖書の物語が描かれたフレスコ画は有名。
アクセス方法/行き方
ミュスタイルには、サン・モリッツからツェルネッツまで電車50分、そこからポストバス1.2時間。またはクールから電車乗りつぎツェルネッツからバスは計3時間など
英語名
Benedictine Convent of St John at Müstair
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ベリンツォーナ旧市街の3つの城と要塞及び城壁
世界遺産の概要
スイス南部の町ベリンツォーナ旧市街にある3つの城(カステルグランデ、モンテ・ベッロ城、サッソ・コルバロ城)は、13-15世紀に最初の城塞が築かれ、何度も支配者が変わる都市を要塞化しました。城をつなぐ防壁も世界遺産に含まれます。
アクセス方法/行き方
ベリンツォーナには電車で、チューリヒから1.7時間か、ルガーノやロカルノから30分
英語名
Three Castles, Defensive Wall and Ramparts of the Market-Town of Bellinzone
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
スイス・アルプスのユングフラウとアレッチ氷河
世界遺産の概要
スイス中南部のスイスアルプスのアレッチ氷河は、ヨーロッパ最長の氷河であり、ユングフラウ、アイガー、メンヒといった世界的な名峰を有しています。2番目のフィーシュ氷河や、ビーチホルン、グレッチャーホルン、ブライトホルンも含む広い範囲が世界遺産に登録されました。
アクセス方法/行き方
ユングフラウヨッホ駅への電車は、インターラーケン・オストから2時間/往復CHF234=約36,000円か、グリンデルワルトかラウターブルネンから1.4時間/往復CHF214=約33,000円。ユングフラウ鉄道トラベルパスの50%オフ、始発割引20%オフ等も要検討。予約が望ましい。下からアレッチ氷河を見る拠点フィーシュには電車で、フィスプやブリークから50分。フィーシュからエッギスホルンはロープウェイで30分/往復CHF45=
約7,000円
英語名
Swiss Alps Jungfrau-Aletsch
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
サン・ジョルジオ山
世界遺産の概要
スイスとイタリアにまたがるサン・ジョルジョ山とルガーノ湖の周辺では、中生代三畳紀中期(2億4500万-2億3000万年前)に属する5つの地層から、多くの化石が産出してます。
アクセス方法/行き方
【スイス】山頂へは徒歩のみ。メリデ化石博物館へは、ルガーノ(チューリヒから電車2.2時間か、ミラノから電車1.2時間)⇒Mendrisioへ電車20分⇒MeridePaeseへ駅前からバス20分⇒博物館へ徒歩5分。近くのMelideと間違えないように
英語名
Monte San Giorgio
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ラヴォー地区のブドウ畑
世界遺産の概要
スイス西部のラヴォー地区の葡萄畑は、レマン湖ぞいのローザンヌとモントレー間で、1000年以上にわたる伝統的なブドウ畑です。丘陵地帯でのテラス状のブドウ栽培により、スイス有数のワイン産地となっています。
アクセス方法/行き方
拠点の町ローザンヌには電車で、ジュネーヴから50分か、ベルンから1.2時間など。ローザンヌからS2,3,7等で拠点村へ。リュトリー、キュリーからブドウ畑を巡るミニトレインあり。リュトリーからシェーブル間の1日トレッキングも可能
英語名
Lavaux, Vineyard Terraces
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
スイスのサルドーナ地殻変動地帯
世界遺産の概要
スイス東部の活発な地殻変動地域サルドナは、地質学研究を発展させたグラールス・アルプス東部の「グラールス衝上断層」が対象の世界遺産です。新地層(5000万年前)上に古い地層(2.5-3億年前)が乗り上げたナップ構造が特徴的です。
アクセス方法/行き方
ヴァーレン湖(チューリヒからザルガンスへ電車で途中)の南側に見える日あり。ザルガンス(チューリヒから電車1時間)のWangsからPizolhütteへロープウェーで行き5湖トレッキング5時間。少し先の駅ChurのPostautostationからバス81番で2時間のフリムス/Flimsのトレッキング。エルム(チューリヒ⇒ Schwandenへ電車⇒ELMへバス541番で2時間)でもトレッキングあり
英語名
Swiss Tectonic Arena Sardona
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観
世界遺産の概要
レーティッシュ鉄道のアルブラ線(トゥジス駅-サンモリッツ駅)とベルニナ線(サンモリッツ駅-ティラーノ駅)は、一般的な登山鉄道のラック式を採用せず、粘着式鉄道としてヨーロッパ最高地点を通る鉄道です。トゥジス駅以外の途中駅と側線や分岐器などの構造物もすべて対象となってます。ブルージオのループ、ランドヴァッサー橋、ソリス橋、モルテラッチ氷河などは必見。
アクセス方法/行き方
【スイス】クールにはチューリヒから電車ICで1.3時間。サンモ・リッツには電車で、チューリヒから3-3.5時間や、クールから2時間。サンモリッツからティラーノは2.5時間。
【イタリア】ティラーノは、ミラノから電車Rで2.5時間。
英語名
Rhaetian Railway in the Albula / Bernina Landscapes
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックル、時計製造の町
世界遺産の概要
スイス西部の町ラ・ショー=ドゥ=フォンとル・ロックルは、時計製造の町として19世紀以降の都市計画が評価された町です。特にラ・ショー=ドゥ=フォンは大火災後、碁盤目状に区画整理され、時計製造のための居住地と工房がまとめられました。
アクセス方法/行き方
ラ・ショー・ド・フォンには、ベルンから電車1.1時間。ラ・ショー・ド・フォンからル・ロクルまで電車10分
英語名
La Chaux-de-Fonds / Le Locle, watchmaking town planning
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
アルプス山系の先史時代杭上住居跡群
世界遺産の概要
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までに建設された杭上住居が対象。スイス56件、イタリア19件、ドイツ18件、フランス11件、オーストリア5件、スロベニア2件、の6か国111件で構成されてます。
アクセス方法/行き方
【フランス】水中の杭のみで見えない、ブルジェ湖、アヌシー湖、レマン湖など。
【イタリア】ガルダ湖畔からバス30分でレドロ湖杭上家屋群博物館など。
【ドイツ】ボーデン湖畔のウンターウールディンゲン先史住居跡群はコンスタンツから船かバスで。シュタルンベルク湖のローゼン島の居跡群はミュンヘン中央駅から電車30分のPossenhofenから徒歩と船で。
【スイス】ラテニウム考古学博物館へはヌーシャテル湖駅(ジュネーヴやベルンから1時間)から大学へケーブカーか歩き、マリン行きバス101番でラテニウム下車か、地方鉄道のSaint-Blaise-Lac駅から徒歩20分。
【オーストリア】アッテーゼ湖に杭や博物館あり。モントゼー湖に博物館あり。
【スロベニア】イグの住居跡/Kolišča na Igu južna skupinaへは、リュブリャナから191番バスで25分の町イグ下車後、徒歩15分/1.6km。市内のスロベニア民俗博物館で杭上住居群に関する展示あり。
英語名
Prehistoric pile dwellings around the Alps
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献
世界遺産の概要
20世紀の近代建築運動に大きな影響をおよぼしたスイス出身の建築家ル・コルビュジエの作品群として世界遺産に登録。日本では東京都 上野の国立西洋美術館が該当。ル・コルビュジエは近代建築三大巨匠の1人(他、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエ)。フランス10件、スイス2件、他1件ずつ、計7カ国17物件。
アクセス方法/行き方
【日本】国立西洋美術館は東京の上野駅から徒歩で。
【フランス】サヴォワ邸はパリメトロA5線Poissyから徒歩20分、ユニテ・ダビタシオンはマルセイユのメトロ2号線Rond Point du Pradoから21,22番バスでLe Corbusier下車、フィルミニはリヨン駅⇒Firminy駅へTER1.5時間⇒徒歩15分、ラ・トゥーレット修道院はリヨン駅⇒L'Arbresie駅へTER30分⇒坂道30分、ロンシャンのノートルダム・デュ・オー礼拝堂はブザンソン等⇒ヴズール/Vesoul⇒ロンシャンへ国鉄バス2-3時間⇒礼拝堂へ坂道2km、カップマルタンはニース⇒CapMartin駅へTER30分⇒要予約のガイドツアー。
【ドイツ】ヴァイセンホフ・ジードルングは、フランクルトかミュンヘン⇒シュトゥットガルトへ電車1.5-2.5時間⇒Killesberg駅へ市電U5(44番バスでも可)、そこから徒歩10分。
【スイス】レマン湖畔の小さな家へはヴヴェイ駅(ローザンヌから20分か、ジュネーヴから1時間)から1.3km/徒歩20分。スイスのイムーブル・クラルテはジュネーヴ市内。
【ベルギー】アントワープのギエット邸はメトロ2,6番のOlympiade下車。
【アルゼンチンのクルチェット邸】ラ・プラタには、ブエノスアイレスのレティーロ地区バスターミナル外から195番バスで1時間。
英語名
The Architectural Work of Le Corbusier, an Outstanding Contribution to the Modern Movement
登録理由(登録基準10のうち)ユネスコ
カルパチア山脈とヨーロッパ地域の古代及び原生ブナ林
世界遺産の概要
当初、東カルパティア山脈に残るヨーロッパブナの原生林が、樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つとして世界遺産に登録。その後、ウクライナ15件、イタリア13件、ルーマニア12件、ブルガリア9件、スペイン6件、スロバキア・ドイツ・オーストリア・ベルギー5件、ポーランド4件、クロアチア・フランス各3件、アルバニア・スロベニア・スイス各2件、ボスニア・ヘルツェゴビナとチェコ・北マケドニア各1件の計18か国、94件。
アクセス方法/行き方
【ドイツ】ハイニヒ国立公園は別世界遺産のあるアイゼナハ(フランクフルトから電車ICE1.8時間)からヴァンダーブス/Wanderbusに乗車。リューゲン島にあるヤスムント国立公園は別世界遺産シュトラールズントから鉄道でザスニッツへ行きバス20分で入口ケーニヒスシュトゥール到着。グルムジンの森はベルリン北東60kmのアルトキュンケンドルフからレンタサイクル等で。
【ポーランド】ビェシュチャディ国立公園の拠点の町ブジェギ・グルネ/Brzegi Górneへ、クラクフ Dworzec Autobusowy MDAからFlexBusで5.6時間。
【スペイン】のブナ林は基本的に予約が必要。マドリード近郊のテネラ・ネグラ、モンテホや、レオン近郊のクエスタ・フリーア、カナル・デ・アソティンが行きやすそう(バスは未確認)。
【スイス】ロダーノ渓谷(ロカルノからバスで)ではトレッキングあり。
【オーストリア】カルカルペン国立公園、デュレンシュタイン山とも有名観光地ではないので最寄り町からタクシー等で。
【ベルギー】ブリュッセルのソワーニュの森の5ヶ所が登録されてます。バス等で行けそうだが入場可能かは不明。カンブルの森、テルビューレン公園は範囲外。
【クロアチア】北部ヴェレビト国立公園へは、リエカ⇒スヴェトメ・ジュルジャ/Sveti Jurajへバス1.8時間⇒そこから16kmはタクシーで。パクレニツァ国立公園へは、サダル⇒Starigrad Paklenicaへバス1.5時間。
【スロベニア】スネジュニク公園、クロカルとも車かツアーでないと行きにくい。
【ボスニア・ヘルツェゴビナ】プリヴァ、ヤニおよびヤニスケ・オトケ保護区の拠点ドニー・バクーフ/Donji Vakufへ、サラエボからJablanica等で乗り継いでバス4-6時間や、モスタルからバス3.6時間。そこからはツアーかタクシー。
【チェコ】イゼラ山脈に近い町はリベレツかヘイニツェ/Hejnice。ツアーか車で。
【アルバニア】ガシ川/Gashi River、ライツァ/Rrajcaと【北マケドニア】ドラボカ川/Dlaboka Reka は近くに大きな町がないので車必須。
【スロバキア】ポロロニ国立公園へは、コシツェから電車2.5時間のStakcin下車後、ハヴェショヴァー自然保護区までの約8kmをタクシー等で。
【ブルガリア】中央バルカン国立公園の拠点の町ソポト/Sopotへは、ソフィア⇒カルロヴォ/Karlovoへ電車2.4時間⇒ソポトにバス10分。園内へはタクシー等で。
【ルーマニア】12か所に点在してて拠点の町もあるが、ブナ林の場所と行き方は不明。
【ウクライナ】公共交通は不明。リヴィウからバス3.5時間のコロミヤから方面バスありそう。ルーマニア、ハンガリーからの方が近い。
英語名
Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe