しかし私が無事にポートアーサーに着いたのは……もう18時を過ぎてました(>_<)。約5時間半のうち、3時間半くらいはホバート市内を出れずにクルクル回ってました。ポートアーサーへはTasman HighWay、という日本の高速道路みたいなのに乗る必要があったのだけど、運転技術、地図の読み方の両方とも未熟なのでたどり着けませんでした。。 [konchiha]
運転に関してはまず右折ができません(-_-;)。右折レーンに入り忘れたり、信号と歩行者とのタイミングをつかめなかったり。。だからなるべく左折中心で行くことにしました。。地図の読み方に関しては、一方通行道を読めなくて、曲がろうとすると「ONE WAY→」の標識があり直前でやめたり、真っ直ぐ進んでるつもりが実は微妙に曲がってたり……。ウィンカーを間違って出したり、急ブレーキ、急発進したり、レーンをはみ出してたり。。ホバート市内の人達には多大なる迷惑をかけたと思います。。反省。。
そしてTasman HighWayに乗れそうで乗れないグルグル竜巻作戦を5~6回繰り返して、やっと乗れました!すると新たな問題が!周りの車の速さほどスピードを出せませ~ん。恐くて(>_<)。オーストラリアは基本的に日本より制限速度が高いです。タスマニアの町中でも40Kmゾーンは学校の近くだけで、60~80Kmがほとんどです。私が走った町、時間帯では日本のような渋滞もあまりなかったです。HighWayで100Km以上になるのは日本と同じかな?でも100Kmで走っててもビュンビュン抜かれます。恐いながらも直線道路ではスピード記録に挑戦してやっと慣れてきました。
Port Arthur:ポートアーサーはタスマニア南東のTASMAN PENINSULA(タスマン半島)の中心にあります。ホバートからはSorell(ソレル)という町を通り南下します。国立公園の辺りも通るのですが運転で余裕がないので景色は覚えてません。もっとじっくりと景色を見たり、寝たりできるので、バスの方が良かったなぁとちょっと後悔もしかけましたし。。自分でも辿り着ける自信がなかったので宿は予約してませんでした。そしてポートアーサーの少し手前でキャンプマークを見つけたのでそこで初キャンプをすることにしました♪
せっかくテントを買って重いのに持ち歩いてるので早くキャンプデビューしたかったのですが、街中にはキャンプサイトはありません。でもやっと見つけました☆さっそくテントを張りましたが、8本のくいと4本のロープが余りました。どこに使うのだろうと周りのテントを眺めたけど、キャラバンカーや私のより豪華な家のようなテントばかりであまり参考になりません。小学生達が林間学校か何かで大勢来てたのでそこのテントを観察すると、どうやら風で飛ばないようにテントをクイで打ちつけ、また、4方向から引っ張ってたぶん雨が降った時に弾くようにするのでしょう。
キャンプサイトといってもA$9.5(約950円)/1人もするので高いなぁと思ってたら、フル装備のキッチンやバーベキュー用鉄板やトイレやお湯の出るシャワーも共同で利用出来ます♪すばらしい♪でもスーパーに寄る余裕もなかったのでヌードルしかありません。本当はバーベキューでもしたかったのにヌードルでの寂しい夕食になりました(-_-;)。しかしキッチンは何故か暗いままで電気代をケチってるのかと思ってました。他の宿泊客も探し回ってたけど見つかりません。そこで私の誇る裸眼1.5のゆめぽろアイで暗闇の中見つけましたよ(^^)v。部屋にいた人達から拍手喝采で「Best Friend!」と言われ鼻高々♪ヒーロー気分です♪
テントで寝るのはこの旅初めてだったのでワクワク気分でした☆タスマニアはこの時期ももう秋で寒いので寝袋で寝ました。寝袋君も今夜がデビューです。思った以上に暖かくて気持ちいいです。すぐにコテッと寝ました。。そして数時間後、音がするので起きてみると、なんと雨が降ってます。この約1,700円のテントで大丈夫なのか心配になったけどそのくらい考慮して作られてるだろうと勝手に思いまた寝ました……。
朝起きるとまだ雨は振ってましたが、テントは大丈夫そうです。でも、中からテントを触ってみるとぬれてるんです。もしやと思いきや寝袋やテント床を見ると所々に雨しずくが落ちてます。このへんがこのテントの限界のようです。すぐにたたんで朝食を食べて、小雨になるのを少し待ってから2Km離れてるポートアーサーの町へ車で向かいました。
私はポートアーサーは今は普通の町だと思っていましたが、廃墟とYHAくらいしかない寂しい町でした。ここは昔(1830~77年)、流刑場の流刑場だったのです。つまり他の流刑場で罪を犯した人が送られてくる最後の流刑場だったのです。今は廃墟になってますが、A$25の入場料を払えば、監獄や拷問部屋、独房などをガイド付で見学できます。また罪人以外にも病気の人や年寄りなどもここに住んでたらしく、その建物も見学できます。
ポートアーサーはタスマニアの負の歴史を示すものではありますが、囚人達をどうにか更生させようという試みが多くなされています。強制労働により手に職をつけて、社会復帰していった人達も多くいたようです。また凶悪犯罪者には肉体的拷問だけでなく、宗教ややすらかな日々により精神面からの更生も試されたようです。今日の監獄や精神病院で取り入れられている手法もあるそうです。
ここは監獄の町の後、早くから観光地としての産業を発達させたみたいで、その当時のパンフレットやお土産品なども展示してました。観光地としての歴史も長いため、いろいろ趣向が凝らされていて、入場料を買うと1人1枚のトランプをもらえます。このトランプと同じマーク&数字の囚人が強制労働(更生)させられているので、それを探しその囚人の一生を自分のことのように体験できます。また、ガイドツアーも付いているし、死体を埋めた島、少年流刑場のあった島のそばを船でクルーズするチケットも付いてます。A$25でこれだけ付いてるのは安いですね。