オーストラリアにはワイルドライフパークが多くあります。動物園との違いは、あまりオリで囲ってなくて野生に近い状態で動物達に触れ合えるということです。ここも多くのカンガルー、ワラビーが放し飼いで、餌を買って持ってると飛んで近づいてきます。その姿がとてもかわいい☆
ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!
そして名物は世界中でタスマニアにしか生息しないというTasmanian Devil:タスマニアンデビルです。タスマニアンタイガーが絶滅したので、オセアニアでは数少ない肉食獣です。だからさすがにオリで囲われていますが、いくつもデビルのオリがあります。タスマニアンデビルは子犬のようでとてもかわいいですが、餌の肉を与えると皆で引っ張りあって奪い合い、その姿は恐ろしくなります。デビルは小さい体なのにカンガルー、ワラビーやウォンバットまで食べ、その鋭い歯で骨まで全て食べつくすそうです。野生ではほとんど遭遇できず、巣へ行くガイド付ツアーはあるようです。
1日に3回くらいガイド付ツアーがあり、タスマニアンデビル以外にコアラ、ウォンバットについての説明と触らせてもらえます。夕方だったのでコアラは木の上をよく歩いてました。時々止まって考える姿がまたかわいいです♪ウォンバットは寝てたけどガイドが来ると起きてきて、オリの中をドタドタと歩き出しました。ウォンバットが活発に動く姿も初めて見たのですがかわいかったです。ウォンバットは走ると早いらしいのでぜひ野生のに会ってみたいと思いました。
その後16時過ぎに今日の宿泊予定地であるCradle Mountain:クレイドル山へ向けて出発しました。そして19時頃に無事着けたのですが、山だからか予想以上に寒くて私の持つテントと寝袋では凍死しかねないと思い、BunkRoomというログハウスみたいな2段ベッドが2つあるシェアルームに泊まりました。宿泊費はこの旅で一番高いA$33/人(約3,300円)でしたが、ドミが満員だかなかったかなので仕方なく泊まることにしました。やはり夜は超寒くて長袖を2枚重ね着しても足りないくらいで、部屋には暖房があったので快適に過ごせて良かったです。夜はポッサムも見かけました。
翌日(3/5)はまたまた雨が降ってたので少しやむまで待ってて、空が晴れてきたので小雨だったけど傘をさして、世界自然遺産にも指定されてるクレイドル山のブッシュウォーキングへ出発しました。その後晴れてかなり暑くなったのですが、また風雨になったりとその繰り返しで、山の天候の変わりやすさを実感しました。ブッシュウォーキングのコースはいろいろあり、自分でアレンジします。
私が選んだコースは、Crater Falls:クレーター滝を通った後、かなり急勾配のMarions Lookout:マリオンルックアウトまで登ってCrater Lake:クレーター湖を上から眺めた後、また下りてWonbat Pool:ウォンバットプールというウォンバットの巣があるらしい水溜りを通って、Lila Lake:リラ湖、Dove Lake:ダブ湖まで足をのばして駐車場へ戻ってきました。歩きながら野生動物を目を凝らして探しましたが、不運にもワラビーすら見かけませんでした。フンだらけだったので、夕方から夜には多数のワラビーやウォンバットを見れると思いますが。。11時過ぎから16時までの約5時間の行程でした。
その後、特に予定をたててなかったけど、急にSt. Clair Lake:セントクレア湖へ行きたくなったので明日出発するか、今日強行するか迷いました。セントクレア湖はクレイドル山からは南東にあるのですが、一度東の町へ戻ってから南下しなきゃいけないので5時間くらいはかかります。でも強行出発することにしました。この決断が良かったのか悪かったのかは分かりませんが、知らない土地の夜道を走るのことが無謀であることは間違いないでしょう。
そういう不安を持ちながらも出発直後、なんとっ!ついに野生Echidna:ハリモグラを道路そばで発見して、交通量も少なかったので近くに車を止めて観察&撮影できました♪背中のハリから灰色を想像してたけど茶色を探すのがコツです。あまりの感動でかなりの時間を費やしたため、エキドナ君も危険を感じてか?山の中へトコトコと逃げて行きました。エキドナはアリが好物なので、そのとがった口を土の中へ入れてアリを食べます。そして危険を感じると丸まったり、顔を土に潜らせたりして背中のトゲを立てて身を守ります。その姿は周りの草とも同化するので目を凝らさないと気がつかないかもしれません。写真だけでなく動画も撮りまくりました。
その後は陽も落ちて夜道の運転となりました。しかも、セントクレア湖へ向かう道はほとんどが未舗装のオフロードで、明かりは車のヘッドライトだけ。曲がり道はかなり直前になってからヘッドライトがポールに反射して見えるだけなので結構ドキドキです。対向車も後続車も全くなかったのは幸いでした。当然、人間も全く歩いてないのですが、野生動物はどんどん飛び出してきます!!一番多いのは、ワラビーか野うさぎ。そしてカンガルー、クオール(ねずみの大きいやつ。肉食らしい)も頻繁に飛び出してきます。
そして、野生ウォンバットも一度だけ飛び出してきました。すぐにブレーキを踏んで車を止めたので轢かずにすんで、ノソノソと車の目の前を走って横切りました。写真を撮りたかったけど暗かったのであきらめました。それ以外の動物達も対向車線をも使いながら、なんとか轢かないようにかわして動物負傷者ゼロを達成したと思います(^^)vふー。
でも危ない場面は何度もありました。カンガルーが車を横切っていったのでホッとして通り過ぎると、なんと!振り返って車の方へジャンプしてきたのです。急いでアクセルを踏んだのでぶつからずにすみました。クオールが道路の方を向いて今にも走り出しそうにしてる場面では、思い切ってアクセル踏んで走り過ぎました。もしクオールが走り出してたら轢いてたでしょう。実際に道路を走って横切ってきたクオールもいて、こちらも止まれないので運を天にまかせて走り過ぎてから後方を確かめると、なんとかタイヤをすり抜けて無事だった場面もありました(^^;ふー。
そしてセントクレア湖についたのは22時半頃で、既にインフォメーションや宿泊受付も終了してます。しかもとんでもなく寒かったのでテントで寝たら凍死しかねません。生き延びる方法は車中泊しかないと思い、ありったけの服を重ね着して更に寝袋に包まって車の中で寝たけど、それでも死にそうなくらい寒かったです。外には雪のようなものも降ってます。ちょっと外へ出てみると、かなりの数のポッサムが飛び跳ねてました。ゴミ箱から飛び出してきたポッサムには悲鳴をあげるほどビックリしました。でも寒すぎて写真を撮る気にもなれなかったのは今となっては残念です。
というわけで、この日はタスマニアに生息する動物をひととおり見れたラッキーデイ?でしたが、運がなければ大事に至ってたかもしれないので、あまり人にはオススメできません。でも個人的には夜行性動物遭遇ドキドキワクワクツアーって感じで楽しかったです。そして長い夜が終わって陽が昇ってくると、初めてセントクレア湖の美しさが目に飛び込んできました。