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ガラパゴス諸島は赤道直下にも関わらず南極からのペルー(フンボルト)海流の影響によって1年中温和です。この時期も昼は暑いけど夜は涼しかったです。
ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!
約500万年前に太平洋上で海底火山が噴火して誕生したと考えられる島々へついに来ました!一番近い南米大陸からも約1000km近く離れています。大陸から流れ着いた動物達が独自の進化を遂げ、その多くは固有種です。さてクイズ!ゆめぽろ丼、繁殖時期になるとオスがくちばしの下の赤い袋を膨らませることで有名な鳥の名は?
【概要・歴史、そして危機……】
ガラパゴス諸島は19もの島々からなる火山群島で、今なお火山活動が続いてます。「ガラパゴス」とは諸島内に生息している「ゾウガメ」という意味です。陸には大型肉食哺乳類がいないので、多くの動物達は天敵がいないか少ない状態で進化してきました。
1535年にスペイン人が探検した時は無人島でした。その後海賊達の隠れ島として利用され、その時やその後の捕鯨船より大量のゾウガメが食料として利用され続けました。そしてエクアドル領土となった後は軍基地建設などのためリクイグアナなどの住む場所が削られ続けました。
1835年にチャールズ・ダーウィンがビーグル号で約5~6週間、動植物の調査を行ないました。そして著書「種の起源」を著すのにとても役立ちました。それにより脚光を浴びたガラパゴス諸島は、1978年には世界遺産第一号として登録されました。しかし近年の観光客や人口の増加による開発、続けられる密漁、外来種(ヤギ、犬、猫…)の野生化、エルニーニョ現象による餌の不足などは、動植物に深刻なダメージを与えています。
特に人間が持込んだ外来種は生態系を大きく崩しました。ヤギは草を食べるので、同じく草食のゾウガメ、イグアナの数が激減しました。犬、猫はイグアナを食べ続けました。イグアナは天敵がいなかったため、突然現れた敵にも対処出来ず、動きがノロくて警戒心もないのであっという間に絶滅の危機に追いやられました。これら複数の要因からガラパゴスは危機遺産としても登録されてしまいました。
【観光方法】
このガラパゴス諸島は多くの離れた島で構成されていて島によって見れる動物が違うため、クルーズ船で島々を廻りながら野生動物を見るのが通常の観光方法です。しかし節約したいバックパッカーは自力で船を乗り継いで2~3島を廻ります。私はバックパッカーの武器時間を利用して、のんびり滞在型で現地情報を得ながらなるべく多くの動物を探してみました。
この方法だと見れない動物も出てきますが、そもそも全ての動物を網羅するためには6泊以上のクルーズ(Espanola島は必須。North Seymour島、Genovesa島、Fernandina島へも行くのがベスト!)に参加しないと難しいと思います。ちなみに現地(プエルト・アヨラ)の旅行会社で4泊5日のクルーズ船はUS$700程度だったので思ったほど高くないなと思いました。ただしチップ代(1日US$10~20)は別だと思うので要確認です。
おそらく一生に一度しか来ない場所なので、クルーズ船を利用して全てを見て帰る方がお得なのかも知れません。日本人にとってはそれほど高額ではないでしょう。仮にまた私がガラパゴスに行く機会があるなら、今度はエスパニョーラ島へ行くクルーズに参加したいです。
でも本当に重要なのはクルーズ船に乗って「どれだけ多くの島を廻るか」ではなく「いつ行くか」の方だと実感しました。個人的意見としては、4~7月がベストだと思います。主な理由としては繁殖期なのでより多くの動物が見れるし、求愛モードの独特な姿・ダンスなども見れるからです。1~3月も同様ですがアホウドリを見れる確率が低くなるようです。
私はまだまだ旅を続ける身なので少しでも節約したいし、何よりもゆ~っくりと動物達と一緒に過ごしたかったので格安で島を堪能しました。その17日間の滞在の様子を島別にお伝えしていきたいと思います。これから行く人への格安ガラパゴス観光マニュアルにでもなれば幸いです(^^)/
私が訪問した島は、サンタクルス島(バルトラ島も空港のみ利用)[旅行記]、イザベラ島[旅行記]、サンクリストバル島[旅行記]の3島のみ(各旅行記は今後2週間以内にはリリース予定)。
クルーズに参加しない場合はこの3島しか行けません。定期船が毎日運航してます。片道US$30とかなり高額で、しかも激揺れで船酔いするとかなり苦しいです。これら以外の島へ行きたいならクルーズ船と1日ツアーという方法があります。1日ツアーは船の大きさや人数によりUS$60~100。
1日ツアーで人気なのは高確率で野生リクイグアナや野鳥の見れるプラサ島(Plaza)、時期によりグンカンドリやアオアシカツオドリの求愛モードや野生リクイグアナを見れる確率の高いノース・セイモア島(North Seymour)です。島独特の野生リクイグアナの見れるサンタフェ島(SantaFe)、ペンギン、フラミンゴなどを見れて郵便局もあるフロレアーナ島(Floreana)へも行けます。
フロレアーナ島の郵便局は無人で回収者もいないそうです。どうやって届けるのかというと、善意の旅行者がポストをのぞいて、自国(やこれから行く国もOK?)の郵便物があればその国の郵便局へ持って行くのだそうです。それって届くのに要する日数は運しだいということでしょうか。マイナーな国への郵便物は数年かかるかも。切手代はここから郵便物を持っていった人の自腹ですが、クルーズ参加者なら金持ちなので余裕でしょ?という発想だそうです(^^;
私もアカアシカツオドリが見れるなら1日ツアーを利用したかったのですが、誰に聞いてもヘノベサ島(英語読みでジェノベサ島)でしか見れない!と言われたので諦めました。1日ツアーの比較的安い旅行会社として、銀行前のMoonRise社。多くのツアーやクルーズを扱ってるし、おばちゃんは忙しそうだけどとても親切でオススメかも。その近くのNauti Tourも安いツアーを多く扱ってるようです。
【諸費用について】
ずばり今回の全諸費用です。1人の17日分。エクアドルの公式通貨は米ドル。
ドル、ユーロ安によりこの時期、US$1=95~100円だったので超ラッキー♪
1)US$327:グアヤキルからの往復航空運賃(税金+燃料費US$42.6を込み)
2)US$117:入島料100+滞在管理費10+イザベラ入島料5+バルトラ空港から町へ
3)US$ 85:島間移動フェリー代(イザベラ往復55+サンクリストバル片道30)
4)US$135:宿泊費(個室1泊US$10が目安。イザベラのテント5。クリストバル安宿7)
5)US$ 18:観光費(ElChato,Grietasへの移動費、Tintrerasツアー10など)
6)US$ 58:食事費(グアヤキルで買出した食費。水代。夜はほぼ安食堂2.5)
7)US$240:スキューバダイビング2回で4本(ゴードン・セイモア140+キッカー100)
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合計)US$980:ダイビングしない人は7)不要で、その場合の1日当り費用はUS$43.5。
クルーズ参加者は3~6)不要です。その場合滞在日数を10日は削れるので宿泊費と食事費は合計約US$85です。よって3~6)の総経費はUS$188。クルーズ参加の場合はこの金額がクルーズ代+チップ代に置き換わります。
島への飛行機はエクアドルの首都キトかグアヤキルから、TAME航空、AeroGALなどで。グアヤキルからの方が常に往復で約US$50安いです。キト発グアヤキル帰着というもの可能でキト発着より少し安いです。航空料金はオンシーズーン(11~)とオフシーズンの2パターン。オフシーズンで往復US$280から。オンシーズンは+US$50程度。学割で約US$50安くなるけど、オンシーズンのみ適用とか29歳以下のみとか制限あり。この制限はかなりあいまいなのでオフィスに言って要確認。担当者により対応が違う場合もあるらしいです。
私はTAMEのホームページでネット購入しました。ネット購入は学割を使えません。11月のオンシーズンでもなぜかオフシーズンと同料金だったので料金が変更になる前に購入しました。そして1週間後くらいにコロンビアのカリのTAMEオフィスへ行って、予約確認してチケットをプリントアウトしてもらいました。
TAME航空は直前でも発着日の変更が無料で可能です。私は出発日の前日に熱が出たのでグアヤキルのオフィスへ行って2日後に変更しました。また帰着便もガラパゴス諸島のTAMEオフィスで変更出来ました。また急いでるのに直前チケットを買えなかった人は直接空港へ行ってキャンセル待ちを試みてもいいかも。先頭に並ぶと高確率で乗れるようです。実際私の乗った飛行機も満席ではなかったです。
ガラパゴス諸島には空港が2つあります。バルトラ島(サンタクルス島へ行ける)発着は毎日、サンクリストバル島発着は水金日の週3便のみ。私のオススメは、行きはバルトラ着、帰りはサンクリストバル発です。違う空港にすることにより島を往復する必要がなくなるのでUS$30の片道フェリー代を得するし体力的日程的にも楽です。また空港が町から近いサンクリストバルから帰る方が気分的時間的にも楽だと思います!
ガラパゴス諸島へ行くにはこの航空券代以外にもいくつか出費が必要です。まず行きの空港で滞在管理費US$10を支払って入島カードをもらいます。そしてガラパゴスの空港で入島料US$100の支払い。高額だけど野生動物・環境の保護にはお金がかかるから喜んで支払いましょう(^^)。ちなみに2009年早々には倍額になるとか、クルーズ船に乗船する人のみ別途税金がかかるという噂もあるようです。その他、イザベラ島の入島料US$5も出島の際に要求されました。
観光費としてはエル・チャト(野生ゾウガメ保護区)やGrietasへのタクシー代、やティントレラスのツアー代しか使いませんでした。あとは足で歩きました。いろんな見所へ行くにはかなり歩きます。体力に自信のない人はレンタサイクルも可能ですが、道が舗装されてなかったり、坂道がきつかったり、自転車進入禁止だったりするので意外と利用価値はないような気もします。
【島に生息する動植物】
ガラパゴス諸島は大陸とつながったことがないので最初は生物がいなかったけど、大陸から流れ着いた動植物が独自の進化を遂げて、その多くは固有種です。まず哺乳類はアシカなどの海洋生物を除くとほとんどいません。大陸から流れて辿り着けなかったのでしょうか。
大きな陸上生物としては爬虫類のゾウガメ、イグアナのみ。あとは鳥と魚。だから爬虫類と鳥類に興味がなく、ダイビングやシュノーケリングをしない人にとってはガラパゴス諸島は合わないかも知れません。
さて結論として私が今回見れなかった有名な陸上生物は次のとおり。
・ガラパゴスアホウドリ(Albatross)(エスパニョーラ島のみ)
クルーズでしか見れません。4-7月が繁殖期でベスト。8-12月がベター。
・アカアシカツオドリ(Red Footed Booby)(ヘノベサ島、サンクリストバル島北端など)
青足と違い赤足はとても珍しい。サンクリストバル北端はクルーズのみ。
・ガラパゴスコバネウ(Cormotoran)(唯一飛べない鵜(ウ)。フェルナンディナ島など)
外敵が少なく翼が退化。その代り水深30mまで潜れ、高速で泳げるらしい。
希少。イザベラ島でもクルーズでしか見れません。小羽鵜と書く?。
この他に運と時期により見れる次のイベントも見れませんでした。
・グンカンドリの膨らました姿(ノースセイモア島、ヘノベサ島など)
2~7月のシーズン中ならあちこちで見れるそう。時期なら見たかったです。
・アホウドリの求愛ダンス(エスパニョーラ島のみ。時期未確認)
4~7月?。翼を広げておじぎしたりする。この時期卵を抱いてたり雛もいるはず。
・アオアシカツオドリの求愛ダンス(あちこち?。時期未確認)
2~7月?。この時期かわいい雛も見れるかも。ダンスはアホウドリ以上という噂。
まぁ裏を返せばこれ以外の動物はクルーズに参加せずとも見れたというわけです。海の魚にも固有種がたくさんいそうですが興味が浅いため無視します。ガラパゴスシャーク、ハンマーヘッドシャークなどもダイビングした時に見れました。陸上・海中のどこで何を見れたのかはそれぞれの島の旅行記にて詳しく報告しますのでお楽しみに!
と言うわけで、クイズ!ゆめぽろ丼の答えは「グンカンドリ(Frigate Bird)」でした(^^)/
Gracias(グラシアス。スペイン語)「(最後まで読んで頂き)ありがとうございます」、
Buenas Noches(ブエナス・ノチェス)「おやすみなさーい」(-_-)zzz「コテッ」
ガラパゴス諸島の 安宿・ネット 移動手段 写真集・壁紙 動画集 (by ゆめぽろEarth)