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チクライヨで黄金文明シカン,シパン遺跡の王墓の骨やピラミッドを観光!ペルー旅行記

シカン博物館の逆さ王埋葬ペルー北部のチクライヨは20世紀末に発見された黄金の王墓で有名になりました。この時期、昼はかなり暑くて夜は適温でした。

ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!


クイズ!ゆめぽろ丼(解答は本文中)。チクライヨ周辺にはシカン・シパンの黄金文化の遺跡がいくつも発見されました。それらは離れた場所にあるのでまとめては行きづらいのですが、私は丸3日間で遺跡と博物館を全部でいくつ見学したでしょうか?遺跡に併設された小さな博物館も含めます。

2008/6/9の早朝、カハマルカからの長距離夜行バスで到着。バスターミナルからアルマス広場まで歩いて行きました。広場前のHotel Royalへ行くと閉鎖されていたので、あわてて調べなおしました。そこから4ブロックほど離れた場所にある、Hospedaje San Lucasには空き部屋があったのでそこに決めました。いい宿が少ない町だと思いました。
シパン遺跡の想像図 シパン遺跡の埴輪壷 シパン遺跡の王墓レプリカ
午前中は少し休んで、午後になってからアルマス広場の横のインフォメーションへ行き、周辺の遺跡観光について調べました。ツアーを薦められましたが見学場所の組み合わせがいまいちだったり、出発時間、値段などで不満があったし、マイペースで行けそうなので自力で回ることにしました。それぞれの遺跡へのコレクティーボ乗場は違うので、周辺地図をもらって情報を書き込んでおきましょう。
まずはMuseo de Sitio Huaca Rajada(Sipan)(シパン遺跡)へ。他と離れた場所にあるのでこの日に行っておくことにしました。コレクティーボはアルマス広場から東へ2ブロック行き、Av.Saenz Penaを北そして東へ約15分ほど歩いた先にある近距離バスターミナルから。AV.GRAUとAV.ORIENTEの交差点です。もっと近くにも乗場があるようなのでインフォメーションで確認して下さい。約1時間。2ソル(約70円)。
シパン遺跡の王墓レプリカ シパン遺跡の黄金装飾品 シパン遺跡のピラミッド跡
シパン王は、モチェ王国(紀元100~700年頃)の末期の王だと考えられています。墓は1987年に発見されたので、盗掘が少なくて多くの黄金が見つかりました。それらは現在、シパン王墓博物館に展示されているので翌日以降に見に行くことにしました。ここは実際に王墓が発掘された場所で、今は王墓のレプリカ(発見時と同じ状態に復元)と、少しだけ展示された博物館があるのみです。
それでも私は博物館の黄金よりも、実際にシパン王が眠っていた場所を見る方が歴史を肌で感じられると思い行きました。時間のない人や発掘現場より発掘物だという人なら、博物館だけでも十分満足かも知れません。
シパン遺跡では発掘跡で王墓のレプリカを見ましたが、それだけでも興奮します。副葬品で飾り付けられた王の周りには、複数の生贄も一緒に埋められています。また、人型の壷がいっぱい並べられているのは生贄の代わりで、日本の埴輪(はにわ)のようだと思いました。外には小山がありますが、これは砂のピラミッドだそうで展望台まで登れます。博物館には副葬品が少し展示されています。入園料+博物館:8ソル(約300円。学割で3ソル)。
シパン遺跡の王墓の跡 トゥクメ遺跡のピラミッド トゥクメ遺跡の壁画
6/10はまず、モチェ文明のMuseo de Sitio Tucume(Valle de Piramides)(トゥクメ遺跡)へ行きました。コレクティーボは、町の北のAngamosとManuel Pardoの交差点から乗りました。アルマス広場からここまで遠いのでMoto Taxi(バイクタクシー。トゥクトゥク。1ソル)を利用するものいいでしょう。トゥクメへは、1.8ソル、約50分で下ろされてそこから遺跡まで約20分歩きました。バイタクが来れば交渉してみてもいいかも。
トゥクメは、紀元後1200年頃から1370年代にチムーに滅ぼされるまで続いたランバイケ王国の遺跡だと言われています。26ものピラミッドがありますが、アドベ(日干しレンガ)で造られていたため、今はもう崩れてしまっています。昨日のシパン遺跡と同じく見栄えはそれほどよくないので、時間に余裕なければパスしていいかも。
ここにも展望台があり、上からは多数の崩れたピラミッドだけでなく、その奥の森や更に遠くには別のピラミッド(シパンかシカン?)も見えます。現在も発掘中です。ここの博物館の展示物が少ないですが、ピラミッドに施されてた壁画(レプリカかも)や土器、全景想像模型などが展示してました。入園料+博物館:8ソル(約300円。学割で3ソル)。
トゥクメ遺跡のピラミッド トゥクメのピラミッドから トゥクメのピラミッドから
そこから大きな道までモトタク(1ソル)で戻り、コレクティーボ(1.25ソル)でMuseo de Tumbas Reales de Sipan(シパン王墓博物館)へ行きました。世界的にも有名な博物館なので、まず建物が立派過ぎます。そして内部もペルーらしからぬくらい、きれいに展示されていました。写真撮影は全面禁止。入館料:10ソル(約380円。学割なし)。
ここには昨日訪問したシパン遺跡から出土した土器・副葬品・黄金などがこれでもかというくらい展示されてます。特に黄金細工はルパン三世が狙いたくなるくらい美しい宝です。、発掘当時の光景も再現されてました。これらは発掘時期が遅かったため、インカ帝国やスペイン侵略者などに持ち帰られずにすんだのが幸運でした。ちなみに、インカ帝国が持っていた金も大半はインカ以前の文明を征服して得られたものだそうです。この博物館は必見!
そこから数ブロック歩いたとこあるMuseo ArqueoLogico Nacional Bruning(ブルーニン博物館)へも行きました。モチェ、チムー、チャビン、ヴィクス、チャチャボヤスなどの各文化の土器・織物・装飾品が展示されています。少しだけ黄金細工も見ることが出来ます。
トゥクメ遺跡の発掘作業 シパン王墓博物館 ブルーニン博物館
チクライヨの町へ戻ってくると、夕食を食べに行きました。宿のスタッフにおいしいセビッチェの店を教えてもらいました。アルマス広場からAv.Jose Baltaを南へ2ブロックのRestaurant Romanaです。調べたら歩き方にもロンプラにも乗ってるので観光客向けのレストランでしたが。
そこでは2人でCebiche Mix(セビッチェミックス)(タコ・えび入りセビッチェと蒸しガニ、サラダ)と、Picante de Langostino(ロブスター入りピカンテ、ライス、サラダ)と、インカコーラを頼みました。ロブスター料理は想像とは違い最初はがっかりしたけど、カレーに似たピカンテはおいしくてクセになりそうでした。セビッチェもこれまで食べたものよりは繊細な味付けでおいしかったです。でも高い割にはボリュームなかったかも。バナナとトウモロコシのフライが付いてきたので良かったです。全部で33ソル(約1300円)。
6/11は、午前中は宿で洗濯したりパソコンしたりしてました。バス会社へ行ってその日の夜行バスチケットも買って来ました。午後、パッキングしたバックパックを宿に預けてから、まずシカン遺跡へと向かいました。
バナナ、コーンのフライ セビッチェ、湯でカニ ロブスターのピカンテ!
シパン遺跡へ行ったのと同じ近距離バスターミナル(上参照)からBATAN GRANDE行きのバスに乗り、Santuario Historico Bosque de POMACで下ろしてもらいましょう。ルイナス・シカン(シカン遺跡)でも通じるかも知れませんがシカン博物館と間違えられるので、POMAC(ポマックの森)という単語は言った方がいいかも。約1時間。3ソル。
シカン遺跡は見栄えも交通の便も悪いし、出土品は全てシカン博物館に展示されているので観光客はあまり訪れないようです。受付でサインする台帳を見ても週に数人しか見学に来てないことが分かります。日本人の名前もほとんどないので、数日後に来たヨシコさんは台帳の私の名前を覚えていてくれ、クスコで初顔合わせした時に話されてびっくりしました(^^)
受付を済ませると施錠された門前でモトタクを待ちます。約20分後にやってきたおじさんと交渉して、2人で15ソル(約550円)とペルーでは高額だったけど引き返すことも出来ないのでOK!して出発しました。入園料は支払わなかったので無料だと思います。門を入ると森を走りますが、地面は砂漠っぽい砂で、しかもこれは川の跡だそうだから不思議です。
シカン遺跡のピラミッド シカン遺跡の建物跡 シカン遺跡の建物跡
シカン遺跡にもいくつかピラミッドがあります。1911年11月に島田泉氏率いるシカン遺跡調査団とTBSなどが人骨や大量の黄金を発掘した、Batan Grande(バタン・グランデ)のHuaca de Oro(黄金のワカ)が特に有名です。
シカンは紀元750~1375年頃に栄えたインカを超える黄金文明だったと考えられています。リマの黄金博物館などで見てきたTumi(トゥミ。豊穣祈願ナイフ)を含む金製品の多くはシカン時代のものだったという説もあるそうです。
さてこの遺跡でもシパン同様に、崩れたアドベのピラミッドを見ました。そして登りました。また、発掘作業中なのか発掘後なのか分からないけど、掘り起こされた建物跡を見れました。ピラミッドよりはきれいに残っています。いくつもの部屋が区切られてる様子も分かりました。もっと発掘が進むと建物の全容が見えてくるかもしれません。
シカン博物館に島田泉の名 シカン博物館の逆さ王埋葬 シカン博物館の黄金王想像
入口まで戻って来るとモトタクのおじさんに支払い、急いで道へ出てタクシーを探しに行きました。既に16:20過ぎだったので、17:00に閉館の博物館へ行くには無理があったけど、乗せてくれたタクシー運転手がかなり飛ばしてくれたおかげで16:40に、Museo Nacional Sican(シカン博物館)に到着。急いで見学開始。
シカン遺跡で発掘された権力者の墓が、立体で再現されてて興味深かったです。この王と思われる人物が黄金マスクや黄金の小手など装飾品を付けているのはよくあることですが、なんと逆さまになって埋葬されていたそうなのです。周りには生贄か家族も一緒でした。その他にも装飾品で飾り座って埋葬されてた墓も再現されてました。黄金製品もたくさんあったので本当はもっとゆっくり見たかったけど、興味ある物だけゆっくり見て閉館時間の17時過ぎには出ました。
チクライヨへ戻ると急いで夕食を食べました。昨日のレストランと同じ通り沿いの数ブロック南で客引きしてた店に入りました。海鮮チャーハンと、Chicharon Mix(豚と鳥の唐揚げ定食)を2人で食べました。計20ソル(約750円)。
シカン博物館の黄金カップ シカン博物館の黄金仮面 チチャロンは豚の唐揚げ
そして宿へ戻ってバックパックを受け取ってから、バスターミナルへ歩いて行き、リマ行きの長距離夜行バスへ乗り込みました。翌朝リマに着き、1日リマで遊んだ後に再び夜行バスでアヤクーチョへ向かいました。
と言うわけで、クイズ!ゆめぽろ丼の答えは「遺跡3つ、博物館5つ」でした(^^)/
Gracias(グラシアス。スペイン語)「(最後まで読んで頂き)ありがとうございます」、
Buenas Noches(ブエナス・ノチェス)「おやすみなさーい」(-_-)zzz「コテッ」

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