ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!
この時期のイエローナイフは、寒くなくてとても過しやすいです。でも夜は寒い。2007/8/15(もう8/16)の深夜24時過ぎに、バンフからのグレイハウンドバス[詳細]で、イエローナイフへ到着しました。バンフから乗ったグレイハウンドは、ヘイリバーという町までしか行きません。そこからはフロンティアコーチラインというバスが待っていたので、それに乗り換えました。このバスは季節により運行曜日が決まってるので、事前に確認してから来ないとヘイリバーで宿泊する必要がでてきます。
フロンティアコーチラインのバスは、グレイハウンドのディスカバリーパスが使えなくて別料金だと言われてしまいました。バスはGreat Slave Lakeという湖の手前で止まりました。そしてしばらくすると向こう岸からフェリーがやって来て、バスごとそれに乗って向こう岸へ渡りました。乗車代にはこの渡航代も含まれているから高いのかも。湖を渡ってしばらくすると、バスから煙が出てきたので小さな町で停車して、乗客をみな降ろして、JAFのような人を呼んでました。こんな人里離れた場所でもすぐに駆けつけるのはすごいネットワークだと感心しました。さすが車社会!
結局、タイヤ周辺に消火器をかけたり、なんだか部品を取り替えたりとかして、2時間半後くらいに無事?に出発しました。ちなみにその小さな町には、イヌイットという先住民のような顔をした人達が多くいて、立ち往生したバスや外国人を珍しそうに見学していました。すぐ側のスーパーはなぜか「バスがトラブルを起こしてるので今日の営業は終了です」みたいな張り紙をして、まだ閉店時間じゃないのにさっさと閉めてました。地元住民が抗議してもとっとと帰り支度して自転車で帰りました。
そんなわけでイエローナイフには、予定より2時間半以上も遅い深夜24時過ぎに着いたのです。イエローナイフまでの道は自然の中を通って来たので、途中、バイソンの群れがいたり、鹿(カリブー?)がいたり、熊も見えたそうです。
イエローナイフには安宿がないと聞いていたので、途中の町から電話して、歩き方に掲載されてる一番安いモーテルRed Coach Inn[場所・料金等]を予約しときました。一番安いといっても1部屋US$150もします。とんだ出費なので明日は車中泊とかを考えようと思いました。ロンリープラネットとかなら安宿情報あったのかな。深夜だったのでモーテルのスタッフも寝てたみたいですが、なんとかチェックインして特大ベッドをぜいたくに使って(-_-)zzz「コテッ」と寝ました。
8/16の朝起きるとフロントで無料ワイヤレスのパスワードを教えてもらい、昼過ぎまでチェックアウト後も廊下とかでネットしてました。昨晩は足がなくてオーロラを見れなかったので、今晩はなんとしてもオーロラを見たい!と思って、レンタカーを借りることにしました。そしてBudgetで予約してみたけど電話すると当日ネット予約は受け付けないと言われました。それならネット予約できないシステムにしてほしいですね。
他のレンタカー会社を調べるため、インフォメーションへ行ってみました。町の端?にあって分かりにくい場所です。安宿を調べたけどやはりありません。係りの人に言うと、無料で黄色いナイフ(イエローナイフ?)のピンバッジを、US$1で北緯60度到達証明書をもらえました。プチ博物館もあって、グリズリーやカリブーその他の野生動物の剥製などが見れます。また、オーロラについての解説ビデオ(日本語もあり)を大型スクリーンで見れました。それでオーロラについて簡単に勉強しました。
オーロラは北や南の極に近い場所にある、オーロラベルト(オーロラ・オーバルとも言う)という地帯でしか見られません。ここイエローナイフは常にオーロラベルトの中にあるという感じなので、ほぼ1年中オーロラを見れます。オーロラは寒い時期しか見れないと思われがちですが、実際には気温には関係なくて1年中見れます。ただし夏は白夜があるため夜も明るすぎてオーロラが見えないのです。白夜が終わる時期、8月下旬~9月頃には深夜遅い時間(24~3時頃)ならきれいなオーロラを見ることが出来ます。9月下旬~10月は吹雪く時期なので観察しにくい時期みたいです。大気や磁場の関係などで1年で最もきれいなオーロラが見れるのは、この9月と3月頃だそうです。
冬は夜が長いため、オーロラを見れるチャンスも時間も長いので、マイナス40度とか50度とかになる時期でも多くの観光客がやってくるのです。でも聞いた話では、冬にやって来るのは日本人ばかりで、アメリカ人などは寒くなく周辺の紅葉もきれいな9月にやって来てオーロラを観察するそうです。日本でも最近になって秋のオーロラツアーが始ったそうですが、まだ知名度は低いのでしょうね。
せっかくなので、オーロラのうんちくをもう少し(^^ゞ。オーロラ(英語ではNothern Lights)とは、太陽風の粒子が地球の磁気圏で電子衝突を起こすことにより生ずる光です。太陽が活発な時期には、赤いオーロラも見れるけど、それは通常の年ではごくまれです。次は2011年だかそのへんの年に太陽が活発になるので、赤オーロラを頻繁に見れるそうです。また、オーロラの強弱はネットでも公開されてて、これをチェックしてから行くと確率は高いみたいです。ただし、あくまでも予測だし、当日の天候が晴天で雲がない状態でないと、いくら強いオーロラでも見れないということは理解しておいてください。
◆オーロラ予測HP://www.gedds.alaska.edu/AuroraForecast/
とゆーことで、インフォメーションからナショナルレンタカーという会社へ電話すると、10分くらいで迎えに来てくれました。そして空港(近い)へ連れて行かれて手続きを済ませて、無事レンタカーを借りました。一番安い料金だったからか、車はボロかったけど、町の周辺しか乗らないので気にはなりませんでした。レンタカー屋はフレンドリーな感じで、オーロラをきれいに見れるポイントも教えてもらいました。やはり町の明かりが邪魔しない場所まで行った方がよく見れるみたいです。
イエローナイフでは夜まで暇なので、オールドタウンの方へ歩いて行き少し観光することにしました。このへんにはネイティブの集落もあるそうです。ネイティブアートの描かれた小山もありました。ザッロックという小さな岩山があったので登ってみました。すると、イエローナイフの町が見渡せていい眺めでした。地元の家族も登ってて、大きなカナディアンハスキーも一緒だったので写真を撮らせてもらいました。ハスキー犬はこのへんではよく見かけます。たぶん冬には雪が積もるため、犬ゾリを利用することになるのでしょう。
日が落ちる頃になると、レンタカー屋で教えてもらったオーロラポイントへ行きました。町からは北にあり、Highway No.4 Ingraham Trailという半未舗装道を少しだけ郊外に抜けた場所に、湖にかかった橋があります。その橋を渡ってすぐ右折すると、湖に面した小さなキャンプ場があります。その場所に車を止めて、きれいなサンセットを眺めました。しかしサンセットはなかなか終わりません。もう白夜の時期は終わってるはずだけど、陽が落ちるのはまだ遅いようです。陽が落ちた後も周辺は明るいままなので、暗くなるまで車の中で寝てることにしました。私の他にも1組だけ、オーロラを見に来てる欧米系?の若者グループ4人組みがいて、キャンプファイヤー炊いてアルコールを飲みながら騒いでました。しかし全くオーロラが出ないので、深夜24時頃にあきらめて帰って行きました。
太陽の光が届かなくなって暗くなったのは、もう深夜1時を過ぎてからです。この時期でも夜はかなり寒いので、日本の12月初め頃の服装は必要かも。空には雲はないのに、オーロラは見えません。今日は見えない日なのかもしれないとあきらめかけた深夜2時過ぎ、緑の縦すじのような光がうっすらと出たかと思うと、あっという間に空一面が緑の光に満たされました!これが人生で始めて見るオーロラ[詳細](Nothern Light)ですっ!!オーロラは1秒とて同じ形のまま止まることはなく、海の波のように常に動いて形を変えていきます。まるで生きてるみたいです。試みたのですが残念ながら、私の持つデジカメでは暗すぎて動画を撮影出来ませんでした。写真も広角が足りないし、三脚もないので充分満足できる撮影は出来ませんでした。だから、目に焼き付けました(^^)v
オーロラは爆発的に空1面に輝いたかと思うと、あっという間に消えたりします。そして約1時間の間に3回くらいピークを迎えてからは出てこなくなりました。もう深夜4時前になってたので、太陽光が少し出てきました。何だか分からないけど、光の稲妻みたいな?プラズマみたいな?現象が見れたので、それも写真撮影しました。そしてそのまま車の中で朝まで寝ることにしました。
8/17の朝は太陽の眩しさで目を覚ましました。そしてそのまま車で州立法議事堂へ見学に行きました。イエローナイフはカナダのノースウェスト準州の州都です。ここでは1.3カラットのダイヤが着いた杖を見れるそうなのですが、この日は議会が開催されていて、杖は議場に持ち込まれてたためじっくり見れませんでした。歩き方によると議会は年5回開催…と書かれてるのですが、この日が偶然にもその5回のうちの1回なのか、臨時開催なのかは分かりませんがものすごい確率で的中しちゃったなぁと思いました(^^ゞ。議場の床には、大きなシロクマの毛皮が敷かれてました。イエローナイフからもう少しだけ北へ行くと北極圏なので、どこかでシロクマを見れるのでしょうか。
それからノーザンヘリテージセンターという、ノーザンウェスト準州のことが展示されてる博物館へも行きました。グリズリー、バイソン、シロクマ、カリブー(エルクとはまた違った北の地方に多い大きな鹿)などの剥製や、ネイティブの種族がムースやカリブーの皮で作った巨大カヌー、民族衣装、ティーピーという住居用の巨大テントなど、いろいろなものが展示されてて面白かったです。
イエローナイフにはあと1泊くらいしてオーロラを見るつもりだったけど、グレイハウンドのディスカバリーパスの期限が8/20だったため急いで出発することにしました。期限切れまでにグレイハウンドバスの終端地点である、ホワイトホースまで行きたいと思ってたので。それで1日早くレンタカーを返し、返金してもらいました(実際にはカード引き落としなので金額修正のみ)。そして夜行バスまで時間を過ごすため、バス乗場の近くのマクドナルドへ送ってもらいました。しばらくそこでPCで日記を書いたりして過ごしてましたが、ネットも使えないし電源もないしおまけにエアコンが寒すぎたため、居心地はかなり悪かったです。
PCの電源が切れた頃に、バス乗場の目の前にあるバー兼レストランへ移動しました。バックパック背負っての来店はかなり目立ちましたが、気にせずに電源のある近くに席を確保してPCは充電し、ピザとビールを注文して、夜行バス出発時間まで居座ることにしました。22時を過ぎた頃から店はかなり込み始めて、店の中央ではダンスが始ったりして賑やかになってきました。私のバックパックは邪魔っぽかったけど、深夜24時まで居座ってから、夜行バス乗場のシェル石油前へ移動しました。
そして行きと同じフロンティアコーチラインのバス[詳細]に乗り込み、とりあえずヘイリバーへと出発しました。
それでは、おやすみなさーい(-_-)zzz「コテッ」