ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!
高度が約2100mを超えるサンクリはこの時期、昼はまぁ暖かいけど夜は日本の真冬なみの寒さでした。2007/11/4の朝、オアハカからの長距離バスで、サンクリへ到着しました。バスを降りた瞬間、寒さで震えました。ケンさんと一緒にタクシーで日本人宿カサカサへ行き、チェックインしました。
宿ではちょうどチェックインしたばかりのエミさんもいたので、ケンさんとも一緒にさっそく先住民の村へ行くことにしました。あまり事前に調べてなかったので、とりあえず日曜市(ティアンギス)が見れる4つの村を廻ってみることにしました。乗り合いバスかタクシーで行くことになるので割り勘することを考えると、4人集めて行くのがベストです!乗り場はメルカドの更に北に集中しています。
マヤ先住民の村々[観光詳細]はサンクリ周辺にたくさんあります。村によって違う民族衣装を着てるので、それを見るだけでも楽しいです。しかし人や建物内での写真撮影は周りの人達の許可を取ってからでないと、カメラを取り上げられたりするので注意しましょう。
まずはパンテロー村へ行きたかったけど、途中で橋が崩れてたので乗ってたタクシーを降ろされ、向こう岸へ渡ってから違うタクシーに乗らざるを得ませんでした。だからタクシー料金が倍かかってしまい、なんだか騙された気分です(>_<)。
パンテロー村はかなり山道を走った場所にあります。とても素朴な村です。観光客慣れしてない雰囲気がいいかも。村の奥にあるタコス屋はメキシコ最安値でしかもおいしかった♪です。
下のアクテアル、ポロー、ヤブテクルムは帰る途中にあるので同じ日に廻った方が効率的です。この日は死者の日のあった週末だからか、日曜なのにどの村もティアンギスを大きく開催してなくて残念でしたが。
アクテアル村は、虐殺の記念碑のみを見学。1997年12月22日に、45人の避難民が虐殺されたらしいですが、詳しいことは分からずでした。
ポロー村は、サパティスタ支持派の村で、村内を歩くためにはオベンティックという村であらかじめパーミット(許可証)をもらう必要があります。素朴な村で、サパティスタ関係のアートも多くゲバラの顔もありました。
ヤブテクルム村は、道路沿いに大きなバスケットコートがあり、地元民が遊んでいます。ちょっと奥へ行くと、青くて素朴な教会があります。民族衣装を着てる人も多いです。トルティーヤが安くて、MX$8(約90円)で山盛り(何枚か分からないけど大量)変えました。民家の人にトイレも無料で貸してもらえました。自然のトイレなのでバケツで水を流す必要があったけど、とても親切な家庭で民族衣装を着た姿を撮影させてもくれました。
それだけの4村を廻ってサンクリへ戻ってくるともう夕方で、買出しをしてから宿へ帰りました。カサカサもメキシコシティのペンション・アミーゴと同じように日本人宿なので、基本的には日本人しか泊まってません。海外でわざわざ日本人と会わなくても…という意見もありますが、情報収集や旅の息抜きなど、私はこれからも利用したいと思ってます(^^)
11/5も昨日と同じようなメンバーで、サパティスタ(国民解放軍)のオベンティック村[観光詳細](EZLN in Oventic)へ行きました。
1994年1月1日、サパティスタ国民解放軍(EZLN)と名乗る謎の黒い覆面集団が、メキシコ南部のチアパス州の4つの都市を占拠しました。メキシコ連邦政府はテロとして陸空軍で制圧しようとしたけど、国内外からの批判も考慮してわずか12日で停戦しました。現在も停戦中です。
このゲリラ集団が世界中に注目されたのは、彼らがメディアを最大限に利用したからです。メキシコでは黒い覆面で目だけ出したアートをインターネットだけでなく、Tシャツや人形などで何度か見かけました。彼らが目指してるのは先住民族の自決(独立)ではなく、メキシコという国の中での先住民の権利擁護みたいなものだそうですが、詳細は私も勉強不足でよく分かっていません。。
ちなみにサパティスタとは、メキシコ革命の英雄サパタの思想を受け継ぐ者として命名したそうです。オベンティックはサパティスタの広報みたいな村なので、観光客も入ることが出来ます。村の入口で黒い覆面の男にパスポートを渡してしばらく待ってると、村の中の小屋へ連れて行かれました。
そこで一次面接として国籍、名前、職業などを質問されたけど、1人だけ答えると残りの日本人も同時にOKとなりました。次に違う小屋へ連れて行かれ、二次面接を受けました。この日は日本人4人で行ったけど、誰もスペイン語を聞き取れず、さすがに覆面3人もあきれ気味で一番若い面接官に「あとよろしく!」って感じでした。
たぶん、この村へ来た目的は?などいくつか質問された気がしたけど、全く何も回答できずにいたらついにあきらめてくれました(^^;。そしてこちらからの質問は?と聞かれたのでないとも言えず、その辺を歩いてる鶏を食べてるのか?自給自足か?など、簡単なスペイン語で聞けるだけの質問をして面接をパスしました。面接をパスするとあとは自由に村を見て廻れます。
覆面してない人間の写真撮影はNGだけど、それ以外なら大丈夫でした。覆面してる人達なら許可をもらえば一緒にも写れますが、一番撮影したかった覆面女性には撮影許可をもらえませんでした。村内には学校や病院のような建物もあり、多くの壁面アートも見れました。キューバ革命などで有名なチェ・ゲバラのアートもありましたが、これは社会主義に啓蒙してるというわけではなく、革命家ゲバラを尊敬してのものだと思います。
学校などの建物を写真撮影してたら、そこで学んでる子供や教師まで写ってしまうため、撮影はダメだと注意されてしまいました。村内ではサパティスタ関連グッズもいろいろ売ってましたが、サンクリストバルよりも高いと思いました。ここでの売上げもたぶん活動資金にしてるのでしょう。
その後タクシーで、サンアンドレス・ララインサール村へも行きました。織物で有名な村ですが、日曜市(ティアンギス)以外の日はとても静かです。私も平日行ったので日曜の賑やかさは体験出来なかったけど、村の奥の織物工房ではカラフルな民族織物を見せてもらえました。
11/6は昼前から出かけて、スミデロ渓谷とチアパ・デ・コルソ[観光詳細](Canon del Sumidero & Chiapa de Corzo)へ行きました。スミデロ渓谷のボートツアーは10人くらい集まるまで出発しないので、平日なら午前中に行った方がいいと思います。
スミデロ渓谷はダイナミックな大渓谷で、スピードボートによって廻ることが出来ます。ポートツアーは約1時間半で、大渓谷を疾走します。景色がきれいだし、かなりのスピードで走るので風が気持ちいいです。渓谷はずっと同じ風景ではなく、切り立った崖がせまってくることもあれば、森のような場所もあります。滝を下から眺めるのもきれいでした。
ワニも何度か見ることが出来たし、サギ?のような鳥やペリカンがいた時もボートを止めて見せてくれました。誰が祭ったのかマリア像が置いてある場所もありました。ボートはダムまで行くとUターンして出発点まで戻ってきます。ボート乗場にあるみやげ店は意外と安かったです。特にサパティスタグッズはオベンティックよりもここで買った方がいいかもしれません。
スミデロからミニバスで、近くの古都チアパ・デ・コルソへも行きました。それほど大きくないコロニアルな町です。ソカロには時計台があり、その周りは観光客用の店が並んでます。ラカ博物館では、先住民が作った物を見れますが、日本風のものもあって面白いです。町の中心地から少し離れるけど、徒歩15分ほどで廃墟の教会へ行けます。本当にぼろぼろに崩れ落ちた教会は雰囲気が出ててよかったです。そこから町を一望も出来るので、オススメの場所です。
11/7は休養日ということで宿でのんびりしてました。
11/8は乗馬ツアーに参加しました。これはMX$90(約1000円)しますが、往復で1時間半づつも馬に乗れて、サンファン・チャムラへ寄って1時間くらい村を見学した後、サンクリへ戻ってくるツアーです。静かな馬に乗って山道を歩くのは気持ち良かったです♪自分の馬に愛着もわいてきます。でも次の日は筋肉痛かも(^^;
サンファン・チャムラ村は、サンクリ周辺で最も有名な日曜市が出る村です。平日でもそこそこ賑やかです。無料で写真撮影させてくれる人も他の村より多かったです。村の中心にある教会の中は、床全面にロウソクが灯されてて神秘的なので必見です!ただし写真撮影は絶対禁止。過去に撮影して殺された観光客もいるという噂も聞いたので本当に注意!!
その日はサンクリへ戻ってから、バスに乗ってシナカンタン村へ行きました。でも本当はサンファン・チャムラと同じ方向にあるので、乗馬ツアー終わってサンクリへ戻る車で途中で降ろしてもらった方が効率いいかもしれません。シナカンタン村は、小さな村だけど教会と礼拝堂の中はきれいです。青っぽい民族衣装もよく織り込まれてて、写真撮影を許可してくれる人も多いです。機織りしてる家では、かなり安くで質の良い織物を買うことが出来ます。
11/9も宿でのんびりして、情報ノートをコピーしたりして明日からの移動の準備とかしました。夕方からサンクリ内でまだ見てない場所を宿で借りた自転車で走り回ったりもしました。
11/10の早朝、バスターミナルへ行って、次の都市パレンケへ向かう長距離バスに乗りました。これからいよいよマヤ遺跡だらけです☆
それでは、おやすみなさーい(-_-)zzz「コテッ」