ゆめぽろ(@yumepolo)です。こんちはっ!
さてクイズ!ゆめぽろ丼、ガラパゴス固有種で求愛ダンスや直角ダイビングによる魚捕獲が得意な愛嬌のある青い足の鳥の名は?この鳥は他の島でも人間の住むエリア近くにたくさん生息してるので、アシカ同様に最も見つけやすい野生動物ですが、サンクリストバル島では数cmまで迫ることが可能です!
2008/11/18の夕方、エクアドル、ガラパゴス諸島のサンタクルス島からのフェリーで港へ到着しました。波が穏やかだったのでそれほど揺れなかったです。途中、数匹のイルカがジャンプする姿が見れてラッキー♪時期によるとクジラも見れるそうですので、体調が良ければ少し寒いけど外の席もオススメかも。
このフェリーでは偶然に日本人女性と乗り合わせ、港町プエルト・バケリソモレノでの宿を一緒に探しました。1軒目は同じフェリーに乗ってた客が最後で満員になったので、2軒目のサンフランシスコへ行きました。個室はなかったので屋根裏の5人用の大部屋に3人で泊まることにしました。1人1泊US$7はガラパゴスでは安い方だし。
この日はすぐに暗くなったので海岸沿いにたくさんいるガラパゴスアシカを見に行きました。宿から徒歩30秒で20~30頭はいるアシカを触れる距離(触るのはダメ)で見ることが出来るのはとても恵まれた環境だと思います。このサンクリストバル島ではアシカを毎朝、毎晩見てました。それ以外の野生動物もたくさん見れました。場所別の概要は以下のとおりです。
食事は他の島と同様、超昼は動き続けてるのでパンやお菓子で済ませて、夕食だけは安食堂でUS$2.5の定食を食べました。南米でよくあるタイプの定食で、スープ、ジュース、ライス、サラダ、牛肉か鶏肉です。ちょっと足りないなと思う時は、ポテトフライを屋台で買って食べました。最終日のみ奮発して少し高め(US$5~8)の魚フライや丸っこいエビフライを食べました。
11/23にはついにこのガラパゴス諸島を去ることにしました。16泊間の野生動物との接触、地元民とのふれあいは本当に夢のようでした。南極豪華客船[旅行記]、ディズニーワールド[旅行記]、グレートバリアリーフでのダイビングクルーズ[旅行記]などを凌ぐ正夢になりました。だから去り難い気持ちも強かったけど、世界にはまだまだ行きたい場所があるので気持ちを振り払って出発することにしました。
この日は6時前に目が覚めたので海岸にいるアシカ、アオアシカツオドリたちにお別れを言いに行きました。赤ちゃんアシカがいつものようにごろごろしたり、お母さんアシカのお乳を飲んだりしてました。ボスアシカは早朝からパトロール。アオアシカツオドリは相変わらず求愛ダンスを踊ってくれなかったけど毛づくろいがかわいかったです。
宿へ戻りパッキングしてから、1時間以上時間があったのでTijeretas上のMiradorへグンカンドリたちを見に行きました。期待してた赤袋はやはり膨らましてなくて残念。Puerto Mannへも寄って、最後にボスアシカに挨拶してから、アシカファミリーも眺めました。
そして宿へ戻りバックパックを担いで空港へ。もちろん海岸のアシカたちをもう一度見て行きました。空港へは徒歩で約20~30分。タクシーでも行けるけど最後にガラパゴスの風景を見ながらゆっくり歩く方をオススメします。空港近くの壁は描きかけの動物達の絵がありました。そして学校っぽい中にはグンカンドリ型のボックスに入ったマリア像がありました。空港ではスタンプを押してもらおうとしたけどダーウィン研究所と同じだったのでやめました。そして12時発の飛行機でエクアドル本土のグアヤキルへと戻りました。
【町の前の海岸】
宿から徒歩30秒で行ける砂浜にはガラパゴスアシカのコロニーがあり、1日中たくさんのアシカを見ることが出来ます。特にこの時期は赤ちゃんアシカも多かったのでお母さんアシカに甘える様子も見れて飽きなかったです。一番多い時間帯は海から戻って来てる夜です。逆に太陽の出てる時間帯には狩りや遊びに出てるアシカが多いので砂浜には少なめです。
コロニーには一定距離ごとにボスアシカがいます。体がとても大きいオスで真っ黒なのが特徴。1コロニーには数頭のメスと赤ちゃん、子アシカで約10~15頭程度います。いわゆるハーレムですね。ボスはたまにメスに甘えに来ます。それ以外の時間帯にはほとんどパトロールしてます。大きな雄叫びを上げて海を左右に行ったり来たり、又は陸で遠くを眺めたりしてヨソ者が進入するのを見張ってます。
それだけ見張ってると侵入者はいないかというと意外と多いのです。ボスの隙をついて同じような大きい黒オスがやって来ます。それに気づいたボスはまず雄叫びを上げてからものすごい勢いで侵入者に迫ります。ほとんどのオスはその勢いにビビって逃げていきます。そしてボスは勝利の雄叫びを上げます!
しかし力に自信のありそうなオスは勝負を挑むことも多いです。そうなるとお互いに走って勢いをつけてぶつかり合います。そして上半身というか頭から首のあたりで何度もぶつかり合って力比べをします。たまに噛んだりもします。その様子は野性的でとても興奮します。
やがて劣勢になったオスが退却していきます。勝った方は追い討ちをかけて追いかけます。退却したオスはそそくさと泳いだり走ったりしてボスの目の届かない距離へ逃げていきます。時にはボスだった方が負けてしまうこともあります。これが強い遺伝子を残す大自然の法則だとは言え、負けたアシカはとても気の毒で同情してしまいます。
でもこれで全てが終わったわけではありません。負けたアシカは少し休んでからまた勝負を挑んだりして来ます。その勝負で大逆転するパターンも何度か見ました。不意打ちのような感じで遠くから勢いを付けて来て、あっという間に勝利した元ボスもいました。1時間ちょっと見てるだけでこんなドラマがいくつも繰り返されるので目が離せません。
メスアシカは交代した新ボスをだいたい受け入れるようですが、たまに嫌がるメスもいてボスが近づくとどんどん離れて行きます。そうなると新ボスは悲しそうに鳴いてまた少しづつ追いかけます。赤ちゃんがいる場合はそんなメスを必至に追いかけます。
赤ちゃんや子アシカはほとんどメスアシカのそばで寝そべったり、お乳を飲んだりしてますが、親から離れて人間の近くへやってくる奴もいます。砂浜ではなくコンクリートの場所まで登ってきて寝てる奴もいます。アシカは寝てる間も寝返りを何度もうつようで、右に左にごろごろする様子がまたかわいいです。たまに横ヒレを上げたりもします。
昼夜を問わずごろごろしてるのですが、特に夜はたくさんのアシカが寝ています。しかし夜になると地元の子供が爆竹で遊び出すので、その周辺にいたアシカはなるべく離れようと移動を始めます。滞在時に開かれた地元民によるコンサートやコンペもうるさく感じるようで移動を始めます。眠りを妨げられたアシカはかわいそうです。地元民の遊びを規制するのもかわいそうだけど、海から離れた場所で遊べるように何か対策を講じて欲しいです。入島税US$100を有効利用してでも。
さてこの砂浜は基本的にはアシカ専用ですが静かに入るなら許されてるようです。たまに厳しいナチュラリストに見つかると入るなと注意されるみたいですが。そして砂浜を横切って石の桟橋?へ登るとそこにもアシカがごろごろしてます。踏まないよう、脅かさないように注意して数歩行くと端に着きます。そこにはよくアオアシカツオドリが休んでいます。
特に早朝6~8時頃に行くと3~5匹もの、海へのダイビングによる狩りに疲れきった青足君がそこで休んで毛づくろいしてます。大きなアシカがそばにいても気にしないどころか、人間が1mそばに近づいても逃げたりしません。だから写真・動画も撮影し放題。サンタクルス島のTortuga Bayよりも多くのアオアシカツオドリを近くで見れる確率が高いと思います。
アオアシカツオドリはとぼけた顔しててとても愛嬌があります。ひたすら毛づくろいして、それが終わると飛んでって海に飛び込み餌を求める奴、その場で寝る奴がいます。毛づくろいの中でも一番かわいいのが足で頭をかくしぐさです。仲間やペリカンが近くで羽ばたくと迷惑そうに「アァー」と鳴いて威嚇する様子も超かわいい♪
【Playa Mann】
町からTijeretas(東の方角)へ歩いていく途中にあります。徒歩で約10分。そこにもアシカコロニーがあります。しかもアシカのそばを泳いだりシュノーケリングも出来ます。Tijeretasより波も穏やかなのでオススメですが透明度が悪かったのが残念。子アシカが波打ち際で打ち上げられたり、波にさらわれたりして遊んでるかわいい姿もよく見かけます。
しかしここで注意すべきはボスアシカです。特に昼は雄叫びを上げながら右に左に泳いでパトロールしてます。それに砂浜から近づいたりすると、ドルフィンキックですごい勢いで近づいてきて岸へ上がってからも追いかけて威嚇して来ます。旅行者のおばちゃんがかなり追いかけられてたし、私も撮影してたら何度も追いかけられました。たまたま赤ちゃんがいる時期で神経質になってるのかも知れません。
ちなみにこの海岸から少し東(町から離れる方向)へ歩くと右手に遊歩道があり、それを登るとすぐにCentro de Interpretacionという建物があります。ここでもダーウィン研究所や空港と同じスタンプを押せます。中は小さな博物館のようになってますが、改装中だったので見るものはまだ少なかったです。
【Tijeretas(ティヘレタス)】
町から東(海の方へ向いて右側)へ歩いて行き、Playa Mannを超えて更に少し歩くと、ちょっとしたトレッキングルートがあります。溶岩で出来た小岩っぽい道なので靴かゴムシューズがいいけど、ビーチサンダルでも行けないことはないです。このトレッキングルートがかなり分かりにくいですが、全部行っても1時間くらいで廻れるので間違ったら違う道を行ってみればいいかも。
最初にある四叉路では左にシュノーケルマークが出てるけど、そちらは岩場になってるのでエントリーしにくいし、波が強いのでサーファー向けの場所です。アシカも少なかったです。Tijeretasへは右へ行きます。しばらく歩くと展望台とTijeretasへの分かれ道に出るので、シュノーケルマークの方(左に降りていく道)がTijeretasです。
展望台はそれほど高くないので登るのにそれほど苦労しないでしょう。途中や最上段から右手を眺めると、少し先にグンカンドリの巣を見つけることが出来ます。この時期は真っ白い赤ちゃんがいました。大人になるにつれて黒くなるのだそうです。黒くなったグンカンドリが廻りを飛んでいました。ここではあご下の赤袋を膨らませた求愛モードのも探したけど、残念ながら時期が違うので見つけられませんでした。
Tijeretasはサンクリストバル島では有名なシュノーケリングポイントです。情報ノートにも書かれてたし、ダイブショップのおじちゃんも薦めてくれました。入り江のようになってて、高確率でアシカと泳ぐことが出来るそうです。
しかし実際行ってみると、どの時間帯でも波が強すぎるし透明度も悪いし、おまけに寒過ぎるので10分くらいしか泳げませんでした。いつ行ってもアシカは1~2頭しか泳いでません。他の旅行者達もシュノーケルセット持って見に来るけど泳がずに帰って行きます。まぁ時期が悪かったのかも知れません。
そこから伸びる階段を登るとチャールズ・ダーウィンの像とゾウガメ、イグアナ、アシカの像が並んでいる場所に出ます。
【Kicker Rock(キッカーロック)とIsla Lobos(アシカ島)】
11/20には、キッカーロックへのダイビングクルーズにも参加しました。ダイブショップは宿のすぐ近くで見つけたWreck Dive Center。2ダイブでUS$100はサンタクルス島ではあり得ない安さです。ちなみにシュノーケリングの人はUS$40。どちらも全機材付き&ランチ付の値下げ交渉後価格です。シューケリングでウェットスーツを着たい場合は+US$5。
港でボートに乗り込んだ客は約10人。欧米人、インド系、シンガポール女性など。宿が一緒のいずみさんも。驚いたことに皆シュノーケリングの客。スキューバダイビングは私1人だけ。。ガイドと1対1なんて初めてだし、なんて贅沢なんでしょう。ボートではまずTijeretasへ行き、海側からグンカンドリの巣を観察。1月になると求愛モードで赤袋を膨らましだすそうです。
ボートではスナック菓子が出たので腹ペコの私はムシャムシャ食べました。ほとんどの人は少ししか食べませんが、私ともう1人の体格いい欧米人男性だけがしつこく食べてました(^^ゞ。そして着いたのがIsla Lobos(アシカ島)。名前のとおり、とてもたくさんのガラパゴスアシカが泳いで餌を探したり、岩場で寝たりしてます。
まずは1本目のシュノーケルタイム。でも私だけはチェックダイブ。ガイドと潜ってスキルチェックです。すぐに終わるのでその後、シュノーケリング出来るはずでしたが、波が強くてなかなかボートへ戻れず、時間切れになってしまいました。残念。。シュノーケリング組はアシカやエイと楽しく泳げたようでかなりうらやましい!
そうして目的のKicker Rock(キッカーロック)へやって来ました。巨大な岩が真ん中で割れて水路のようになってます。獅子のような形をしてるので、スペイン語ではLeon Dormido(眠れる獅子)と言う名もついてます。ダイブショップではこの名前でツアーが出てることも多いです。
この岩にはたくさんの鳥がいました。マスクカツオドリもいたのでパシャパシャ写真撮影。Gordon Rockの時と同じく私しか撮影してませんが。みんな鳥にはあまり興味ないようですね。岩には子アシカも寝てました。海の中にもアシカが泳いでいます。何度か大きなウミガメも見かけました。
さていよいよダイビング1本目。岩と岩の裂け目に潜りました。流れは思ったより速いし透明度は悪かったです。私は5mmウェットスーツを2着注文して着てたので結構暖かかったです。このポイント、なぜか塩水と淡水が混ざったように濁った場所がありました。そこは更に温泉のように暖かい。でもなぜ海でそういう現象が起こってるのかは聞くのを忘れました。
このポイントでは、ガラパゴスシャークの群れを高確率で見ることが出来るのが有名。私も上方に3~4匹が回遊してるのを見ることが出来ました。サメはダイバーのタンクからの呼吸音が苦手みたいで基本的にはダイバーを襲わないそうですが、海面でシュノーケリングしてる人は大丈夫なのかとか余計な心配をしてしまいました。
水中カメラで撮影もしたけど、透明度が悪すぎてあまりきれいには写ってませんでした。ガラパゴスアシカや、ウミガメは1本目、2本目とも何度も見ました。他にはキングエンジェルフィッシュ
、メキシカンホッグフィッシュもたくさん見かけました。
2本目は岩の端っこあたりから。ここは更に海流が強くて、岩につかまりながら前進。海流好きのハンマーヘッドシャークに1匹だけ会うことができてラッキー♪。その他にはHawk Fish(ホークフィッシュ)を岩場に見つけました。そして浮上ポイントで、ウミガメ20~30頭もの大群に遭遇!竜宮城みたいだし、のんびり飛ぶように泳ぐ姿が超かわいかった♪
その後、アシカ島へ戻ってランチタイム。パンにトマト、きゅうり、シーチキン、チーズ、ハムなどを挟んで食べました。その頃になってやっと太陽が雲から出てきたので本当はもう一度シュノーケリングしたかったくらい。気持ちよさそうに泳ぐアシカにさよならを言って港へ戻りました。
【Punta Pitt(プンタ・ピット)】
サンクリストバルの北東端にあるプンタ・ピットでは、3種類のカツオドリ(アカアシ、アオアシ、マスク)を見ることが出来るそうです。特にアカアシカツオドリはここの他では、Genovesa(ヘノベサ島)などほんの一部地域でしか見れないのでとても貴重です。
プエルト・バケリソモレノからプンタ・ピットへは、終日かけるか1泊のクルーズで行くしかないので通常US$100以上はするようです。それでも行きたかったのでツアー会社を廻ってみたけど、どうもこの時期は客が少ないのでボートをチャーターしないと行けないようでした。チャーター代はUS$700もするのであきらめました。
と言うわけで、クイズ!ゆめぽろ丼の答えは「アオアシカツオドリ」でした(^^)/
Gracias(グラシアス。スペイン語)「(最後まで読んで頂き)ありがとうございます」、
Buenas Noches(ブエナス・ノチェス)「おやすみなさーい」(-_-)zzz「コテッ」